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すべては捉え方。

6月note月間を始めて約2週間。そろそろ折り返し地点。
本当にたくさんの人に読んでもらえて、温かいメッセージをもらった。
この前載せた「初心、忘るべからず」は、ツイッターで多くのレイソルのサポーターの方に読んでもらえた。その中でも、ある方から、
「心から応援したいと思えた」「勇気づけられた」
と、最高なメッセージをもらえた。
何かを応援している人というのは、すさまじいエネルギーを持っていると思っている。
見ず知らずの自分を心から応援してくれるそのサポーターの方々に対して俺は、「この人たちはなんて素敵な人たちなんだろう」って思ったし、俺がプロになって、「自分は志賀が大学生のころから応援してたんだぞ」って、この人たちの自慢になるような、そんな存在になろうと改めて思った。


そんな最高な人たちに応援される最高な俺が今日のnoteで伝えたいこと。それは、

「目先の結果に捉われず、その先のもっと大きな未来に目を向ける」ということ。



未来から逆算して考える。
これはよく聞く言葉だし、多くの人が頭では理解できていることだと思う。
だけど、行動でやれているかと言われるとどうだろうか。
俺も、全然できない。
今ですら、少しでも気を抜くと自分が無意識のところで目先のことにとらわれてしまう。


本当に未来を見据えて行動できているか?

そこが明確になっていることが大事だと思う。
では、未来を見据えた行動とは何か。そこを自分の体験から話していこうと思う。

俺は、プロになるという目標を達成するために行動している。
日々の練習の中で、毎日全力でプレーし、毎日いいプレーをしよう。そのために良い準備をしようと考えていた。
しかし、毎日調子がいいなんて、ありえない。
体調、食事、気候、メンタル、睡眠、疲労など、様々な要因によって左右されるのが人間だ。
では、今日の練習で、昨日より体が動かなくて、自分が理想とするプレーができなかったとする。


果たしてその時、あなたはどのように感じるだろうか?


俺がその時どうだったかというと、そこで結果に捉われていた
結果にこだわること自体は大事なことだと思う。なぜならプロは、結果を出すことが絶対的評価だから

しかし、結果に捉われるのはよくないことだと思う。
なぜなら、起きた結果にしか目が向いていないから



結果を出す前、すなわち練習前や試合前。
ここでは、結果を出すために自分が今日やるべきことを明確にして、それを全力で実行しようとすることが大事だ。
しかし、結果が出た後、ミスした後、失点した後、負けた後など。
この時にどのような捉え方ができるかによって、かなり大きな差が生まれると思う。



今までの俺は、紅白戦で失点したり、ミスが出たりすると、そのことに捉われて、負のサイクルに陥っていった。
プレーする前にミスしたときの景色、周りの目、ネガティブな感情などがよぎってしまう
上手くいかないから、たくさん練習しようと思う。
しかし、どんなに練習しても、紅白戦で「悪い未来」をイメージしてしまうのがなくなるわけではなかった。

俺はそこで気付いた。

試合でいいパフォーマンスをするために練習をしているのに、いつの間にか、
「試合で結果を出すために」が、「試合でミスをしないために」と、

ミスという結果に捉われてしまっているんじゃないかって。


プロになるためには、大学リーグでスタメンを張り、試合で安定して高いパフォーマンスを発揮することが条件だ。
そして、まず俺がやるべきことは、試合に出ること
そのためには、日々の練習でアピールをすること
そのためには、アピールチャンスで、しっかりと良いパフォーマンスを安定して出し続けること。



では、本番でいいパフォーマンスをするためには何をしたらいいだろうか。


答えは人それぞれ。当たり前だが、たぶんこれを読んでくれている、何か夢がある人は、そこを詳しく知りたい人だと思うから、参考に俺の答えを書いておこうと思う。

俺の答えは、メンタルである。
本番でいいパフォーマンスをするために、俺が今までやってきたのは、ミスしたことを練習して克服することだった。
クロスボールでミスしたなら練習後にクロスの練習。
キックでミスしたならキックの練習。
できるだけその場面に近い状況を作ったり、一連の動作を部分ごとに分けて練習したり、あらゆるアプローチで練習してきた。
一見、良い努力の仕方だと思えるが、そうやって練習を重ねても、本番で「ミスするかもしれない」という邪念は消えない
だから、目を向ける場所を変えた。


俺がしたことは、結果と行動を切り離すという考え方。
結果とは、コントロールできないもの。だから、出た結果は「材料」
行動とは、結果を出すために一番確率が高いベストな行動を選ぶこと。


もちろん、アスリートである限り、プレーする瞬間までは結果を追い求めるべきだ。
勝とうとしないと勝てないし、負けてもいいやなんて選手はいない。
俺が言っているのは、結果にこだわってプレーした「後」のこと。

ミスした、失点した、シュートを外した、試合に負けた。
これらはすべて、結果という過去に過ぎない。
だって、その試合では、
ミスしようとしてミスしたわけじゃないし、
外そうと思ってシュートを外したわけじゃないでしょ?
決めようと思っても外すときは外すし、
止めようと思っても失点することはある。
だったら、ミスした、外したという結果は、単なる「過去」でしかないんじゃないか?

だって、結果はどうしてもコントロールできないんだから。


そう考えたときに出てくるのが「行動」だ。
行動は自分の手によってコントロールできるものだ。

俺にとっての行動の定義は、
「プロになるために、試合に出る。
そのために、結果を出す。
そのためにいいパフォーマンスをして評価される。
そのためにやるべきこと」
である。
すべては目的につながっているということが前提で、その目的から考えて細分化していったときに、具体的な行動が見えてくる。

俺は、自分の行動を見直した。お世話になっているメンタルコーチに助言もいただいた。そして、先ほども述べたように、
結果と行動を切り離すことに行きついた
どんなに良い準備をしても、必ずいいプレーができるとは限らない。
だって、日本代表の川島選手や権田選手でも、失点するんだもん。
その逆もある。今日はあまりいい準備ができなかったという日に点が取れることもあるし、大切な人と喧嘩をした日にたくさんシュートをセーブできることもある。

良い行動をしたらいい結果が出るとは限らない。
逆に悪い行動をしたら悪い結果が出るとも限らない。


それを受け入れることが最初のステップだ。
悪い結果が出る確率を下げて、いい結果が出る確率を高める。そのための行動が常にできるのが理想的だ。


そうして俺は、「ミスしないこと」という結果に捉われていたのが、
「良いパフォーマンスをすること」という行動に捉われるようになって、見えるものがあった。それは、

「俺に必要なのは、練習ではなく、余裕だ」

ということである。



俺は、自分がいいプレーができるときは、
「相手がしてくるプレーが常に想定内である時」
「プレーする前に状況が把握できているとき」
だと自分のことを分析した。
簡単にいうと、余裕を持つことである。

ではピッチ内で余裕を持つためには何が必要か。どうやったらそれができるか。
そうやって、自分が本番でいいパフォーマンスをするためにやるべき行動を書き出して、明確にしていった。
そうしたら、こだわるべきポイントがわかってきた。

とはいっても、みんなミスしたくないし、失点したくない。
だけど、視野を広くして一度考えてみてほしい。



自分にとってより大事なのは、今日成功することか?
それとも、数年後の未来で成功することか?



俺は、今日の練習で成功したか、ミスしたかどうかよりも、
2024年、日立台でプレーする自分が最高のプレーをできる状態であること

の方が大事だと思う。
だって俺は、
プロになって人々に勇気や自信を与えるプレーができる選手になるために行動しているのだから。
それなのに、今日ミスしないために行動するのは俺にとっては目的違いである。


だから俺はミスに捉われない。
良いパフォーマンスをするために、最善の行動をすることに目を向け続ける。
それでもし、いい結果が出なかったらどうするか?
なぜその結果になったのかを分析して、
やるべき行動をしてその結果になったのか、
やるべき行動に問題があってその結果になったのか。
前者ならば自信を持ってその行動をやり続け、精度を上げていくのみ。
後者ならば、どんな行動が足りなかったかを考えて修正し、次また行動する。


その作業を積み重ねることが、成長なのではないかと思う。
最後にまとめよう。


大事なのは、目先の結果ではなくその先の大きな未来である。

結果はコントロールできないが、行動は自分でコントロールできる。

行動と結果はイコールではない。

だから自分が結果を出すためにやるべき行動にこだわり、いい結果を出すための行動に目を向ける。



ここまで読んでくれたあなたは、読む前と比べて、広い視野を持つことができるようになっていると思う。
今の心境はどうだろうか。自分は何を感じているだろうか。
俺はこの考えに賛成してほしいわけじゃない。
読んでくれた人がどう感じるかは俺にとっての「結果」であり、大事なのは俺がこのnoteで何を伝えようとしたかという「行動」である。


俺は考え方が変わって、結果という過去に捉われなくなった。
そして、一番強く感じることを伝えてこのnoteを締めようと思う。それは、



失敗も成功の範囲内



ということ。
失敗したことは過去であり、その結果から学んで次の行動を決める。
そして次、成功することができたならば、過去の失敗は失敗ではなくなる。
その失敗があったから成功したんだ。
ってことは、失敗も成功の内じゃないか?
そう捉えるようになったら、見える景色が変わって、自分の変化を実感できるようになった。


何かに行き詰まっている人、
自分に自信がない人、
成長してなりたい自分になりたい人、
夢や目標がある人、
そんな人には、ぜひ試してみてほしいな。
最高にワクワクしたいあなたにとって、このnoteがきっかけになりますように。



さあ、行動に目を向けて、

未来への大航海に行こうじゃないか。


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