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名著「7つの習慣」から考える 第1の習慣-主体的である-

こんにちは、Kazuです。
今回は前回に引き続き、「7つの習慣」の内容を私なりの言葉で解釈し、まとめてみました。

複数存在する習慣には順番があるので、順を追って記事を読んでいただけると幸いです^-^

そして今回のテーマは「主体性」。

7つの習慣では、「私的成功」と「公的成功」のパートに分かれており、「主体的である」は私的成功の一番最初のパート。
つまり、ここが土台となります。

2つめ以降の習慣をマスターする為にも、「主体的である」をしっかり理解しましょう。


1.「主体性」とは?

主体性という言葉を聞いたことがない方は少ないかと思いますが、その定義について語れる方は非常に少ないはずです。
何故なら、この言葉の定義が非常に曖昧な為です。

ですが、この言葉の定義について、オーストリアの心理学者であるヴィクトール・フランクルが一つの解釈をしています。

それは、「起こる事象に対して、選択的に反応する」というものです。
少しわかりにくいと思うので、具体例を示します。

例えば、天気が悪い日に気分がふさぎ込んでしまう事はないでしょうか?
これは周りの物理的環境に影響を受け、反応的(自分で選択していない)になってしまっています。

本来、雨が降るという事自体はネガティブな話ではなく、地球環境においてはよくある事。
つまり、雨が降ったから気分がふさぎ込む、というのは理屈で考えれば少し違和感があるのです。

私たちは、起こった事象に対して感情を揺さぶられるのではなく、起こった事象に対する自分の反応によって揺さぶられるのです。

つまり、「主体性」とは、
「事象」に対して選択的に(自分の意思を持って)「反応」する事であると捉えられます。


2.率先力

ここで言う「率先力」とは、
「自ら進んで行動を起こすという事に責任を自覚すること」です。

つまり、誰かが手を差し伸べてくれるのを待つのではなく、自ら掴み取る為の行動をするべきである、という事です。

昇進やもっといい職に就きたいなど、色々な思惑に対して道筋は理解しているけど実行できないという人、周りに沢山いませんか?

率先力、ビジネスや私生活において至極当然と言えるこの力ですが、意外と実践できていない方も多くいらっしゃるのが現実なのです。


3.耳を傾ける

「本当に頭にくる人だな」
「僕はこんなに頑張っているのに」
「あの人は私を愛してくれない」

生きていればこういった感情に遭遇する事も少なくありませんし、これ自体を否定するつもりは毛頭ありません。

しかし、こういった感情の多くは「反応的」なのです。
つまり、自分に責任はなく、選択的に反応すると考える、言わば責任転嫁です。
多くの場合、「私はこんな人間だから」「こういう価値観だから」というパラダイムの中で社会を見ています。

つまり、自分の中にある価値観が意思決定の物差しであり、それに対して反応的になってしまっているのです。
悪い事ではありませんが、これでは何も解決しませんし、自己中心的な意思決定しかできません。

相手を理解する、愛する、というものは全て動詞です。
つまり、相手の想いに耳を傾け、行動する事ができて初めて理解や他者愛が深まります。

自分の価値基準だけで意思決定をしている人、反応的な人は、自分の価値観だけで論拠や裏付けを組み立てていってしまうので、被害者意識も強くなり、自分の人生を自分で切り開いていくこともできなくなります。


4.関心の輪/影響の輪

関心の輪とは、
「自分のことや家族、仕事の事など、自分が関心を持っている範囲」
影響の輪とは、
「自分でコントロールでき、影響を与えられる範囲」
の事を指します。

主体的な人は、影響の輪の領域に力を注いでいます。
自分が影響を及ぼせる物事に働きかける。
影響の輪を押し広げていくポジティブな作用を持っているのが、主体的な人の特徴です。

一方、反応的な人が労力をかけるのは影響の輪の外側。
つまり、周りの人の弱みや環境の問題、自分にはコントロールできない事ばかりに目が行きます。
そして結果として、言動が他責になり、被害者意識も強くなります。
最終的には、ネガティブな力だけが作用し、影響の輪は小さくなっていきます。

その為、影響の輪を広げる事は非常に重要である事は言わずもがなですが、
目の前で起こっている事象が自分の影響の輪の中にあるのかどうかをしっかり見定める事も重要です。

直接的に影響を与えられるものなのか、間接的に影響を与えられるものなのか(相手が存在し、その相手との関わり方によって解決できるのか)、それともコントロールできないものなのか。

コントロールできない問題なのであれば、まずは自分の態度を改める。
つまり、自分の影響の輪を広げていく事に労力を割かなければいけません。


5.決意を守る

影響の輪の最も中心にあるものは、
「決意と約束、そしてそれを守る能力」です。

自身や他者に対して約束をし、それに対して誠実な態度を取る事が主体性の本質であり、最も明確に表れる瞬間です。

だからこそ、あなた自身が人生の主導権を握る為に、約束をし、同時に目標を立てる事が重要です。
どんなに小さい目標であっても、それを達成する事で自分自身に誠意の意識が芽生え、自分自身の人生に対して責任を引き受ける勇気と強さを得る事ができます。

そしてこれらの強さが、これから取り上げる習慣の土台となっていきます。


6.まとめ

長々と書いてきましたが、
「選択するという責任に自覚を持つ」
という事が何よりも重要なものだと感じます。

全ての事象に対して、「自分が選択した」という全体がなければ、挑戦も失敗も、そこから得るものが少なくなります。
結果として、自分のできる事も増えず、「影響の輪」も大きくなりません。

私たちが生きている今の世界は、変化が激しく、少なからずそれによって影響される事もあります。
しかし、そんな変化の激しい時代だからこそ、自分で選択したという自覚を持たなければ、時代の波に飲み込まれて行ってしまいます。

こんな時代だからこそ、人としての成長、人間らしさが大切なのではないかと個人的には思っています。

さて、第1章についてはこちらで以上としたいと思います。

2章以降についてはまた改めて投稿したいと思いますので、また読んでいただけると嬉しいです!

では、今日はこちらで失礼します!

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