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正解がないと不安な世の中だから、みんな正解を調べて平均的な人間になっていくんだね

アイスクリームって賞味期限無いの知ってますか?
たまに冷凍庫で放置されっぱなしになってるアイスクリームとかを見つけて、ふと賞味期限を探すと無かったりします。
これは-18℃以下にて保管したものは風味、色の変質がほぼ発生しないことから免除されているようです。
そんな中、明治が6月よりアイスクリームに賞味期限を設けるという新ルールを発表しました。賛否両論出ている話のようです。

なぜ、賞味期限を設けるのか、それは消費者アンケートにて賞味期限が設定されていた方が「安心」して食べられるという結果が多かったからのようです。
賞味期限の記載がないので不安という気持ちがあるみたいですね。
発表後、フードロスに逆行した動きと捉えられ否定されている記事が散見されました。まぁ、食べれる物をわざわざ期限設定して捨てさせることについての問題視は反対意見としてあるのだろうと思います。
明治としては、消費者のほとんどが2週間以内に購入したアイスクリームを食べるという結果から、フードロスへの影響は低いという判断を取ったようです。

この記事で僕が思ったことはフードロスってことじゃなくて、何か答えがないと不安になる世の中になってしまったし、みんなどこかで正解を求めていて、正解を歩むことの絶対視が怖いなっと思いました。

今じゃスマホで検索すれば大体の答えが出てきます。僕らは何か困難や分からないことが発生した場合、スマホを取り出して「正解」というものを探すわけです。
僕らは問題の答えがわかるし、道に迷うことはないし、応急処置の仕方、お得な買い物の仕方、美味しい料理、そのほとんどを他者の情報の蓄積から選び取れます。
と、すると、答えがないことってすごく居心地が悪いし、気味が悪いし、出来るかぎり自分から離したくなるんですよね。今、これが急速に拡散されている気がします。
道に迷って新しい場所を発見するわけでもない。知らないお店に入って美味しいものに出会うこともない。ジャケ買いして失敗することもない。
何が怖いって、自分がその他大勢の意見に浸食されることです。スマホの正解はいつでもその他大勢の蓄積です。自分の価値観がそこに合わさってしまうと、あなたのその他大勢です。あれは正解、これは不正解。失敗はしない。ずっと片手で攻略本を持ってRPGを旅する。
攻略本に載ってない壁にぶち当たると不安でしょうがない。逃げるしかない。戦えない。攻略本に「あそこには近づくな」とか「あの人とは関わるな」って書いてある通りに避ける。統計学の平均で生きる。自分の人生って何だ。

今日の占いで今日の気分が勝手に決められる。
相性判断で合わないから付き合わない。
健康診断で止められたから油物は食べない。

何も決めてない。全部決めてもらってる。だって安心。

そういう未来の怖さを感じたニュースでした。
ちなみにあの記事でフードロスだって否定的な意見をするのも気持ち悪いですね。
何年前か分からないアイスクリームをフードロスの観点から食べないともったいないと思う高尚な人間が何人いるんでしょうか。捨てる方の方が多いです。
むしろ期限設定されているメリットもあるでしょう。
すぐに大勢の意見に呑まれるのではなく、自分なりの答えを持つことも重要になると思います。答えはなくて良い。自分の人生なんやから、自分の意見をしっかりと持たないと、すごく堅苦しい世の中になりそうだなっと思う。

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