見出し画像

40歳の甘酸っぱいバレンタイン~終焉。夫婦の自立とは~

2回に渡って書いてきた、夫婦の冷戦状態の記事も今回で終焉。

正直、3部作にするつもりなんてなくて、
ただ貴重な感情体験を残したかっただけなんだけど、
書き始めて、長さに自分で苦しめられるという…。

細部まで書きたくなってしまうのは、いいのかどうなのか。

でも、これで終わりです。


そんなこんなで、
3日間会話ゼロ、顔を合わす時間も最小限、
そこから事務的な会話だけで過ごした約10日。

私の心は、
痛みを回避したくて「怒り」で自分を防御しながら、
深層にある本当の「痛み」と「願い」も認識していた状態。


そしてバレンタインデーを迎えました。


だいぶ怒りは解けてきて
意地で突っぱねてるくらいでしたね。苦笑

私の痛み
「私は愛されてないかもしれない」「私は負担を与える存在」
も薄らいできていた。

でも、私の願い
「愛されたい」「あなたの負担になりたくない」
の大きさは変わらずありました。

願いはそこにずっとあり続けるものなんですね。


たまたま仕事の合間に
家にあったアルフォートを食べようと手に取って、

あ、今日はバレンタインだ。

って気づいたんです。
まあ夫婦仲が微妙なので、いつも以上にバレンタインは気になっていたんでしょうね。
冷戦状態じゃなければ、もしかしたらスルーしてたかもしれない。

例年通り、何も用意してないけど、
今日は女性が好きな人にチョコを上げる日、(日本では)
私はあなたに冷たく接してたけど、
本当は好きなんだよって伝えたい。

好きを伝えたくてチョコをあげるなんていつぶり!?
バレンタインの本当の目的に即してチョコをあげることになるなんて。

なんか、我ながらしびれる。

アルフォートだけど。笑

ピュアなあの頃の気持ちを思い出させてくれました。


こんなことがなければ、絶対にこの気持ちは味わえなかった。
というか、味わいたかったんだよな。
夫への愛とか、夫への想いとか。
一緒にいすぎて、近すぎて、忘れてしまう。

本当は純粋に、愛してるし、愛されたいんだよな。
この人と一緒に幸せになるって決めたんだよな。


そして、ちょっと照れながら、照れてるのを隠しながら、
「はい、バレンタイン」って
ただそれだけ言って渡した。


そしたら、夫もすごく喜んでくれたのが伝わってきた。
だって、なんだかわけわからないけど何かしてしまって、
冷たくされてて、
まあなんとなく溶けてきたなぁと思える関係になったけど、
ぎこちなかったもんね。

そんな中、
好きな人にチョコを上げるというバレンタインデーに
チョコを手渡されたわけだから、
まあわかるよね。

わかって、喜んでくれてるのが伝わってきて、
あぁ私も愛されてるんだなって思えて、嬉しかった。


その日の夜、なんとなしに「チョコありがとう」って
改めて言ってくれた。
嬉しい気持ちなんだよって伝えたかったのかな。

そういうのも、距離があるからこそ、いちいち嬉しい。

照れ、恥ずかしい、好き、
喜んでほしい、喜んでくれて嬉しい、
本当は一緒にいたい、分かち合いたい、

近い存在になって忘れてしまっていた
ピュアな感情たちを味わうことができて
とてもとても貴重なバレンタインとなりました。


副産物として、なんですが、
距離があったから、
いつもなら夫に頼んでしまいそうなことを
自分でやる経験もできた。

洗濯ばさみが屋根に落ちたのを柵をまたいで自分で取ってみたり、
確定申告ソフトに自分でカードを登録してみたり、
やりゃーできるじゃん、てことなのに、
こういうのは夫にお願いするって、安易に思ってしまっていて、
甘えを越えて依存してたなぁって思い知らされました。

そう、だから、この冷戦を機に、私は少し自立した。

その感覚も、なんだかとても嬉しかった。


逆に夫は、私がムスッとして家事をしないときに
ごはんとみそ汁を作ってくれていた。
献立を考えてくれるようになった。

ごはんはいつも完全に私任せだったけど、
夫もできることを増やした。


距離が近すぎると、そういう弊害もある。
それでは成長の機会を逃してしまう。

前回も書いたけど、
二人が一緒にいるのは、
一人じゃ叶えられないことを一緒に叶えるためだと思う。

お互いが自立してて、できることが多い二人なら、
叶えられることも増える。

だから二人とも成長して世界を広げていったほうがいい。

依存して、寄り添い合ってるだけの二人じゃ見られない景色も
私は見たいから。

支え合うことの本当の意味は、きっと、ここにあると思う。


あれからまた10日ほど経って、
かなり通常運転になりつつあるけれど、
まだ真実の深層の想いは伝えていません。

それを伝えてどんな反応されるか怖いから。

でも、伝えないと何も変わらない。
また同じようなことで同じような反応してしまうかもしれない。

繰り返したくはない。

できる限り、普通にフラットに言えるタイミングを待って
伝えてみようと思います。

より自分の望む現実に近づくように、自分から動く。
そのために、自分の本当の想いに気づいていく。
いつも私はこのスタンスで進んでいきます。

この記事が参加している募集

これからの家族のかたち

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?