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【学校に行ってみた】フランスの高校

世界周遊45日目:パリ

みなさんご存知の通りパリはとても素敵な街でした。
といってもパリを歩いたのはほんの数時間だったのですが、、

ということで今回はパリの近郊にある学校に2校お邪魔したのでそちらの記事を書いていきたいと思います。


🔶パリの学校について


今回は以前勤めていた学校で交換留学のお世話をしてくれた先生方を訪ねてまいしました。
元は姉妹都市の関係校だったのですが、2人とも勤務校が変わったそうで新しい学校を見学させていただきました。

お邪魔したのはヴェルサイユの近くの学校でした。
お邪魔したのは私立と公立の学校で両方とも在籍生徒数が900人くらいです。
パリでは多いところで1000人を超えるそうで900人は普通規模なんだとか。

学校は8時に始まり、午後5時まで
生徒は自分の取りたい授業を組み合わせながらカリキュラムを作成するようです。
授業後のクラブアクティビティなどはそれほど盛んというわけではなく、
多くの生徒は午後5時のチャイムと一緒に帰宅します。

フランスの教育システム

ここでフランスの基本的な教育システムについても触れておきたいと思います。
義務教育は、6歳から16歳までの10年間。
6〜11歳までは小学校(École エコール)で、その後中等教育に進みます。
中等教育には前期(4年間)と後期(3年間)があります。前期課程はCollège
 コレージュといわれ、ここでの4年間の観察や進路指導の結果に基づき、後期課程への振り分けが行われます。3年生のときには職業体験が行われ、興味のある仕事や将来やってみたい仕事の受け入れ先を生徒本人や家族が自ら探して交渉し、1週間ほどの研修を行います。この体験で学んだことをレポートにまとめ、みんなの前で発表し、成績が付けられるそうです。
生徒は、Lycée リセ(高校)または職業教育リセで後期中等教育を受け、その後、進学を希望する者は高等教育に進みます。
高等教育は、国立大学・私立大学・グランゼコール(高等専門学校)・リセ付設のグランゼコール準備級等により行われます。これらの高等教育機関への入学には、中等教育修了と高等教育入学資格を併せて認定する国家資格(バカロレア)取得試験に合格していることが条件となります。フランス独自の成績評価システムもあるそうですが、大学進学のために使えるバカロレアの評価が基本になっているそうです。

フランスでは20年くらい前からアクティブラーニング形式の授業が推進され始めているそうです。今では多くの授業に取り入れられているそうです。
今回見学させていただいた学校も、理数系の授業は先生が課題を与えて生徒がその課題を解いていく形で進められていました。
また、見学した全ての英語の授業にアクティブな活動が含まれていました。
しかし授業形式は担当教員に委ねられているそうなので、レクチャースタイルを好む先生はいまでも自分の得意な形式で授業を実施しているそうです。

🔶学校の施設


学校の施設は私立や公立・学校によって違いますが、今回お邪魔した2校はどちらも綺麗な校内でした。

基本的な教室
生徒は授業毎に教室を移動します。
電子黒板とホワイトボード
各教室には電磁黒板かプロジェクターとホワイトボードがついていました。
食堂
ランチを持参する生徒も多いそうです。
科学教室
2人に1台、パソコンが用意されてました。
ラボ
最近はもうお馴染みの3Dプリンタです。

パソコンを持参している生徒は今回の2校では見られず、学校にある機材を使っている印象でした。

🔶フランスの先生と生徒に話を聞いてみた。


今回は知り合いの先生の学校にお邪魔させていただいたこともあり、先生方から様々なお話を聞くことができました。
また、生徒とも話す機会があったため、先生と生徒の両者から聞いた話を自分なりにまとめてみたいと思います。

フランスの教育システムはもちろん素晴らしいくらい体系化されており、先進国として十分な教育制度が整っていると思います。

小学校、中学校の就学率はほぼ100%ですし、識字率も同様にほぼ100%です。
学費は高校まで無料だし、国立大学もフランス人であれば破格で通うことができます。

教育水準の高さは疑いようがありません。
しかし、そんなフランスも日本と同じような教育の問題を抱えているそうです。
今回はそちらについて触れていきたいと思います。

学校にいる時間の長さ

生徒が学校にいる時間が長く、生徒も先生も疲労を感じているようでした。
先生は朝の8時から午後の5時まで授業がある限り帰ることができず(日本だと普通のように感じますが、比較対象が北欧の国などなのでストレスを感じているようです。)、家に帰ってからも仕事をしなければいけないこともあるようです。

また、これは生徒も同じように感じているようです。
学校が午後5時に終わり、そこから帰って課題を行うと
どうしても寝る時間が遅くなってしまうそうです。
そして次の日にまた朝早くから学校に通う。
そのサイクルを続けると授業への集中力が持たず、授業をこなすようになってしまいます。
挙句、授業中に寝てしまうことが増えていき授業を受ける意味がなくなってしまう。
そんな現状がフランスにはあるそうです。
(聞いたことのあるような話ですね。💦)

フィンランドからの留学生の話

今回お邪魔した学校に、フィンランドから交換留学できた生徒が2人いました。
せっかくなので、機会をいただき、その2人にも話を聞いてみたました。

彼らは、日々の授業にとても疲れているように感じました。
レクチャースタイルの授業もまだまだあるようで、そういった授業では特に集中力を使います。

毎日、聞くだけの授業に、フィンランドで受けてきた教育とのギャップを感じつつ、なんとか食らいつこうとしているようにお話を聞いてて思いました。

その上フィンランドとは違い、毎日午後5時までの授業です。
集中して授業を聴きたいのに、日々の疲れで1日の終わりには集中力が切れてしまい、眠くなってしまうそうです。

周りを見渡すと、同じように集中力を切らしてウトウトしてしまっている生徒も多いようで、これでは授業をしている意味がないのでは?
と疑問を隠せないようでした。

🔶まとめ


さて、今回はフランスの教育について書いてみました。

教育面でも先進国のフランスですが、日本でも聞いたことがあるような悩みや課題を持っているように見えました。

それでも、見学させていただいた授業はとても魅力的で学べる点がたくさんありました。(見学した英語の授業については、別途記事にしたいと思います。)


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