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【壱岐ワーケーション】新たな出会いは最高の楽しみ

今回は、2021年12月7日~10日の3泊4日で参加した「壱岐市xJAL」ワーケーションモニターツアーの様子を、前半(福岡編)後半(壱岐編)に分けてまとめてみたいと思います。
今回は後半(壱岐編)ですが、前半の福岡編こちらをどうぞ!

早朝の博多港から高速船で壱岐へ

初日の福岡市内での自由行動ワーケーションを経て、2日目は早朝に博多港に集合です。AM8時発の壱岐に向かう高速船(ジェットフォイル)に間に合うように、JALパックのツアーご担当者さんが対応して下さいました。
初対面の参加者の方々が徐々に集まり、ドキドキの中で、それぞれチケットを受け取って乗船です。

福岡から壱岐までフェリーなら2時間かかる距離が、ジェットフォイルなら1時間で快適です。結構揺れるので、船内でPC作業とかは難しそう。
到着後の予定などを確認していたら、ほどなく壱岐の郷ノ浦港に到着です!

壱岐に初上陸!

ここで再び参加者+JALの関係者さん、壱岐市側の受入れ担当者さんが集合して、お迎えの車に分乗し、メイン会場となる「壱岐テレワークセンター」まで20分ほどの移動です。

原の辻遺跡に向かって、空から一筋の光が

現地でのツイートにも書きましたが、この拠点は「原の辻遺跡」の中にあり、とても神秘的な雰囲気に包まれています。
雲間からひと筋の神々しい光が差し込んできて、まるで壱岐の神々がワーケーター御一行を歓迎してくださっているような感覚に包まれました。

壱岐でのワーケーションがスタート!

今回の壱岐xJALワーケーションツアーの参加者は、本当に多様な顔ぶれで、以下のような属性の方々でした。

  • 大企業の働き方改革担当の人事さん

  • 大企業のDX推進担当の人事さん

  • 大企業から社団法人に出向中のベテラン会社員さん

  • 国家公務員さん(休暇を取得して個人参加)

  • 開発エンジニアさん

  • 旅情報サイトのライターさん

  • 両親とお子さんの3人で参加の複業家さん

  • 大企業のSDGs担当部署の新入社員さん

  • 移住先をお探しの女性

  • フリーランスのデザイナーさん

  • JALのツアー企画担当者さん

  • 坊主頭のおじさん(私)

最初に簡単な自己紹介をして、さっそくワーケーション初日のプログラムが開始です。今回のツアーでは、あらかじめ壱岐市さんとJALさんが、さまざまな現地プログラムを用意してくださり、全員参加のセッションと、任意参加のセッションがあるため、参加者それぞれの仕事や余暇のペースに合わせて参加できるという、素晴らしい構成でした!

4日間のワーケーションツアーの日程表

まずは、今回のツアー企画の仕掛け人で、私と同じ日本ワーケーション協会 公認ワーケーションコンシェルジュでもある、日本航空 人財戦略部 厚生企画・労務グループの東原祥匡さんから、4日間のオリエンテーションがありました。いよいよ本番だというワクワク感が高まります。

JAL東原さんからのオリエンテーション

続いて、壱岐市役所 SDGs未来課の方から、壱岐市のガイダンスです。
壱岐も他の国境離島と同様に、人口減少の課題を抱えつつも、第1期の募集から「SDGs未来都市」に指定され、市内ではテレワークやDXの推進、ワーケーションや起業家の誘致など、さまざまな施策を講じてきています。
こう言っては失礼かもですが、住民27,000人規模の市で、これだけの戦略を立て、実行しているのは、とても先進的な自治体だと感じました。

(一社)壱岐なみらい研究所と壱岐市役所のみなさん

午前中のプログラムはここまでで終え、参加者のみんなで、お隣りにある「原の辻ガイダンス」の食堂でランチ。やはり初対面同士でも、一緒に食事をすると、一気にお互いの距離感が縮まりますね(笑)

午後は「壱岐イルカパーク」でワーケーション!

午後からは自由参加で、テレワークセンターに残ってお仕事をされる方と、壱岐の北部にある「壱岐イルカパーク&リゾート」に移動して、アクティビティ参加やテレワークする方に分かれます。
私はイルカたちに会いに行きました!

現地ではIKI PARK MANAGEMENT株式会社の代表で、同じく公認ワーケーションコンシェルジュの高田佳岳さんともリアルで初対面!
以前、協会会員のオンライン交流会で少しお話しをしていましたが、実際に会った高田さんは、まさにエネルギーの塊のようなお方でした😁

壱岐イルカパークは、かわいいイルカたちと身近に触れ合えるスポットで、壱岐でのワーケーションプログラムでも重要な位置づけになりそうです。
今回は、親子ワーケーションで参加のお子さんもいらっしゃり、イルカたちと楽しく遊んで、大満喫されていたご様子でした😊

イルカと間近で触れ合えます!

一方で、ワーク組の方々は、併設の建物内でテレワークです。
本格的なビデオ会議をされている方も横目に見ながら、私はTwitter投稿や、記事の原稿を書きつつも、ときどきイルカを見て癒やされていました。

本気でお仕事するワーケーターさんたち

ワーケーションは夜の交流会で一体感が出る!

夜の交流会も大盛りあがりでした!

それぞれのペースで仕事を終え、壱岐初日の夜は、高田さんが郷ノ浦で運営するシェア店舗型居酒屋「壱岐のおすそわけ」で交流会。
参加は任意でしたが、全ツアー参加者と、JALや壱岐市の皆さんも集まって、壱岐が発祥と言われる麦焼酎を酌み交わしながら、とても楽しい交流会になりました。

交流会の最後に記念撮影!
(個人情報保護のため、ワーケーションコンシェルジュの3人以外はお顔を隠しております)

これは同じ会社やチームで行うワーケーションでも同じですが、宿泊型で滞在すると、同じ宿に戻るので夕食時もじっくりと話ができ、チームビルディングには最適です。実際に私もこの場で壱岐市役所の職員さんたちとお話しをする中で、「この島のために自分ができることは何か?」ということを真剣に考えるようになっていました。

このあと、宿泊先である「壱岐ステラコート太安閣」に戻り、壱岐でのワーケーション初日は終了となりました。

壱岐2日目は参加自由なプログラム構成で◎

2日目は、各自が好きな体験プログラムにエントリーでき、それ以外は仕事や観光など、壱岐で自由に過ごせる構成です。
JALさんが用意してくださったプログラムはこんな感じ!

壱岐での体験プログラム(パンフレットより転載)

この「自分で時間配分を決められるワーケーションモニターツアー」というのは、実はとても珍しく、参加者には大好評でした!
一般的には、行政の視察ツアーのような感じで、あらかじめ行動がすべて決められてしまっていて、会社員の方々にとっては「ワーケーション」とは名ばかりで、ワークはほぼできず(ホテルで深夜と早朝に対応)、余白であるバケーションの部分も、与えられたアクティビティにほぼ強制的に参加させられるものが多い中で、今回のJALx壱岐ツアーでは、ワーケーターの事情にとても配慮してくださっている印象でした!

そのプログラムの目玉で、多くの参加者さんが出席していたのが、やはりメインであるJAL東原さんからのワーケーション制度の導入に向けたサポート講座です。
大企業でのワーケーション導入の講演では引っ張りダコの東原さんですが、私も記事などで導入経緯は読んでいたものの、やはりそこはオフラインでのメンバ限定トークで、かなり踏み込んだオフレコトークもお聞きすることができました(笑)
今回の参加者さんには、企業の人事総務系の方が多かったので、たぶん東原さんのレクチャーは、とても深い学びを得ることができたと思います。

一方、私が懸念を感じたのが、JALさんが最初に導入した「休暇型ワーケーション」の意図が必ずしも正しく認識されていない点でした。
特に、JALさんからのヒアリングで公式ホームページなども展開している「観光庁」さんについては、もう少し正確に把握していただき、日本国内に良い形でワーケーションを広めて頂けることを強く希望いたします。

壱岐ワーケーションを参考に「ワーケーションペルソナ」を公開!

今回の私のワーケーションモニターツアーでの最大の目的は、実際にワーケーションを実践している多様な方に会い、その「ワーク・ライフスタイル」や「課題やニーズ」をヒアリングさせて頂くことでした。

今回のツアーに参加されていた、Webデザイナーの若い女性にもお話しをお聞きすることができ、その時点で案を作ってた「ワーケーションペルソナ」Type1を説明して、フィードバックをお聞きすることができました。

その後も、日本ワーケーション協会の関係者さんのご意見なども聞きながらブラッシュアップし、今年1月5日には「神奈川ワーケーションNavi」として初めてのプレスリリースで、「ワーケーションペルソナ」を公開することができました!😆

あらためて、ワーケーションペルソナの作成に際して、ワーケーターとしての活動状況をお聞かせいただいたり、顔写真の提供にご協力頂きました皆さまに、心より感謝の意をお伝えさせて頂きます!ありがとうございます!!

2日目のラストは「焚き火トーク」

2日目の最後は、地平線に沈む夕焼けを見ながら、「原の辻遺跡」の敷地内での「焚き火トーク」で、現地で活動する若手起業家や移住者さんたちのお話しを聞き、語らいの場を持ちました。
自然の中に身を置きながら、都会では味わえない時間と空間を味わいつつ、マインドフルな焚き火体験ができるのは、ワーケーションの醍醐味です。

後日、壱岐市の担当者さんから、こんなエモい写真も送っていただきました。こんなの見せられたら、また絶対に壱岐に行きたくなっちゃう!😅

壱岐「原の辻遺跡」での焚き火トーク

この日は、希望者のみが市内の飲食店に繰り出し、私は近くのスーパーで地元の食材を買い出しして(お刺身が美味しかった!)、お部屋で少しワークしながら、夜は大浴場でゆっくりと体を休めて就寝しました。

最終日は自由行動でワーケーション!

3泊4日のワーケーションツアーも最終日。
朝から希望者が集まって、原の辻遺跡内にある「一支国博物館」を見学。
縄文時代の遺跡から続く一支国(いきこく)の歴史と文化に触れました。
できればこの素晴らしい展示を、壱岐到着直後に見ることができていたら、滞在中の気持ちや行動、余暇時間の過ごし方も変わっていたのかなぁと少し残念な気持ちも感じました。

こういった点も含めて、今回のワーケーションモニターツアーに参加して感じたこと、気づいたこと、改善を希望したい点などを、詳しいメールにまとめて、壱岐市役所やJALの関係者の皆さまにフィードバックさせて頂きました。ここではその一部(全体の約半分)を画像でご紹介します。
(個人情報の関係などもあり、一部はモザイクにしてあります)

壱岐ワーケーションモニターツアーへのフィードバック

私は「公認ワーケーションコンシェルジュ」の1人として、滞在したワーケーション先に対しては、できるだけ率直に、徹底的にワーケーター視点で、フィードバックをお送りさせて頂くようにしています。
もちろん、いろいろな理由で対応できないことも多いかと思いますが、こういう1つ1つの積み重ねが、全国のワーケーション受入れ地域の状況改善につながり、ワーケーションが効果的に行われる環境が整備されてゆくことを目指して、これからも活動してゆきたいと思っています。

最後に壱岐テレワークセンターで「振り返り会」を行い、他の参加者さんたちからも、それぞれの感想やフィードバックをお伝えして、ツアーのすべてのプログラムを終え、再び博多港から福岡空港経由で、帰途につきました。

ワーケーションの醍醐味は「新たな出会いを楽しむ」こと

今回参加させて頂いた、壱岐と福岡でのワーケーションツアーは、私がこれまでに参加した数多くのワーケーション企画の中で満足度第一位でした。
もちろん、ワーケーション経験が豊富な日本航空の皆さんが企画してくださったということもあると思いますが、やはり日程の中に、ちょうどよい感じで「余白の時間」が設定されていて、仕事をしつつも、ツアー参加者や壱岐の地元の方々との交流の仕掛けが多く盛り込まれていたことが、一番の成功要因だったと感じています。

あらためて「ワーケーションに行く最大の醍醐味」は、観光でも食事でも、テレワークの環境でも無く、「その土地で暮らす人々や、ワーケーションに来た他の人々との、心を通わせる交流の中で生まれる「気づき」や「変化」こそが、もっとも重要な要素である」と私は確信しました。
以前、こちらのコラムに書いた想いを、あらためて強くした滞在でした。

私はこれからも、神奈川県内や日本各地でのワーケーションを実践しつつ、その土地で頑張る方々、ワーケーションを通じて都会から地方に関わる方々との交流を続けて行けたらと思っています。

もしこのnoteが、皆さんのワーケーション生活の参考になりそうだと思って頂けたら、ぜひ「いいね」や「フォロー」ボタンを押してみてくださいね。
5000文字以上の文章を最後までお読み頂き、ありがとうございました!!

【追記】壱岐市ワーケーション促進アドバイザーになりました!

このツアーがご縁の一つとなり、2022年1月に、壱岐市の複業人材活用策で、壱岐市ワーケーション促進アドバイザーに任命頂きました!😊

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