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全フレ発起人、全フレ2022の開催情報から、22年前のフレンドシップ事業を振り返ってみた。

 全国フレンドシップ活動2022(TwitterInstagram)が今年度、横国大がホスト役となって横浜で行われるようです。もう22年前となりますが、著者が全フレの発起人の1人であることが実に感慨深いです。そもそも全フレとは、フレンドシップ事業の活動の一つです。

 フレンドシップ事業とは、教員の養成段階において、学生が様々な体験活動等を通して、子どもたちとふれあい、子どもたちの気持ちや行動を理解し、実践的指導力の基礎を身につけることを目的とした事業。2001年度からは、2~4年生を対象に「教育実践研究指導法演習」という選択科目でスタートしています。

 2002(平成14)年4月より完全学校週5日制を見越して、大学としても土曜日に、地域の子どもたちに学びの場を提供する地域貢献への意識が高まった時期でもあり、信州大学教育学部では、授業科目になる前から、学生が主体となってフレンドシップの取り組み(信大YOU遊サタデー)が行われていました。

 大学付近の地域の子どもたちを招いて、その地域の教育資源を活かして、学生が地域の子どもたちのために、学びの場を提供する。企画の計画から運営まで全て学生が行います。このフレンドシップの活動を通して、学生には以下を享受することができます。

〇 学生が地域とつながり(子どもの保護者との関わり、協力してくださる地域の人等)をもつことができる。

〇 人のために働く楽しさを実体験から感じることができる。

〇 子どもと関わることで、子どもとの関わり方を学んだり、講座の運営が、授業づくりに活かすことができる。

 ただ、活動しておしまいではなく、教育実践研究として、取り組みを価値付けしたり、理論と取り組みを結びつけたり、自身の内省化のために、学生は実践記録をまとめることをした。

 実践記録については、インターネット上で公開されており、閲覧することができる。(URLについては、後日記載します)

 前置きが長くなりましたが、これを全国の教員養成大学の学生が集まってやってしまおうというのが、全国フレンドシップ活動です。

 フレンドシップ事業を先進的に進めていた信州大学教育学部で1999年冬、2000年冬と成果報告の会としてシンポジウムが行われました。
 その懇親会の場で著者が、「教員養成大学の学生が集まってやると面白いことが起きそうだ」と、何となく口に出したのが全フレのスタートとなります。思い起こせば、ふと思い付いただけの無責任な発言ではありましたが、同じ場にいた鳴門教育大学の学生のOくんが賛同してくださり、Oくんの指揮のもと、第1回は、鳴門教育大学がホスト役となり、2001年3月に徳島県阿南で他大学の学生も集まり、地元の子どもとともに地引き網を行いました。

22年前の話を振り返ってみました。

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