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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト」No.4


前回のお話 ↓


ある日のこと、サクヤから突然プライベートメッセージが届いた。

「シュナさんはもしかして、如月さんですか?違っていたらごめんなさい」

「えっ」と思い、メッセージを見返す。

如月?私のこと?

とりあえずサクヤの位置をマップで確認して駆け付けた。

「サクヤー!」

私は片腕を挙げながら近づく。

そして、その場に居るのにも関わらず、プライベートメッセージが飛んでくる。

それを確認する私。

「実は僕、佐久間星夜です」

佐久間星夜?その名前を聞いたことがある気がする...。

そうだ、同じ塾に通っている子じゃないか!

「えっ!?佐久間君って同じ塾のあの佐久間君!?」

思わず大声が出る。当たり前だが、ゲームの世界だから現実の名前を知られたくない人も多い。

「ご、ごめんなさい。つい」

私は焦った。思わず声に出して本名を口にしてしまったからだ。

サクヤは周りに誰もいないから大丈夫と言いってくる。

それにしても、サクヤが佐久間君だとは予想外だった。

「びっくりしますよね...。すみません。本当はもっと早く伝えたかったんですけど...」

サクヤは恥ずかしそうに頭をかいている。

確かに佐久間君は内気な性格で、なかなか本音を語れなそうな人だ。

「でも、シュナさんと仲良くなりたかったんです」

ゲーム上でのサクヤとの会話が、ふと佐久間君を思い出させる。

そうか、サクヤの口調や丁寧な性格は佐久間君そのものだったのだ。

当初は驚いたが、ゲーム上で知り合ったサクヤが現実の佐久間君だと知り、不思議な運命を感じる。

「ずっと仲良くしようと思って接近していたんです。中々会話が難しかったので...」

それでいきなりギルドへの申請か。なるほど。

サクヤはリアルでも会話が苦手なタイプなのだろう。

「僕、サクヤとしてシュナさんと話せるのが楽しみで」

はっきりと好意を伝えられるゲーム上の人格が、佐久間君の本音を開放させたのかもしれない。

思わず頬を赤らめる。

「気持ち、嬉しいわ。私もサクヤと話すのが楽しみだった」

そう返事をすると、まもなくフレンド申請が届いた。

そこにはサクヤの姿が映し出されている。

「これからも仲良くしてください。シュナさん」

「うん!」


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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト」No.5 へ続く…

続きは ↓


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