Lv.5の初心者が挑む初めての登山(Part1)
みなさん、こんにちは。
さて、前回投稿した「春よ鯉」から2か月近くが経とうとしていることに気づき、ここに「お久しぶりです。」という挨拶を挟まなければならないという事実に大変驚いています。
まあ、みなさまもご察しの通り、僕がまた無謀にも、西加奈子さんのような卓越した文章を書こうと挑戦していたのです。
そして、この結果です。
何度も何度も言っていることですが、今回こそはこれまでの反省を活かして、極端にゆるく、肩の力を抜いて、これまで僕が書き続けてきた日記のように(実は2月に辞めましたが)、ここ最近で起こったことを、つらつら、つらつら、と書いていきたいと思います。
文章を書くことって、すごく楽しいんですから。
苦しんでばかりじゃあ、ご先祖様も報われません。
とは言っても、多くの友人たちが前途有望な社会人生活を歩み始めている只中で、また、未だに先の見えないコロナ禍という未曾有の事態において、僕の日常の中には、この場に面白おかしく書き納められるような出来事はなかなか起こりません。
友達と遊ぶなんていう、つい最近までは息を吸うようにしていたことが、一大イベントになりつつあるのです。
そして、つい先日僕にそのイベントが訪れたのです。
大学の友人(@上木戸 猛)と登山にいってきたのです。
こいつと遊ぶことが僕にとっての一大イベントだということを、本人に知られてしまうと、ナイアガラの滝くらいに鼻の下を伸ばす(彼の持ちネタ)ので、このようなことを公にすることは褒められたことではないのですが、事実なので致し方がありません。
今回の登山のきっかけは2つ。
僕がたまたま、福岡県の那珂川市にある九千部山登山口というスポットをGoogleマップ上で見つけ、「ハイキングしにいかん?」とたけるにメッセージを送ったことから始まりました。
しかし、例えば2年前に同じようにGoogleマップ上で登山コースを見つけていたとしても、僕が今回のように友人を誘うという行動を起こすことは無かったはずです。
「鬼滅の刃、こんなに大騒ぎされるほどか?」と、流行には乗らないぜ☆的な態度を日頃から見せている僕でさえも、コロナ禍によって気づいたらアウトドア志向になっているという時代の流れに踊らされているのです。
多分に漏れず、という感じです。
こうして、僕らはなかなか合わないスケジュールを合わせ、九千部山・桜谷遊歩道へ向かいました。
二人とも所謂、素人。
ポケモンで言えば、僕たちはまだ Lv.5 くらいでしょう。
しかし、元運動部の二人は自分たのレベルが20くらいはあるのではないのかと勘違いし、九千部山登山口・桜谷遊歩道の難易度を、クチコミに書いてあった「初心者にもオススメ」というたった一つの文言だけを材料に、「ま、余裕でいけるっしょ!」と、かなり舐め腐った態度で登山に挑みます。
登山をするときの二人の服装からも舐め具合が見て取れます。
僕はカンタベリーのラガーシャツにM65パンツ。申し訳程度に、父がなぜか持っていたアシックスのハイキングシューズを拝借。
たけるは東京のバイシクルショップ、「MIN-NANO」のロンT。バックにランドローバーをモチーフにしたデザインがプリントされています。下にはアメリカ軍のトレーニング用ナイロンパンツ。足元には、なんとニューバランスのランニングシューズ。
ツッコミどころ満載なことと思われますが、二人とも、ボトムスにはミリタリーアイテムを持ってくるという思惑が一致することが、なかなか理解不能で最高です。
普段は恥ずかしいので自分の写真なんて載せませんが、イメージしやすいようにちっちゃく載せときます。
さらに、僕に至っては早朝4:00キックオフのCL決勝「チェルシー vs. シティ」を観るために、たったの3時間しか寝ていないという始末。
スパーズファンである僕は、同じロンドンのチームであるチェルシーが優勝するのが嫌という理由だけで、マンチェスターシティを応援していました。
残念。。。
梅雨も中休みに入り、日中にはかなり気温が上がりますから、朝7時には出発することに。
たけるが家まで迎えに来てくれました!感謝!
30分くらい遅刻してきたけどね!
日曜日の朝ということで車通りもかなり少なく、たったの15分で登山口まで到着。
登山口の少し手前には中之島公園というスポットがあります。
中学生のときに友人たちと自転車でヘトヘトになりながら行っていたのに、車だとあっという間。
まさに、文字通り、「あっ」という間に着きました。
車の中で流れるB’zにノッているたけるの隣で、俺も大人になったんだな、としみじみするというサブイベントも発生。
登山口の駐車場には僕たち以外に車が4台ほど。
これが少ないのかどうかという相場さえ、僕たちは分かりません。
人がうじゃうじゃで、折角のアウトドアなのに密!なんてことにはならず、ひとまずホッとしました。
どうやら、アウトドアは鬼滅の刃ほどのブームにはなっていないようです。
僕の持ち物は、コンパクトフィルムカメラ、一眼レフカメラ、望遠レンズ、標準レンズ、単焦点レンズ、水筒、アルフォート(濃いのと薄いの2種類入ってる方)、そしてリッツ(赤い箱のやつ)。
ん~、邪魔ッ!
さて、登る前に心ばかりのストレッチをして、遂に登山スタート。
たけるも持ち運びのしやすいデジカメを持っていたため、パシャパシャと綺麗な景色を撮りながら登ってゆきます。
街中では決して見ることのできない植物一つ一つに丁寧に感動しながら、それらをパシャっと。
大胆に倒れている木を乗り越えたり、くぐったり。
滑らないように足元のコケに気を付けながら慎重に沢を超えたり、細い道を覆う乾いた落ち葉で危うく滑りそうになったり。
下山している人たちに「こんにちは~。おはようございます~。」と挨拶してみたり。
街中ですれ違う人には決して挨拶なんかしないのに、山の中というだけで、こうも人との接し方が変わるのか、それもテンションが異常に上がったある一部の人の奇行の話ではなくて、みんなが違和感なくナチュラルに関わり合おうとすることができるのか、アウトドアすげ~。
僕の中での序列が、アウトドア>鬼滅の刃になった瞬間でした。
パシャパシャ撮った写真の中でも気に入った6枚を載せておきますね。
僕が使っているカメラは Canon EOS Kiss X2。
最新機種は X10 まで出ているようなので、iPhoneで言えば僕のカメラはiPhone4くらいの性能です。
そうと考えると、なかなかいい写真が撮れているんじゃないでしょうか。
さて、2、30分ほど山を登り、若干息が上がりかけていたとき、初めて現在地を示す看板が出てきました。
その看板には、「九千部山頂上まで2.0㎞」と書かれてありました。
先ほども言った通り、僕らは登山の相場というところをほとんど知りません。
そして、事前情報も確認しないくらいに調子に乗っていました。
看板を発見する前まで、僕は自分の残りHPと初心者にオススメという情報を照らし合わせることで「そろそろ半分ぐらいまで来たのではないか」と予想していたのです。
しかし、桜谷遊歩道は片道2.5㎞。
未だ、全体の5分の1しか登っていなかったのです。
僕のHPゲージは既に緑色からオレンジへ差し掛かるところ。
たけるは以前に宝満山を登った経験を持つ大先輩(たぶんLv.8にはなってたはず)ですから、その衝撃的な事実に大人な反応を見せていましたが、僕はなかなかたじろぎました。
「いや、なんだかんだであっさり終わって物足りなかったりしたら嫌だなって心配しとったけん、まあ、実際安心したわ!」なんて言いながら、これからの「初心者にオススメ」という文言との向き合い方と、自分の実力を見つめなおすことを心に決めました。
ここまでを片道の中での序盤とすると、中盤にとある事件が起こります。
初心者でこれを経験する人はなかなかいない気はしますが、初心者でなければ経験できないことと言える気もします。
熊と遭遇したのです。
というのはあくまでも僕の夢の中の話で、野生の熊は九州には生息していないようなので安心してください。
この貴重な情報も、事前に「熊 遭遇 対処法」と検索を掛けていたからこそ得られたものです。ビビり、万歳!
さて、本題に戻りまして。
登山を舐め腐っていた二人を襲った事件とは、一体何なのか。
山頂を目指す若者二人の背後に迫る「山の神」の存在!?
あーっと、危ないカズマ!決してその右手を離してはいけないわ!
そして、その先に待つ山頂での出会いとは!?
次回、「タイトル未定」
ぜってえ、読んでくれよな!
と、蛇足で次回予告風なものを書いていたのですが、今の文字数的にもなんだか本当にこれを次回予告にしてみても良いんじゃないか?、と思ってしまったので、本当にそうしてみたいと思います。
それでは、僕が満足できる文章が書けるまでお待ちください。
意外と次回予告はちゃんとしたこと言ってますよ。
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