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美術館が臨時休館ならば過去展示にどっぷりひたろう

清澄白河の駅近くにある東京現代美術館 MOT
やはり、どこも美術館は現在、臨時休館を続けている状況ですね。仕方ない。

MOTはとりあえず3月31日まで臨時休館となっており、4月より再開予定だそうですが、昨日の都市閉鎖のニュースで状況は変わるでしょうか。

すこし寂しいので、この記事では今年の2月に開催された「ダムタイプ展」と同時開催のオリンピックアート、そして、自分が楽しみにしている次回展示のポイントをご紹介したいと思います!

ダムタイプ|アクション+リフレクションを振り返る

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ダムタイプは、1984 年に京都市立芸術大学の学生によって立ち上げられたメディアアーティスト集団です。メディアアートとコンテンポラリーダンスを掛け合わせた独特の世界観でライブを開催。

本展示では、そんなライブの資料映像や公演に使用された舞台装置・メディアアート作品が並んでおり、実際に自分がその作品の中心人物になれるような構図を持つ展示手法だったなと感じております。

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たとえばこのレコードプレーヤーは『Playback』という公演の再現。モータによって自動で針が移動してレコード盤に置かれます。このプレーヤーが後ろにも見えているように16台配置されていてそのうち音を鳴らすものがランダムで変わるんです。実際の公演の映像も流れていたんですが、まさにこの作品が舞台装置として活躍し、その音に反応したパフォーマーがこの周りを縦横無尽に動き回ります。

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つづいてこちら。奥にはさまざまな英単語が上下に流れていくディスプレイで過去公演『S/N』の装置。手前には蛍光灯を囲うトラスがスキャナーのように水平方向に動きます。こちらは、『pH』という公演での作品で、大きなスキャナーが動くことでパフォーマーの動きに制約をもたらす役割があるそう。

ダムタイプについては今回の展示でファンになったビギナーなので、くわしく展示内容を記した記事(上)、公演の模様を含んだダムタイプ解説(下)を参照してみて下さい!

そんな、ダムタイプは3月末に新作の公演を行う予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止になってしまいました。ざんねん。またの機会を待ちましょう!

各界の美術家によるオリンピック・パラリンピックアート

東京2020オリンピック・パラリンピックが延期となるニュース速報が流れたばかりですね。しかし、アートの力は失われないと思います。浦沢直樹、荒木飛呂彦といった漫画家や画家の方によるオリンピック・パラリンピックアートから勇気をもらいましょう!

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エンブレムを模したアート。チョークで描かれたのかな?ちなみにこのようなスクエア型の絵がギザギザに並んでいるのですが、並び方がこのエンブレムを展開させた図形になっているのが粋だと思いましたね!

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浦沢直樹:『20世紀少年』、『MONSTER』などの大ヒット作を生み出したテクニカルな漫画家

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荒木飛呂彦:言わずと知れた少年漫画の王道『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの作者。読んだことあるかたは分かると思いますが、『スティール・ボール・ラン』っぽいですね。あれは、米国の縦断する馬のレースでしたが。

他にもたくさんのアーティストによるポスターがありました!美術手帖によるまとめをご覧ください!

4月開催予定『オラファー・エリアソン ときに川は橋となる』

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自分の目当ては現時点で4月より開催予定の展示「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」。

オラファー・エリアソンは、電力にアクセスできない地域に住む人びとに届けられる携帯用のソーラーライト「リトルサン」など、エコロジカルで持続可能な世界の実現を呼びかけるアーティストです。

上の写真は初期の作品『Beauty』で、鑑賞者の目の前に虹をかけるものです。自然環境や人間の豊かな暮らしをアートを通じて表現するオラファーに大学生の頃から心打たれまくっているので、楽しみにしています。





展示やイベントレポート、ブックレビューなどを通じて、アート・テクノロジーなど幅広いジャンルを扱った記事を書こうと思います。また、役者としても活動しているので劇場などでお声がけさせてください!