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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト」No.5


前回のお話 ↓


佐久間君と私は、ゲーム内でしか交流がなかったが、だんだんと打ち解け合うようなっていく。

ある日、サクヤが戸惑いながら真剣な口調で話しかけてきた。

「シュナさん、ご相談があるんですが、いいでしょうか...?」

「何かあったの?」

少し心配になる。

「実は...現実で思いを寄せている子がいるんです。うまく気持ちを伝えられないでいるんですが...」

ふとサクヤの気持ちを想像すると、胸が痛んだ。現実の恋の相談なんて、聞きたくない...。

「ふふっ、サクヤに恋人がいるなんて!うらやましいわね」

そう言ってみせかけるが、本音は複雑だ。

「いえ、まだ告白できていないんです。恥ずかしくて...」

「じゃあ、ここでで練習する?私がその子になるわ」

「え、いいんですか...?」

「うん!いいよ」

サクヤの恋の想いが実るのは複雑な思いではあったが、私は快く練習の相手を買って出た。

「それじゃあ、シュナさんをその子に見立てて。こう言おうと思うんです」

サクヤは真剣なまなざしでこちらを見つめる。

ドキドキして、その瞳を見つめ返す。

「シュナさん、ずっとあなたに思いを寄せていました。お付き合いいただけませんか?」

はっと息を飲んでしまう。こめかみの脈打つのがわかる。

これはあくまで練習なのだと自分に言い聞かせる。

「う、うん...いいわよ。私もサクヤのこと、すきだし」

思わず架空の設定を作ってしまった。

サクヤは嬉しそうな表情を浮かべる。

「ありがとうございます、シュナさん!とても嬉しいです」

「う、うん...」

照れくさくなる自分がいる。これは演技なのに...。

「じゃあ、実際に告白するときも、そういう感じでいきます」

複雑な思いで、サクヤの恋の告白が現実で実ることを心から願うのだが...。

数日後、サクヤからまたメッセージが届いた。

「シュナさん、前回のお話の続きなんですが...」

ドキッとする。うまく告白できたのかしら...?



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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト」No.6 へ続く…

続きは ↓


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