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2人組でも、自分らしく。

私は、気分転換がしたくて、今秋に始まるドラマで何かピンとくるドラマはないかネットサーフィンをしていた。
偶然出会ったのが、このドラマ。

年齢も性別も過ごしてきた環境も違う4人の男女が紡ぎ出す、見る者の心を静かに揺さぶる新たな時代の“友情”の物語。同時にそれは“恋愛”も“友情”もぜんぶ含めた“愛”の物語。

いちばんすきな花 Introductionより

久々に、観ようと思ったドラマだったけど、期待以上だった。
心にグサッとささるセリフが何度もあったから、きっと何回も観返すだろう。録画してよかったと思う。

男女の、複雑で繊細な人間模様を描いた作品。
1話で一番印象に残ったセリフは、潮ゆくえ(多部未華子)が話していたこのセリフである。

2人というのは難しい。あらゆる人数の中で2人というのは特殊で、2人である人たちには理由や意味が必要になる。2人は1人より残酷。2人は1人いなくなった途端、1人になる。もともと1人だったときより、確実に孤独な1人になる。

2人は強いに決まってる。1人の人間は2人の人間がいないと生まれない。逆に、3人以上の複数人というのは一人の集合体でしかない。

確かにそうだ。
2人組というのは、特殊だ。

確かに年頃であれば、男女のペアであればたぶん恋人が大半。
恋人のペアというのは、特殊だし強い。
でも別れれば、1人より孤独になる。

私は若い頃に、職場で親子ペアと呼ばれるくらい、歳の離れたおじさんと男女ペアになったことがあった。
確かに、だんだん強くなっていったし、ペアの期間も長かった。
でも、私には恋愛感情はなかったし、上司として尊敬していただけだった。
ただ、この人とならずっと仕事をしていたかった。

私は、そんなに友達もいるわけではない。今は離婚してシングルマザーだし、正直職場の人間関係もそこまでよくない。
でも、幸い生きていく中で「2人組をつくれないからどうしよう」と思ったことはない。

だからこそ、このドラマにハッとさせられたし、来週から更に興味が湧きそうだ。男女の友情は成立するのかしないのか、という描写もこれからあるようだけれど。これ、私は難しすぎて語れない(笑)。

人間って、男女だとやっぱり複雑なんだろうと思う。
ただ、2人組に限らず、自分自身がじぶんらしくないとペアもいつか崩れてしまうのだろうと思っている。

このドラマ、もしかしたら
自分らしい『花』を咲かせて、(恋や友情と決めつけず)自分たちらしい関係でいれるように終わる
のかもしれない。

この個性的な4人組の気持ちの移り変わりを見守りながら、自分の糧にしようと思えるドラマだ。次回も楽しみにしている。

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