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鳥丸地区コミュニティ協議会 - NPO法人頴娃おこそ会 加藤潤さん③
本記事は、鹿児島県の令和5年度 地域資源活用・協働促進事業「地域連携アドバイザー派遣」を活用して行われた企画です。
2024年1月27日に、薩摩川内市にある鳥丸地区コミュニティ協議会にて、3回目の地域連携アドバイザー派遣が行われました。
アドバイザーは、NPO法人頴娃町おこそ会の加藤 潤さんです。
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(1回目の様子はこちらから)
(2回目の様子はこちらから)
▽アドバイザー派遣1〜2回目のふりかえり
2023年10月からはじまったアドバイザー派遣も、いよいよ最終回です。
これまでアドバイザーの加藤さんとともに、鳥丸地区コミュニティ協議会がある薩摩川内市東郷町鳥丸にて、地域が抱える課題解決のために事例共有会やグループワークを行ってきました。
<1回目>
・鹿児島県内で観光まちづくりや十数件の空き家再生の経験を持つ、アドバイザーの加藤さんから事例共有
・お話を元に、参加者からの質疑応答で理解を深める
・薩摩川内市から、空き家を賃貸住宅に利活用する時に使える補助金の紹介 など
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<2回目>
・1回目に上がった地域住民の声を元に「空き家活用アイデアトーク」と題してグループワークを実施
・空き家を使ってやりたいこと、解決したいことを書き出し、企画書を作成
・班ごとに発表し、参加者全員でアイデアを共有した
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▽再生可能性のある2軒の空き家を調査
3回目のアドバイザー派遣は、再生可能性のある空き家を見学し、アドバイザーの加藤さんから、物件を調査する時のポイントを教わる時間となりました。
まずは、いつものように鳥丸地区コミュニティセンターに集合。鳥丸地区コミュニティ協議会 会長の木通さんのあいさつからはじまりました。
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会場には、2回目のグループワークから生まれた空き家活用のアイデアを掲示。
「前回のアイデアを頭の片隅に入れながら実際に物件を見ていきましょう」と、地域おこし協力隊の増田さんからお話がありました。
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3回目のアドバイザー派遣ということもあり、参加者同士の距離感も縮まっているようで、和やかな雰囲気の中、1軒目の空き家見学に向かいます。
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▽1軒目の物件
最初の物件は、2階建ての木造住宅。空き家になってから時間が経っているようですが、味わいのある建物です。
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大家さんも同行し、家の歴史や現在の状況についてお話を伺いました。
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お話の後は、アドバイザーの加藤さんが先陣し家の中へ。
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家の状態を確認するために、畳をはがして床板や床下の確認をしていきます。
空き家期間が長かった家の場合、一見すると問題無いように見えても、
「畳をめくってみたらシロアリにやられて木材がスカスカになっていた……」という事例もあるので、きちんと目で見て確認することが重要です。
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畳をはがした後の床板からは、1981年(昭和56年)の新聞が出てきました。家が歩んできた歴史を感じる瞬間です。
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新聞を取り除いた後は木材が割れないように、少しずつバールを差し込んでいきます。
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無事にはがし終わったら、ライトを当てて床下の状態を確認。
シロアリが潜んでいたり、動物の住処になっていたりすることもあるので、物件契約前には必ず確認しましょう。こちらの物件では、特に問題なさそうでした。
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床の確認と合わせて、天井裏の確認も重要です。
雨漏りがないか、木材がズレたりしていないかなどを丁寧にチェックすることで、入居前の健全な判断ができるようになります。
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物件の見学と簡単な調査が終わった後は、アドバイザーの加藤さんとふりかえり。
物件を調査する時のポイントや、改修アイデアなどを全体に共有しました。
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▽2軒目の物件
続いて、2軒目の物件へ。こちらは、広い庭が特徴的な1階建ての住宅です。
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1軒目と同じように、床下や天井裏の確認を行いました。
床板をはがすのが難しい場合は、外から床下に潜り込んで確認する方法もあります。
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かなり汚れるので、作業着などで潜ることをおすすめします。
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天井裏は、押入れなどの上にある点検口から入ることができます。
物件によっては、点検口が複数ある場合もあるので、ひとつずつ丁寧にチェックしていきましょう。
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調査の合間に、お家の中から立派なひな人形が出てきました。
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大家さんによると、今はもう使っていないということで、鳥丸地区コミュニティ協議会主催の「ひな祭りスタンプラリー」へ譲り渡されることに。
空き家再生もひな人形の再利用も、地域の資源を活用するという点では同じなのかもしれません。
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▽集合場所に戻って、ふりかえり
物件の見学が終わった後は、集合場所の鳥丸地区コミュニティセンターに戻って、ふりかえりです。
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天井裏や床下の状況を見学できなかった人にも、撮影した動画を見せながら、確認する時のポイントなどを共有しました。
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今回の調査は限られた時間内での簡易的なものでしたが、確認するポイントや方法を知ると、素人でもある程度までは物件の長所や短所を判断することができるようになります。
実際に契約する際は専門家の意見を必要とする場合もありますが、ひとまずの判断ができる人材が地域に増えることで、救える空き家の数も増やすことができるかもしれません。
▽さいごに
この日は、地元の女子サッカーチーム「レイナ川内レディースサッカークラブ」のメンバーも参加しました。
物件の調査では、積極的に床下に潜ったり天井裏に登ったりと、明るい声が飛び交う賑やかな時間となりました。チームでは、普段からさまざまな地域活動に参加しているようです。
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さいごに監督の山口さんから「今後も地域と良い関係を築いていきたい」と前向きな思いが話され、閉会となりました。
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アドバイザーの派遣事業としては今回で終了となりますが、今後も鳥丸地区では地域課題の解決を目指して、活動を進めていくそうです。
引き続き、鳥丸地区コミュニティ協議会への応援をよろしくお願いします。
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▽関連リンク
・鳥丸地区コミュニティ協議会便りなどをご覧いただけます
・薩摩川内市の地域おこし協力について紹介されています
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本企画は、鹿児島県の「地域課題の解決のために、新しく活動をはじめたい人」「現在取り組んでいる活動を、もっと前に進めたい人」を支援する令和5年度 地域資源活用・協働促進事業 地域連携アドバイザー派遣を活用して行われました。
(下記は、2023年7月に行われたキックオフシンポジウムの開催レポートです)
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