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管理職になる友人へ〜挨拶・スピーチのコツ

同級生からFBを通してメッセージが届いた。
この春、管理職に昇進し、めでたくご栄転!
そこで、
「挨拶やスピーチの基礎的なトレーニングの一端」
を教えて欲しいということだった。

スピーチトレーニングは基本的に対面で行っている。

どんな話し方をするのか、
その人が何に困っているのか、
発声や発音のクセはどうなのか、
その人のどこを伸ばせばいいか、
など、対面で行わないとわからない。

メールで伝えられるスピーチトレーニングのコツは何だろう。

ちなみにその同級生は教員。
彼の話し方一つで子ども達や保護者の気持ちは大きく変わるだろう。
子ども達や保護者の気持ちが良い方向に変われば、
その地域も良い方向に変わる。

そんなことを考えつつも、
メールで伝えられることは限られているので、
いつもスピーチトレーニングで伝えていることを短くまとめて書いてみた。

同級生相手なので、くだけた書式のメールになったが、
その分、わかりやすいかもしれない。

以下、私が友人に送ったメールを紹介する。


___
ご栄転おめでとう!
同級生から「話し方のプロ」なんて言われるとアワアワしてしまいます。
ましてや教員のKくんになんて釈迦に説法だと思います。
というのも、私の話し方の基礎基本は「授業づくり」にあるからです。
一応、これでも教員出身で、無駄に(笑)専修免許もあったりするので(汗)

なので、
「素敵な授業が作れるKくんはそのままで問題なし!」
「トレーニングの必要もなし!」
と言いたいところですが、実際に聞いたわけではないので無責任ですね(笑)

では、無責任ついでに、僭越ながら少しだけ書いてみます。

人前で話すことに関しては慣れているはずの教員の方々でも
相手が大人になったり、
大人数になったり、
挨拶やスピーチになると
勝手が違うと困惑される方も少なくないですよね。

ただ、相手が変わろうと、人数が変わろうと、立場が変わろうと、
共通する「軸」があります。

その軸は、私が講義やパーソナルトレーニングでお伝えしている
たったひとつのこと、ともいえることです。

相手に「もっと○○たい」と思われ「続ける」こと。

もっと「知りたい」「聞きたい」「読みたい」etc.
ポイントは「思われ続ける」こと。

スピーチ全体を聞き終わって「もっと知りたい」ではないのです。
スピーチを聞いている最中に
「うんうん。それってどういうこと?」
「それから?」
「そうなんだ!」
と思われるようにということです。

普段、子供達に対する授業を組み立てている教員からすると、
そんなの当たり前ですよね。
でも、意外と一般的な大人は、できていない。

教員でも、相手が大人になると、
その軸を意識できなくなっている場合も少なくありません。

その軸を意識してはじめて、
どんなテクニックを使うのか、
どんなスキルを身につけていくのか、
を個人個人に合わせてトレーニングしていくことになります。

「もっと○○たい」と思われるために
その人がまず向上させるべきは何なのか。

話の内容なのか、
組み立て方なのか、

発声や発音なのか、
スピードなのか、
間の取り方なのか、

姿勢なのか、
視線なのか、
話の聞き方なのか、
etc.

きっと、故郷に帰られてからは、
子ども達だけではなく、
大人に伝えなければならない立場になられるのではと想像しています。

ぜひ、子ども達へ話すときのように
大人の心も引きつけるスピーチや挨拶をなさってください♪

余談ですが、
そういう話し方、音声表現は学校現場で
子供達に教えられることが少ないのではと思います。
2020年からの教育改革で
「わかりやすく伝える」という技術が重要視されているということですが、
先生方はどう対応されるのだろう、
何にどう取り組まれるのだろうかと興味を持っています。

指導者の1人として、こんなこともやっています。
蛇足ながら。
http://genkinakoe.org/study.html

書いてみたこと、発信してみたこと、 それが少しでもどこかで誰かの「なにか」になるならばありがたい限りです。