消化機能に及ぼす精神作用(1)
心に
大きな心配や恐怖のあるとき、
激高した時、
その他精神的に非常事件のある時などは、
どんな空腹の時でも
またどんな好きな飲食物でも
食べられもせず、
飲めもせぬものである。
また梅干しや砂糖を見たとき
また自分の大好物を見た時などは
これを食べなくとも
唾液が盛んに出てくることがあるものである。
酒の大好きの人などは
酒の話を聞かせただけでも
胸のあたりでグーグーと鳴り出す、
ついには舌鼓まで
打つようになることがあるものである。
右のごとき現象は、
いずれも
精