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志望動機書を書くために〜その③〜文章化を試みる

志望動機書を書くために
①理由を整理して
②掘り下げをして
さて、次はいよいよ
③文章化
です。

正直言うと、指導者の視点からのみ言うと、
①と②さえ、しっかりできていれば、あとはどうにでもなります。

なぜなら、①と②は、その人が持っている「材料」です。
「材料」の手配はその人にしかできないのです。

いわば、①と②は、冷蔵庫の中にある食材や調味料です。

冷蔵庫を開けて、「何も作れない」といっている人でも、
カリスマ主婦や料理のプロが見たら、
「あれとこれでこんなものが作れる」
「こんないい食材がある」
「こんな面白い調味料がある:
となるのです。

「いえ、本当に何もありません。」

という人でも、
たいていカチカチに固まって冷凍庫の奥で忘れ去られているものがあったりします。

それを解凍して、どこにでもある調味料や食材と組み合わせると
面白い料理ができることもあります。

さて、志望動機書を書いてもらう場合に話を戻します。

志望動機書を料理だとすると、
「何も作れません」
「何を作っていいのかわかりません」
「材料がバラバラで何から調理していいのかわかりません」
という状態の受験生&就活生が少なくありません。

私の希望ですが、志望動機作成を
「その場しのぎ」のものにしてもらいたくないのです。

しかしながら、大抵の場合は
「とにかく志望動機さえできたら、別に他に応用できなくてもいい」
場合がほとんどでしょう。

でも、せっかくのチャンス。

この機会に、自分の中にある材料で料理するコツがわかれば
進学したり就職したりした後に、
リポートを書いたり、
論文を書いたり、
報告書を書いたり、
プレゼンテーションしたりすることに
役に立つはずです。

そんな老婆心から、
(時間に余裕のある場合には)
まず、だいたいのイメージ構成のみ伝えてとにかく書いてもらいます。

その時に、私が伝えているのは、
「こんな料理ができるよ。」(料理の出来上がりイメージ)
「こういう順番で調理するといいよ。」(基本の料理のレシピ)
「他のもこういうアレンジもできるよ。」(自分なりに工夫できるところ)
ということです。

そうして、
「書き上がってきたものはどんなものなのか」
「それをどうしていけば良いのか」
を次回、具体例をあげて紹介したいと思います。



書いてみたこと、発信してみたこと、 それが少しでもどこかで誰かの「なにか」になるならばありがたい限りです。