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泣きたい時に読む小説「CALAMITY」vol.2


前回のお話 ↓


第1章 出会い


とある街を放浪していたある日のことだ。

今日も俺はコンビニで買ったコーヒーを手にしながら歩いていた。

その時、横道から一人の女の子が全速力で俺にぶつかってきた。

「きゃー! ごめんなさい!」

思わずコーヒーのカップが手から飛び、中身が全部ぶちまけられる。

俺と女の子の服、両方コーヒーまみれだ。

「いたい、熱い! 本当にごめんなさい。私が悪かったから、お兄さんの服、私がクリーニングに出します!」

謝罪する女の子は高校生くらいの年齢だろうか。

明るい茶色の瞳をしたロングヘアの女の子から、とても元気な雰囲気を感じとれた。

「いや、俺も向こうばかり見て歩いていたから。大丈夫だよ」

「だめだめ、私の家はクリーニング屋なんだよ。ぜひうちに来て」

そう言うと、女の子は無理矢理俺の手を引っ張る。

訳が分からないまま、俺は女の子に連れられる形で、あるクリーニング屋へと向かった。

「私は鈴木雪奈って言うんだけど。お兄さんは?」

「俺は武井真人だ」

案内された鈴木家は1階がクリーニング屋になっている建物で、店と住居が合わさった形だった。

そして雪奈の両親が経営しているようだ。

親切にも服のクリーニングをしてくれることになり、その間いろいろ話をするうちに雪奈という女の子の明るい性格が伝わってきた。

「うちは代々この街でクリーニング屋を営んできたんだぁ。お父さんとお母さんが今は経営してるの」

店兼住居の奥で、雪奈がそう言うとテーブルに紅茶とお菓子を運んできた。

「じゃあ雪奈はこの街の出身なんだな」

「うん、生まれたときからずっとここ!真人さんは?」

俺は自分の境遇を正直に話す。記憶喪失と妹の写真と旅の目的を。

「へえ、本当に大変だね。でもきっと再会できると思う!」

雪奈の元気で明るい声援に励まされる思いがした。その優しさに俺は自然と笑顔になる。

「そうだな。でも、妹に会いたいという思いが先行してしまってな」

「うんうん!その気持ちよくわかる」

雪奈は真剣な眼差しで頷く。

2人の間には、自分の境遇を語り合い、信頼関係が生まれつつあった。

「ねえ、この街にすごく古い神社があるの。行ったことある?」

「聞いたことないぞ。どんな神社なんだ?」

「この街のシンボル的な存在なの。木々が生い茂った奥まったところにあるの」

雪奈は神秘的な様子で囁く。俺の興味を引きたい様子だ。

「えーとね、この神社はこの街を守護する神が祀られているの。不思議な力があるって」

「不思議な力?」

「うん。願い事が叶うとか、幸運が招くとか」

そうして紅茶を飲みながら、俺たちは色々なことを語り合った。

頼もしい存在だと感じたのは久しぶりだ。



泣きたい時に読む小説「CALAMITY」vol.3
第2章 居候生活 へ続く…

続きは ↓



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