泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト」No.9
✨ 前回のお話 ↓ ✨
サクヤとの関係がよみがえってから、私は幸せな日々を過ごしていた。
ある日のこと、サクヤが真剣な表情でこう打ち明けてきた。
一瞬、またか?と私は思ったが、どうやら違うようだ。
「ずっと考えていたんですが...ゲームの中だけで完結する関係に違和感があります」
「えっ...でも、これまで楽しく過ごせていたと思うんだけど」
「そうですね。でも現実とのギャップに苦しくなることもありました」
そう、私たちははまだ、リアルで一度もデートすらしていなかったのだ。
サクヤの本音を聞き、私も納得する部分があった。
「わかったわ。じゃあ、もっと現実での交際にシフトしていこう」
「はい、そうしたいと思います!」
それからはお互いの空いている時間を合わせて、カフェやショッピングデートを楽しむようになった。
そしてある日、思い切って家に招待することに。
「うちに遊びに来て」
「えっ、家に!?は、はい!」
ドキドキしながら佐久間君の反応を見守ると、照れくさそうに頷いてくれた。
私はその日を楽しみに待ちわびるのだった。
待ちに待った日がやってきた。
「おじゃまします...」
照れくさそうに挨拶する佐久間君がかわいらしい。
ゆっくり部屋へと案内していくと、私はドキドキしながらソファに座る。
「あ、そうだ。ご飯、作ったの。一緒に食べましょう」
「ありがとうございます!いただきます」
少し緊張気味だが、お互いの距離がどんどん近づいていく気がする。
食事をしながら、佐久間君の顔をじっくり観察できる幸せな時間だ。
食後はソファで映画を観ながら、佐久間君の手をそっと握ってみる。
「あっ...」
佐久間君が驚いたようなリアクションを見せる。
「平気?」
「は、はい...」
照れた様子で頬を赤らめる佐久間君がかわいい。
少しずつ距離を詰めていきたい。
その後、佐久間君を見送る時が訪れた。
玄関で、ぎこちない空気が流れる。
「じゃ、またね」
「はい、楽しかったです。またお願いします」
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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト」No.10 へ続く…
✨ 続きは ↓ ✨
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