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自分に正直に生きる。

今日、本を読んだ。それは、俺にヒントを与えてくれた。その本の題名は

「桜のような、僕の恋人」

主人公の彼女である美咲は、人の何十倍も速く老化が進んでしまう病気になってしまう。まだ24歳なのに、しわが増え、白髪になり、杖をついて歩き、やがて歩けなくなり、そして死んでしまう。美咲は、この病気になり、どれほどの絶望を味わっただろうか。兄や兄の彼女の年齢を、あっという間に追い越してしまう。同い年の彼氏はまだぴんぴんしているのに、自分はよぼよぼのおばあちゃんになる。まだ24歳なのに、自分の力で生きていくこともできない。自分の美容院を持つという夢も、誰かをきれいにしてあげたいという夢も、もう叶えることはできない。まだ24歳なのに。
そんな美咲に、感じるものがたくさんあった。

時間はみな平等であるとともに、有限だと思う。

プロになるのは、2024年1月。残されているのは、あと2年2か月と数日。入学したときは、4年という時間があったのに、今はもう半分ほどしかない。そう実感すればするほど、時間がないと感じる。

俺はこの2年、何を積み重ねてこれたんだろう。

俺のこれまでの2年間の成長速度で、2024年、目指す場所に立てるのかな。

そして、いい結果を残せないまま、今年のシーズンが終わろうとしている。

俺は、とにかく練習した。もっといい練習を、もっとたくさん。そう思っていた矢先の怪我。自分に対する不安や焦りが形になってしまったみたいなタイミング。

「時間がないのに、なんで怪我しなきゃいけないんだ」って思った。

当然だけどサッカーができず、松葉杖で移動が大変ということもあり、1週間くらい自宅療養をしていた。自分の時間が増えた中で、俺はたくさんの小説を読んだ。この1週間で3冊読んだ。我ながら充実した時間を過ごせた。

その3冊のうちの1冊がさっき紹介した本だ。俺はこの本に、たくさん考えさせられた。
そして、今日を生きるヒントをもらった。

美咲の言葉を感じて俺は思った。俺はまだ20歳じゃないか。今から何か始めても遅くない、取り返せるだけの時間もあるのに、何が「時間ない」だよ。


道を間違えたっていいじゃないか。

遠回りだっていいじゃないか。


やらなきゃいけない道を進むんじゃなくて、やりたいって思える道を進めばいいんだ。

時間はたくさんあるんだから。


これが俺の心を軽くしてくれた。

俺はプロになることを考えすぎて、プロになるための行動しかしてはいけないと思っていた。毎日、常にプロになることにつながる何かをするべきだと。でもそれは違う。サッカーをするときは全力でサッカーをする。プロになるために、できることは全部やる。でも、サッカー以外の時間は、遊んだっていいんだ。オフの日は休んでいいんだ。何もしない1日があってもいいんだ。

「本気でプロになりたいなら」が最近までずっと頭の中にあったけど、もう必要ないみたいだ。

もちろん、サッカーへの熱量が下がるわけじゃない。ただ、「やりたいと思ってやっていたサッカー」が、「プロになるためにサッカーをやらなければならない」になっていたことが、自分を苦しめていたんだ。

サッカーだけやっていても、夢にはたどり着けない。

人生の豊かさが、人間性につながり、サッカーにも良いものをもたらしてくれる。

なぜなら、サッカーは人生の一部に過ぎないからだ。


人生は壮大な物語じゃないか。生き急ぐ必要はない。やりたいときに、やりたいことをやって、笑い、時には泣いて、いろんなことを学びながら成長していけばいい。遊ぶときは遊んで、たまにはお酒も飲んで、いろんな新しいことに挑戦して、楽しいことに夢中になっていいんだ。

そして、そんな最高に楽しむ人生にすると決めた俺の夢は、


プロサッカー選手になる。ドイツのバイエルンで活躍して、世界に肩を並べる。

自分のプレーで、見ている人に勇気や自信を与える。


この先、この気持ちが変わることはないと思う。

俺はサッカーが大好きだから。

俺はサッカーで夢を叶えたいから。

俺の夢は、俺だけの夢じゃないから。


俺は、時間にとらわれるのをやめる。

自分の人生を、もっと正直に生きていく。

悔しいときは全力で悔しがる。それは自分がそれだけ頑張っていたあかしだから。

嬉しいときは全力で喜ぶ。それは自分の行動が報われた瞬間だから。


そんなふうに、自分の感情が向くほうに全力で突っ込んでいけばいいよ。

その方が人生楽しいでしょ?


俺はもっと最高な人生を生きれる。

もっと楽しめることがたくさんある。


自分に正直に。
そして、かけがえのない時間をたくさん刻もう。





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