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呑みながら書く小説

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短い小説です。呑みながら書いてるやつです。
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#呑みながら書きました つづきその④

#呑みながら書きました つづきその④

彼の手は、骨張っていて、細い血管の浮き方が好きな感じ

この人の手は長くてまるで、女の子の手みたいに華奢、色白でちょっと私からしても羨ましいな

人恋しくなかったといえばウソになる。2週間前に彼の浮気が分かった挙句、彼は私ではなく、他の女を選んだ

問い詰めたら、SNSで知り合った歳下の女だった。私よりも

それもなんとなくショックだったけど、私の嫌なところを別れる前に言うだけ言って出ていったのが

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#呑みながら書きました つづきその③

#呑みながら書きました つづきその③

目の前には写真が飾ってある。B2サイズの額縁の中に見覚えのある写真が。横浪修の写真だった。僕の好きなAssemblyの写真集の中の1枚だ

同じ服をきた幾人かの少女達がどこか懐かしい風景の中に佇んでいたり、歩いていたり、走っていたりするその写真集の雰囲気がスキだった

絵本の様な、でも実際に現実に存在する少女達。皆顔が見えないよう撮られている。僕はその写真集がスキで持っていたがこんな風に額に入れて

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#呑みながら書きました つづき その②

#呑みながら書きました つづき その②

僕は30歳でフリーのカメラマンだ。彼女は27歳仕事は…なんだっけ?

どうして、こんなに記憶が抜けてるというか、思い出せないのか。今はちょっと、酒が抜けてないからなのかな

「ちょっとトイレ借りていい?」どうぞー

僕はとりあえず、彼女の横を通り奥の玄関手前のトイレへ向かう。ふと、パソコンが見えたが何かコードの様なものが見えた。IT系の仕事だっけ?トイレ近くの玄関には靴がいくつかあるのが見えた。あ

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#呑みながら書きました つづき

#呑みながら書きました つづき

外の光が明るくて。カーテン越しにも眩しい、目が覚めると窓から心地よい風が流れこんできた。3月のにしては温かい日だった。

もお昼の1時だよ?

女性の声が少し離れた所で聞こえる。そもそもここは誰の部屋だ?知らない部屋だった

ベットから起き上がると

彼女はパソコンに向かっていた。どこかで見たような、昨日のオフ会で始めて実際に話した…

えーと、だれ…だっけ?頭痛い

「あ、やっと起きた。

まだ

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#呑みながら書きました

#呑みながら書きました

目の前には白い便器があり、僕は体の中から込み上げてくる吐き気に抗えずその苦しみを出してしまいたい一心で口を開けていた。

近くには一緒に飲んる仲間がいる

男も女も皆んな仲の良いやつらだ

居酒屋の一室はまだ賑やかで、随分今日は盛り上がっている

僕はそんなこと思いながら、白い便器に顔を向けている。また、波がくる。あーきたな…

吐き出したあと、フッと周りが少し見えるようになった。楽になる

近く

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