おじいちゃんがちぎったねずみ。

おじいちゃん、あのねずみどうなった
でしょうね。

ふと、思い出したねずみのこと。
脳裏に焼きついて離れない光景。

ちょっとエグくて気持ち悪いお話なので、
苦手な方がいたらごめんなさい。

幼稚園から帰った後、小学校低学年の
頃、母が仕事から帰るまで、近所の
おじいちゃんおばあちゃんのお家にいて、
広い庭をうろうろしてました。

稲刈りの後、倉庫にある精米器周辺に
ねずみが出るので、とりもちを置いて
いたおじいちゃん。

板に超強力なノリが塗ってあるような
もの。

ある日、ねずみが一匹引っかかって
いたのです！

〇〇みてみろ、ねずみが引っかかった。
と、言いながら見せてくれ、そのまま
ねずみのボディをトングのようなもので
引っ張るおじいちゃん。

そのねずみととりもちどうするのか？
その処分方法も気になるところだが
ねずみが、とりもちから離れない。

引っ張っても引っ張っても離れない！

え、え、えーーー？
と見ている私。

もうそのまま捨てればいいんじゃない？
私が、そう言ったのか言ってないのかは
覚えていない。

ねずみの体をトングでぎゅっと掴んだまま
力任せに引っ張るおじいちゃん。

え、え、ちょ、まてよ。
と、思ったかはわからない。

まだまだ引っ張るおじいちゃん。

ねずみの体がぎゅーーーんと伸びて、

ぎゅーーーーん、ぎゅぅぅぅぅーーーん
ぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーん

プチプチプチプチ…ブチブチブチブチ…
プチプチプチプチ…ブチブチブチブチ…

え、え、え

目が離せない私。

ブチブチブチブチブチ

硬いな、とおじいちゃん。

え、まって、体がちぎれてきてるんだが
赤いの出てるよ、出てるよおじいちゃん
それどうするの？半分くっついちゃってる
じゃん！

（↑幼少期のため、目の前で起きてる惨劇
　　の割に語彙力少なめ）

もったいないから、取って（ねずみ）、
とりもちまた使うんだよ。

あいも変わらず引っ張るおじいちゃん。

ブチブチブチブチ…プチッ

見事、ねずみの体は半分ちぎれた。

下半身ついたままのとりもちを、また
倉庫へ運ぶ後ろ姿を見ながら、絶対
倉庫には行くまいと誓ったのだった。

ちなみに、上半身は、裏の川へ投げ捨て
に行っていた。

一連のブチブチをこの目でしかと見た。
ねずみさん、本当にごめんなさい。
さようなら。

約100年前に産まれたおじいちゃん、
そして農家という仕事。

その生き様でした。

トラウマではないけど、忘れられない
よ。