薫ひこkaoruhiko

長野県南部生まれの高地民族、平家の末裔、都下の大学を卒業後、香港、シンガポール、マレー…

薫ひこkaoruhiko

長野県南部生まれの高地民族、平家の末裔、都下の大学を卒業後、香港、シンガポール、マレーシア、L.A. ロンドンなど海外で暮らして20年。東京都文京区に帰国して20年、現在は京都に戻って、もうすぐ10年。 趣味は、男声合唱と調理、放送大学視聴。

最近の記事

京都のとんぼ、激増乱舞! 立秋が過ぎても、まだまだ激暑猛暑とはいえ、出町柳の周りには、山から降りてきた、たくさんのトンボさんが、舞い始めている、送り火が過ぎたら、秋風が吹く、とは昔から伝わる先人さんたちからの言い伝え。

    • 【日記】京都下鴨便り、Jazzyな街京都、双ヶ岡のSOENさん

       京都は音楽と学生さんの街、ジュリーのタイガースや、北山修さん、加藤和彦さんのフォーククルセイダースが、みんな京都出身だったりして、その時代(昭和40、50年代)には、京都の街の至る所に、フォーク喫茶やら、ジャズバーやらが溢れていた。  今も変わらず、街には学生さんがたくさん歩いていはるけど、ジャズミュージックが流れているお店は、すっかり、少なくなってしまった。  音楽の好みが多様化して、などと言われるけれど、音楽の好みや趣味の話しをするコミュニケーション自体が、少なくなっ

      •  【エッセイ・思い出綴り】 夏休みのソーメン合宿

        前期試験が終わり、長い夏休みになる七月の後半、地方から来ている学生は、ことごとく田舎の故郷に帰ってゆく。  ワクワク楽しみの長い夏休み、在京、地方にかかわらず、二カ月近くも先輩、後輩、学友たちに会えなくなってしまうのは、何となく、淋しくなってしまう。 そんな風に、ぼうっと思っていたところ、一つ上の大学美術研究会の先輩が突然、当時住んでいた6畳一間のアパートにやってきた。 「デッサン合宿しようぜ!!」と肩には、油彩の道具、手にはスケッチブック、ちょっと、はにかん

        • 【日記】下鴨便り、オーダーはいつも甘カツ大盛りサラダ付き、京大病院前ビィヤント 

           体感温度40度越えの昼下がり、バス通り横の歩道の上に、ランチ待ちの行列ができている、いつものように。ランチ時間は混み合うので、午後1時過ぎを狙ってチャリで行ったのに、タオルで汗を拭いながら待っている人が、3人。  暑くても、寒くても、無性にいただきたくなる、辛い辛い、京大病院前のビィヤントさんのカレー。  「ここに昔、よく来たんだ。。」と、横にいる息子さんらしい男の子に、懐かしそうに話しかけている白髪のオジサン、足元に置かれた歩道の上の 番号札をアタクシに教えてくれる。

        京都のとんぼ、激増乱舞! 立秋が過ぎても、まだまだ激暑猛暑とはいえ、出町柳の周りには、山から降りてきた、たくさんのトンボさんが、舞い始めている、送り火が過ぎたら、秋風が吹く、とは昔から伝わる先人さんたちからの言い伝え。

          【日記】京都下鴨便り、聖護院さんで真夏のお焚き上げ

          28日は、聖護院さんでのお焚き上げの日。 毎月一度、午前一回、午後一回だけとはいえ、この猛暑の七月に、目前で火を焚いて、お焚き上げするのは、さぞや大変かと思いきや、門跡さんや、お坊さんたちは、顔に汗もみせず、法螺貝を吹き、お不動さんのお経を唱えてくださる。 汗まみれの修験道法師のお坊様を期待していたわけではないものの、あまりに爽やかな?形相にびっくり、、 お作法に則って、護摩木を一本一本、火の中に投入してお焚き上げしてくださるのを見ていると、自然と両手を合わせたく

          【日記】京都下鴨便り、聖護院さんで真夏のお焚き上げ

          【日記】下鴨便り、土用丑の日は、みたらし祭り

          7月24日は.祇園祭の後祭りの山鉾の巡行で、 街中、朝から大賑わいの様子。 近所の床屋💈さんのマスターと家の前で出くわしたら、 「今日はあさから、みたらしさんに行く人が多くいますわなあ、、」、という。 平安出身のやんちゃ坊主やったという、にーちゃんだったのが、いつのまにか穏やかな理容師さんにならなったけど、僕らにとっては、いつまでだっても、床屋のボンにかわりはない。 「あたしらの頃は、朝五時からで、三日間くらいしかなかったんちゃうかな、ここら近所の人しか来ていんか

          【日記】下鴨便り、土用丑の日は、みたらし祭り

          【日記】京都下鴨便り、梅雨明け10日間の大晴天 関西の梅雨も明けて

          関西の梅雨もようやっと明けて、明日は 祇園あと祭りの宵山、明後日24日は山鉾巡行、 抜けるような青空には、真夏の太陽、関西もやっと昨日、梅雨明けの"おふれ"が、出されて、35〜37度の大晴天 梅雨が明けてからの10日間、かんかん照りの真夏日が続かないと、秋に稲が実らないと、信州に住んでいた子供の頃、父がよく言っていたことを思い出します。 稲作農家にとっては、真夏の晴天が、秋の豊作の証し。 田舎の子の夏休みは、麦わら帽子をかぶって田んぼの草取り、そして、田んぼの横

          【日記】京都下鴨便り、梅雨明け10日間の大晴天 関西の梅雨も明けて

          【日記・下鴨便り】 青いリンゴ

          熱中症になりそうな昼下がり、バス待ちの停留所で、3歳児を連れたママさん二人の会話、 「最近青いリンゴ🍏って見いひんわねー、子供の頃は、よくおかあはんに食べさせてもろうたんよう、今頃の時期になると、、」 「せやなあ、そういう品種があったんかいなあ、?」 隣りで聞いてる、信州人のアタクシ、 「そんなん、風で落ちたか、裏なりを先に採って遠いところ=関西京都あたり、に送っとんのちゃう?」、 などと思わず言ってしまいそうになったんだけど、事実昔の田舎では、農協に出せない裏

          【日記・下鴨便り】 青いリンゴ

          【日記】京都下鴨便り、今夜もアンティで、③

          # 滋賀む?  Cigarむ? シがむ? 京言葉の謎、あるある話し  祇園祭の合間、マスターは富山射水に旅していたという、 時季的に白エビ、ガス海老はなかったというものの、甘エビに、ノドグロ、町毎に違う寿司を満喫してきたらしい、  富山では、”あかん”ことを、富山弁で ”だちかん”というらしくって、 「そりゃあかんわ」という意味で、”そりゃ、だちゃかんわ、”、という  とのこと、京言葉より難しいのでは?と言うと、「標準語しかしゃべられへん人が、何言とんのん、、」 と、笑わ

          【日記】京都下鴨便り、今夜もアンティで、③

          【日記】 京都下鴨便り 前まつり宵山、巡行は晴天

          山鉾巡行の日は、台風も避けて通る、と京都の人が皆言うが如く、今年も見事に朝から晴天、 鶏鉾の車輪が、欠けるという珍事はあったものの、無事に巡行が遂行された。 コロナで行われなかった三年の間、誰しもが、このまま次の世代に、山鉾のつくり上げ方やら、巡行の組み手、運び手が伝わらなかったらどうしようか?と心配した。 何しろ、柱と縄だけで、組み立てて、引き手も囃し方も、地元の住人以外入れないし、半年も前から町内会で打ち合わせからお囃子、踊りの練習をし、しかも本番は当日

          【日記】 京都下鴨便り 前まつり宵山、巡行は晴天

          【日記・京都下鴨便り】 明日は宵山、明後日巡行前まつり

          海の日の三連休、毎日雨降りだけど、久しぶりに大賑わいの祇園祭。各路地裏に披露されている山鉾さん、一つ一つに、"お久しぶり!"と、挨拶してまわりたくなる。 思えば、3年のパンデミックの間、心の中から楽しめたことはなかった。やっと、病魔退散? まだまだみんな、マスクしてはるけど、、、

          【日記・京都下鴨便り】 明日は宵山、明後日巡行前まつり

          【エッセイ・思い出綴り】郷愁・昭和の伊那まち〜長野県伊那市④

          ④ 通り町に初めてやってきたスーパー、「スーパー加藤 」 「スーパー、って何?」 誰しもがその仕組みがわからず、アメリカで流行っている未知なる八百屋さん?で、お店の中の好きなものをとって、カゴに入れて、出口にあるレジの前に並んでお金を払うお店、そのくらいの知識しかなかった。  それまでのお買い物は、どのお店に行っても、どの売り場にも店員さんがいて、一つ一つの商品を手に取って、説明してくれて、お金を店員さんに手渡しで支払うのが”お店”だった。    物々交換の昔から、市場で

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          【日記・京都下鴨便り】 東京旅情 2

          #待ち合わせは、オーバカナルで、   毎月1度の合唱のレッスンに、仕事を絡めて東京に行くようになって、もうすぐ10年、2時間13分の新幹線の空間移動以上に、往復するたびに、時空を飛び越えて、かつて東京に住んでいた頃に、タイムスリップしているような気になる。  そこに住み、住む家があって家族がいる時には、家に”帰る”という感覚の駅だった東京駅も、ホッとする気持ちよりも、肩に力が入る緊張感の方が 大きくなってしまっている。    品川を過ぎ、新橋・有楽町が近づくと、その街に住み

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          【エッセイ・ホテル今昔】 ① 値段の書かれていないメニュー

          つい最近のこと、京都市内のあるシティホテルのレストランで実際にあったことらしい、、 10人ほどの法事のお客様、ご親戚と故人のご友人とでランチのご会食にいらしていた。 お飲み物とセットコース以外のアラカルトのオーダーをとりに行ったアルバイトスタッフが、困った顔で戻ってきた。 「すみません、値段の入っていないメニューを皆さんに配ってくれ、と代表の方が言ってるんですが、そんなもんあります?」 「あるわよー!」 と、ベテラン主任さんが、深夜食堂のごとく、棚の上段から取

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          【日記・京都下鴨便り】 祇園祭の毎日

          0706 明日は七夕やけど 朝から雷雨予想の土曜日。 西山からの雨雲が、もうすぐ街の上まで、やって来ようとしている。 その直前に、山鉾のちまきを持って親戚のおじさんが、きてくださった。 「毎年、ありがとうございます、感謝、感謝ですわ!!」と、お礼のお茶もお出しするのを忘れて、ちまきに見入ってしまう。 「六月から毎日ね、祇園さんの行事があって、 仕事にはなりませんわ、、。こやって、ちまきを配ってまわれるのも、今日だけですねん、、、、遅なってすんません、、」 満面の

          【日記・京都下鴨便り】 祇園祭の毎日

          【エッセイ・思い出綴り】郷愁・昭和の伊那まち〜長野県伊那市③

          ③ 通り町銀座 〜 伊那は小京都 7月ともなると、京都の繁華街では町中に祇園囃子が流れ、八坂神社の氏子区域では、町中に祇園祭提灯が飾られる。 梅雨明けの7月、まだ寒い伊那でもかつて、”伊那ぎおんまつり”で賑わった頃があった。 「 "ぎおんまつり" って何? 何のお祭り?」、と子供の頃よく母に聞いたけど、答えは決まって、 「子供に関係ない、ごふく屋さんのお祭りよ、」 というものだった。 京都の本家祇園祭と同じ時期に、市内の呉服屋さんを中心とらした商店街が、大

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