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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト」No.11


前回のお話 ↓


「脳内に腫瘍が確認されました。頭痛や吐き気の症状が出ていることから、すでにある程度進行していると考えられます」

医師の宣告に、時間が止まったような気がした。

「腫瘍...ですか?」

「はい。深部にあり、手術は難しい状況ではないかと思います。詳しくは専門医の元で精密検査が必要ですが...」

「治る見込みは...?」

自分からその言葉を発することさえ、恐ろしかった。

「申し訳ありません。早期発見ができていれば完治も期待できましたが...この状態ですと...」

瞬間、涙がこぼれ落ちた。

その後、大学病院への紹介状を書いてもらい、そちらで再検査を受けることになった。

そして、結果は深刻なものであった。




「もって半年といったところでしょう」

「...えっ」

医師の言葉が頭に入ってこない。

言っている意味を理解しようとるすが、それを私の脳が拒否しているようだった。

「佐久間君」

彼の名前を呟くように繰り返す。



半年後にこの世を去ることを告げられたその日、佐久間君と連絡を取り合うことができなかった。

ショックで頭が真っ白になり、何をしていいのか分からないまま病室で過ごす。


翌朝、看護師からスマホと充電器を渡される。

「ありがとうございます」

画面を見ると、10件を超える佐久間君からの不在着信が表示された。

申し訳なく思い、すぐに電話をかけ直した。

「もしもし、沙羅さん!?大丈夫ですか!?」

佐久間君の声がかすれ、明らかに泣いていた。

「ごめんね...心配かけちゃって。大変なことになっちゃった...」

話すことさえつらく、声が震える。

しかし私は、声を振り絞る思いで病状を説明した。

電話の向こうで、佐久間君が何度も「えっ」と繰り返す。

そして

「絶対大丈夫です!最高の病院ですもんね。きっと良くなるはず!」

必死で希望を見出そうとする佐久間君に胸が痛んだ。



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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト」No.12 へ続く…

続きは ↓


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