愛の国の芳香
ふと
眠りから目覚める
深夜
ふいに
呼び戻された意識が
とらえるのは
まだ知らぬ
エネルギーの調べ
しあわせではたりない
わたしの知る愛も十分でない
漂うのは
完全なる
愛の国の芳香
眠りのさなか
魂のベッドは
きっとその国にある
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深夜にふと目覚めて。漂うエネルギーの感触に驚くことがあります。
あ・・・。これは???
と思いながらまた眠ってしまうのですが。
こういうことが続く時。わたしは嫌ではなく逆に嬉しいのです。見えない領域からの応援を感じて、自分を信じる氣持ちが強くなるからです。
最近感じる深夜のそれは、わたしにとって未知だけど華やかで柔らかく、ものすごくゆたかな感じがするものです。
ちなみに、この時の意識の感度は日常の感覚とはまったく違うものです。愛の国の芳香(笑)に染まっているので、妙に冴えていて情報も言語化しないまま受け取っています。でも、なんとなく言われていることがわかるのです。
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冒頭の言葉をメモった朝は、珍しい蝶に出会いました。調べてみたら「コミスジ」という蝶でした。
近所の森を散歩していると、高台の遊歩道に繋がる階段の脇の緑に綺麗に光が落ちていたので、「これは何か写真がとれるかも!」と思って、ポーチからカメラを取り出して「さあ!」と目の前を眺めたら、この蝶がいました。
「おおお!」
心の中で静かに驚愕しつつ、そーっと近づいてシャッターを切ります。
葉に止まって優雅に羽を閉じたり開いたり。何度もシャッターを切らせてくれた後飛んで行きました。
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実はこの日は、すでに朝から蝶との出会いで始まっていました。
洗濯物を干そうと窓を開けると、白い羽を広げた蝶がベランダの床に止まっていました。
動かないのでどうしたのかなと思い、少し手をかざしてみると・・・。手の平が痛いほど。ちょっと胸も苦しかったですね。もう、最期の時を迎えているようでした。
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その後、公園の水辺に足を踏み入れると、おそらくそれと同じ蝶が、木陰にたくさん舞っていました。薄暗がりをほのかに照らすような無数の白い羽ばたきは、幻想的でなんともはかなげでした。
朝、ベランダで出会った蝶。
あれは、古いわたしの姿かもしれないと思いました。
自粛期間の間に、サナギになり脱皮して新しい私が生まれました。古いわたしが死んだのです。
冒頭のコミスジという蝶にはそんなことを想って歩いていたら出会いました。
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蝶の幼虫がサナギの中でいったんミルク状に溶けてしまうと知ったのは、もう10年以上昔のこと。夏休みに水族館で、ジャングルの昆虫の生態を記録した映画を観た時でした。
あの芋虫の胴体がすっきり細くなって、羽が生えて・・・。ではなく!!!全く改変されてしまうと知って驚きました。
以来、蝶と言へば変容と成長のシンボル。わたしにとって吉兆でもあります。
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首都圏でも自粛が解けましたね。
わたしみたいな人が、ほかにもいるかもしれません。
たくさんの蝶がうまれて羽ばたいていくといいなぁ。
最後までお読みいただき、ありがとうございます💖 スキやサポートにも心より感謝申し上げます。 ぜひ、また遊びに来てくださいね🦋✨