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僕と大腸憩室炎

いい歳になった。
徐々に人の思考は変わっていく、若い頃に比べると随分考え方は良くも悪くも変わった。
若い頃の事をイジられて、何とも言えない感情に晒される。
当時はたしかに非常識な行動もあったし、面白さを勘違いして間違っ行動も多々あった。
もちろん、ちゃんとしているとこもあったが
そんな事は忘れられて、悪い印象だけはしっかり覚えられていて、その話はもういいじゃないか、愛の無い弄りだから辞めてくれといつも思う。
だから僕は過去をイジる話は極力しないようにはしている。
今を見て欲しいとも思うし、過去の印象をかき消すように行動してる所もある。
今からもいろんな経験していって、また、徐々に変わっていくんだろう。
若い頃は全く気にかけていなかった事が、今、大事な事だったりする。
その代表格が健康で、いい大人になっても悪い習慣から抜け出せずに不健康に寄っている人は結構いる。
健康的な人生のど真ん中をしっかり歩んで行きたい。
口内ケア、定期検診、今後は人間ドックもやっていきたい。
運動はしっかりやっている方なので、怪我はしない様に、あとは疲労は取るように整骨院・鍼治療はルーティーンに入っている。
病気も経験しないと事前に対応出来ないこともある。
ある日、右脇腹がキュウーと痛くなったり
ぎゅーとかシクシク痛くなっていた時期が結構な期間あって、なんだろうって思っていたがほっといた。
違和感があっても少し時間が経つと治るから周りにも相談する事も無く時間が経っていった。
脇腹の痛みの期間が徐々に短くなって来て
流石に周りに相談しても答えは無くて、症状が軽かったのもあって、かかりつけ医には行かなかった。
その内、治まるとタカを括っていたのがいけなかった。
痛みが治らなくなって、食欲も無くなって晩酌も出来なくなっていた。
これはもう流石にかかりつけ医に診てもらった。
診察時こ時はかなりしんどかった。
先生もいろんな病状の可能性を言い、もっと精密検査出来る病院を紹介してもらい、そのまま向かった。
初診になるから待ち時間は長かった。
そして、予診をしレントゲン、血液検査等々を済ませて診察を待っていた。
順番が来て診察室に入った。
担当医の先生がレントゲンの画像見ながら
開口一番言った言葉が『大腸に影が有る』
絶望感が襲って来た。
手遅れとか様々なネガティブな言葉と感情が湧いて来た。
思考停止状態になっていると、先生が説明を
続けて来た。
大腸に憩室が出来ていてそこに便が詰まって炎症がおきている。
憩室炎とは、何らかの原因で憩室とよばれる部分に細菌感染が起こり、腹痛や発熱といった症状が現れることを指します。
憩室とは、消化管の壁の一部が内側から外側に向かって袋状に突出したものをいいます。特に大腸に多く、地域などにより差はありますが大腸憩室は非常に一般的なものです。
大腸は部位によって盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸に分けられます。盲腸や上行結腸に憩室がある場合を右側大腸型、S状結腸に憩室がある場合を左側大腸型と呼び、その間の横行結腸や下行結腸、また両側にある場合を両側型としています。
大腸憩室があるというだけで症状が現れることはなく、治療の必要もありませんが、合併症が起こる可能性はあります。憩室があることで起こりうる2大合併症が、この憩室炎と憩室出血(憩室から出血を起こし血便がでること)ですと言う様な説明を受けて、影の原因がわかった。
影って言うから『癌』と思ってしまったが、
今回の憩室炎も結構我慢してしまった為、もう少し遅かったら大変になっていたと言われてしまった。
診察が終わって、即日入院でそのままストレッチャーで病室に直行した。
治療は初日と2日目絶飲食で3日目から水かお茶は飲んでもよかった。
食事の代わりの点滴が外される事なくずっとついていて、炎症を治す為、抗生剤の点滴もしていたと思われる。
絶食はキツいなあと思っていたが、意外に大丈夫だった。
ずーーーーっと小腹が空いている感じでそんなに苦ではなかった。
とにかく時間が経つのを待つばかりで5日目位になると右脇腹の痛みも無く、体調も通常通りの状態に戻った。
6日目辺りから食事が摂れるようになったけど
潰瘍食で薄味で柔らかい食事だった。
徐々に元に戻していく感じだった。
入院して落ち着いた頃に携帯で調べた事があって、その歳は本厄だった。
あまりそう言ったのは、気にしなかったけど
あるんだあなーと思ってしまった。
まあ、同じ体、内臓を40年以上も使ったら、どこかガタは来るんだなあと思った。
とにかく体に違和感を感じたら病院に速攻で行く事が大事だと思った。
即入院だったから入院中、暇で暇で仕方なかった。
時間はたっぷりある、治療のお陰で日に日に回復するもんだから、逆に困った。
売店に行っては新聞を買い、陳列されている飲食商品を横目に見つつ売店から去っていく日々で、病室に帰って早速新聞を隅々まで読み暇を潰していた。
1日って本当に長い、日中に下手に寝ていたから夜が寝れないけど朝は普通に起きる。
睡眠時間少なくても心配無いし、何やってんだろうと常々考える。
携帯いじっても飽きるし、TVはつまんないし、暇潰しでスクワットしてたら看護師さんに注意されるし、結局、病院内の散歩がメインの暇潰しになった。
本当に何やってんだろう。
1週間経過して大腸の炎症も治って退院する事になった。
1週間の入院で通常モードの生活って、こんな感じだったのかと思わされた。
何をするにしてもちょっとシンドい体力が落ちていた。
やはり健康が1番だ。

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