泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト」No.10
✨ 前回のお話 ↓ ✨
第3章 最悪の事態
ある日の体育の授業中、頭がふわふわする感覚におそわれた。
次の瞬間、意識が遠のいていく。
私はそのまま倒れ込んでしまった。
気がつくと、保健室のベッドに横たわっていた。
「大丈夫ですか？」
養護教諭の優しい言葉に、何があったのか記憶を辿る。
わたしどうしたんだっけ。
そうだ。
体育の時間、頭がふわふわして、そのまま気を失ったんだ。
「大丈夫ですか？体の調子はどうですか？」
自分の置かれた状況を理解し、わたしは養護教諭に答えた。
「えっと、少し頭痛が...」
そう答えた後、枕元にあったスマホを手にする。
画面を覗くと、佐久間君からのメッセージが入っていた。
「沙羅さん、今日もいつも通り塾にきますよね？」
そして私は、塾を休むことと、何があったのかを返信した。
「ごめん。今日はちょっと塾休むね。体調が少し良くなくて、体育の時間に気を失ったみたい」
しばらくして佐久間君から私を心配するメッセージが届くが、心配かけないように「大丈夫」と返した。
そして、保健室で横になっていると、頭痛が次第に増していく。
鈍痛が脳全体を覆うような感覚に、吐き気がこみ上げてくる。
「うぅ...」
苦しそうに体を丸めると、養護教諭が冷静に対応してくれた。
「大丈夫ですか？嘔吐感があるんですか？」
「はい。あと、頭がずっと痛いです...」
「そうですか...。病院で診てもらった方がいいですね」
養護教諭の忠告に従い、近くの病院で診察を受けることに。
母親に迎えに来てもらい、私は病院へ向かった。
診察室で医師に症状を説明すると、MRI検査を指示された。
検査を受け、結果を待つ間も頭痛は一向に引かない。
不安を抱えながら、医師の説明を受けることになった。
「結果が出ましたが...」
医師の第一声に、胃が締め付けられる思いがした。
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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト」No.11 へ続く…
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