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【保存版】2021年春から本気で英語学習を始めるあなたへ。

こんにちは。英会話スクール「ミライズ英会話」を日本と台湾で、語学学校「ミライズ留学(ロックダウンにより休校中)」をフィリピンセブ島で展開しているミライズ株式会社のカズと申します。初めての方は、こちらに自己紹介をまとめてますので、ぜひご覧ください。

2012年にフィリピンで語学学校を創業して以来、日本校も合わせると10,000人以上の英語学習者に関わってきました。その経験から、これから英語学習を始める方と30分話せば、英語を習得できる方かどうかを見分けられるようになりました。今回はその経験値の部分を言語化してみようと思います。

⭐︎あなたの大切なお金と時間を無駄にしない為にも、これから英語を始める予定の方は、まずこの記事を熟読してからスタートする事をお勧めします。

けっこう厳しい現実を書いてますが、知ってから始めるのと、知らなくて始めるのは雲泥の差だと思いますので、皆さんはこの時点で1歩リード!なので、この記事を踏まえて英語攻略プランを立てていきましょう!

英語学習の現実

まず初めに押さえておきたいのが客観的データです。

英語学習をスタートした人が、実際どうなってるのか気になりますよね?2017年にDMMさんが行った調査によると、英語学習経験者のうち、実に約85%が挫折経験があると回答しています。裏を返せば、英語学習をスタートして挫折せずにゴールまで到達できた人はたったの15.3%と考えると、かなり難しい資格の合格率くらいです。

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さらに加えると、近年企業においても昇格の条件に設定されている事が多いTOEIC。直近の2019年の受験者数は241万人と、2000年と比べると倍増しました。これは英語学習者が増加している証左でもあると思いますが、では受験者の点数(スコア)は向上しているのでしょうか?

受験者の平均スコア:580点(2000年)→588点(2019年)

微妙!ほぼ横ばいと言っていいと思います。

この結果から見てもわかる様に、英語学習サービス、海外人材のニーズに後押しされた英語ニーズの高まりはあるものの、現実的には学習者の英語力は伸びていないのがファクトとしてのデータとなります。

これから始める方にとってはテンションを下げるような事実を突きつけてしまったごめんなさい。でも、これが現実です。その上で皆さんがやらないといけない事は、英語学習を失敗した方々の二の轍を踏まないことにフォーカスすべきかと思います。

英語が伸びる人/伸びない人

これまでの学習者を見てきて、英語が伸びる人と伸びない人の特徴ははっきりしています。そもそも努力しない方は論外なのですが、等しく努力されている方の中でも、結果に差があるのが現実です。

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この図にある上の2つは当たり前の様に見えますが、この記事を書こうと思った1番の動機だったりします。つまり、「英語ってマジで習得大変だから適当にスタートしちゃだめ!!」ということです。読み終わった時に、その意味がしっかり伝わってればいいと思いますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

下の2つはマインド的な部分ですけど、自身の考え方に凝り固まっている人は、新しい考え方や、違った視点を受け入れてくれないので成長スピードが遅くなるケースが多いです。特に「TOEIC高得点だけども、全くスピーキングが出来ない」といったタイプに多い印象です。細かい文法ミスが気になって全く喋らなかったり。それよりもミスを恐れずに喋っていくタイプの方は高速でトライ&エラーを繰り返すので、伸びが早いです。

まとめると、英語学習をスタートする前のマインドセットとして、

英語の初心者であることを受け入れ、柔軟かつ積極的に、新しい知識を吸収していくこと!

が重要な第一ステップだと感じています。
ここ、とっても重要です。(大事なので2回言いました)

このマインドをセットした上で、第二ステップは、学習者の「勘違い」をしっかり理解することです。

勘違い①:勉強時間と比例して英語力が伸びるはず!

残念ながら英語力はイメージ通りには伸びません。この理想と現実のギャップが学習者を焦らせ、落ち込ませる最大の要因となっていると感じています。以下のグラフをご覧ください。

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一般的な方の英語力の伸びをイメージ化した図となります。この図が示すとおり、英語力は一直線に伸びていくのではなく、「階段式」であるケースが多いと言われています。

一部の帰国子女などは別かもしれませんが、実際に僕自身の経験や周りの学習者の多くも階段式の伸びを経験しています。つまり、ずっと勉強を続けているとある日を境目に急に英語が口からポロッと出てくる様になる。ということです。

僕の場合は留学中の実体験ですが、ずっと英語力の伸びを感じないまま苦しい時期を過ごしていたある日、突然、英語の夢を見ました。その朝ルームメイトから「カズ、英語で寝言言ってたよ!」と言われた事を鮮明に覚えてます。その日を境に自分でもはっきりと分かるくらい急激に英語力が伸びたのは不思議な体験でした。

実はこの「階段式」の伸びこそ、英語学習者にとって厄介な点だと感じています。なぜかと言うと、

学習スタートしてすぐに「最大の挫折ポイント」がやってくる!

からです。

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イメージしてください。あなたは今日英語学習をスタートするとします。毎日数時間頑張って勉強したとしても、3ヶ月〜6ヶ月は全く伸びを感じない日々を過ごすことになるでしょう。

先ほど「85%の人は英語学習に挫折する」といったデータを紹介しましたが、その大半の方が、この階段の一段目に辿り着く前に学習を諦めてしまっているのが現実となります。これから学習をスタートするあなたに問われていること、それは、以下の問いに答える事(備えること)です。

Q、全く英語力が伸びない日々が続いてもモチベーションを維持できますか?

勘違い②:楽して英語習得できる方法がある!

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「もしあるなら、教えて欲しい!!」と僕も切実に思いますが、知る限りでは英語を「楽して」習得できる方法はありません。ドラえもんが22世紀から持ってきた「ほんやくコンニャク」が誕生したら、僕らは潔く英会話ビジネスから撤退するでしょう。(笑)

さておき、誇大広告まがいのサービスを目にすることがあると思うので、楽な方法を探してしまう気持ちはよく分かります。でも、その気持ちは捨ててください。さもなくば、お金をどぶに捨てることになると肝に銘じましょう。

現代はテクノロジーの力や英語サービス事業者の努力により、多様な学習環境が整備されたことで、昔の人たちと比べると効率的に学習が行える事は間違え無いかと思いますが、そういったツールを使ったとしても一定以上の学習量を確保して「脳に汗をかく」作業は必須となります。

具体的には、いわゆる初級者から「日常会話レベルが喋れるようになる(中級レベル)」と言った状態になるとした場合、どの位の学習量が必要かと言うとスバリ1,000時間と思っておいてください。

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初級からスタートする場合、この1,000時間をどれだけの期間を掛けて達成するか。それに尽きます。近年ブームとなったフィリピン留学のスパルタコースであれば1日10時間以上学習するので、約3ヶ月で1,000時間に到達可能です。日本にいながら1日も休まずに3時間勉強してちょうど1年。1日1時間の勉強だと3年を要するということです。

これだけ時間が掛かるものだから、寄り道せずに最短ルートでゴールまで到達したいと誰もが思うことだと思います。

最短ルートはあるが、「楽な道」はありません。

勘違い③:外国人講師と喋り続ければ伸びる!

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これも典型的なダメパターンですが、かなりの学習者が勘違いしているポイントでもあります。特に今はオンライン英会話が普及していて、非常に安い金額で毎日のように授業を受ける事ができるのでなおさら勘違い学習者が増えてる印象です。

これは英語学習に限らずの考え方だと思いますが、しっかりとしたインプットを行わずして、外国人講師とアウトプットを続けるのは全く意味がありません。

それを理解せずに学習を続ける事は、わざわざ遠回りの道を選択しているのと同じ意味と思ってください。

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特に初級者が学習をスタートした頃は、圧倒的にアウトプットよりもインプットの方が大事になります。知っている単語だけ、知ってる文法、構文だけを使ってひたすらに会話を続けても初級レベルからの卒業は難しいでしょう。残念ながら、こういった学習者とよく出会います。

実際に僕が経営するミライズ英会話においても、新規のお客様(特に初級レベル)と面談をしていてよく聞こえてくるのが、こういった質問です。

「毎日授業受けたいと思ってます。」
「1日最大何コマ受けれますか?」

この質問を受ける度に「なぜ毎日授業受けたいと思うのですか?」とお客様に聞き返すのですが、厳しい言い方をすると、授業を受ける事が目的になってしまい、本来の目的である理想の英語力を得ることは一生掛けても辿り着けないと思います。

では、どうすれば良いのでしょうか?

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この表が示す通り、学習者の現在地によって学習プランが大きく変わってきます。日本人のほとんどの方は初級〜中級の入口あたりだと思いますので、一言で言えば、「インプット無くして成長なし!」と思っておいてください。

では、どんなインプットをすればいいのか?と思う方におすすめなのが、とてもシンプルですが、「授業の予習と復習を徹底的に行うこと。」これだけでOKです。もちろん英文法や単語帳と睨めっこするのも王道なのですが、インプットだけの学習はどうしてもモチベーション維持が難しくなります。

なので、授業を軸として、そこに出てくる英単語や英文法を自分で調べながら予習し(→ここで参考書活用)、授業を受ける。授業中分からなかった事などをしっかり復習することで、効率的に学習内容を定着させる事が可能なのでおすすめです。

あなたにとってベストな学習方法の組み合わせは何なのか?について始める前に具体的に検討することをお勧めします。

「どうして良いか分からないよ〜」と悩む方は、ご予算が許すのであれば日本人の英語コーチを付けてプロにアドバイスを仰ぐのも一手かと思います。

まとめ

かなり現実的な話をしましたが「敵を知り己を知れば百戦殆からず(by孫子)」の心持ちが大事だと思います。敵(英語)が強敵である事は十分に理解したと思いますので、その敵を撃破するために、あなたが戦の前にやるべきことは明確です。

①覚悟を決めること(→中途半端な覚悟では85%の確率で失敗する)
②1,000時間の学習ロードマップを作る(→ゴール到達日を決めて逆算する)
③具体的な学習方法を決める(→インプットとアウトプットのバランス考慮)

これをきっちり決めて、後は決めたプランに沿って粛々と進めていくだけです。

でも、人間の意志って弱いもの。初めの頃は覚悟を決めて順調に進んでいたものの、途中でイヤイヤ期が必ず訪れます。皆さんに最後のアドバイスを送るとすれば、

英語を「楽しい」と思える環境を1つ用意すること!

です。

僕自身も10年前に覚悟を持って英語学習に臨みましたが、1ヶ月が経った頃あたりで勉強自体がイヤになった経験があります。全く英語力が伸びなかったから疑心暗鬼にもなっていました。

英単語や英文法を覚えていく作業は本当につまらなかったけど、Edoという担当の英語講師の授業だけは本当に楽しかった。その彼ともっと英語で喋りたい、笑わせたい、驚かせたい。英語を喋ることを「楽しい」と思わせてくれた講師が伴走してくれたからこそ、第一の階段を突破できたと思います。

僕の場合の「楽しみ」は、最高の講師との授業でした。
(その経験が「ミライズ英会話」創業の原点です)

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なので、皆さんも英語を使う事を「楽しい」と思える環境を必ず1つ作ってください。SNSでの勉強仲間かもしれないし、外国人の友達かもしれない。数ヶ月後に決めた海外旅行かもしれない。

さあ、覚悟は決まりましたか?

英語という最高のコミニュケーションツールを使って、みなさんが世界の扉を開き、その広くて深い世界と繋がれる日を楽しみにしています。

僕が経営するミライズ英会話には優秀な英語カウンセラーが多数在籍しているので、そこで気軽に相談してみてくださいね。

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