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「ブレット・トレイン」を見た(ネタバレあり)


運命に導かれた3人の男の物語


まえおき

自分の孫を建物から突き落とした犯人に復讐するため、自分の息子を送り込んだエルダー(真田広之さん)、何をやっても思うようにいかない「ついてない男」レディバグ(ブラッド・ピットさん)、自らの運命を呪い復讐しようと計画を立てるホワイト・デス(マイケル・シャノンさん)が新幹線のなかで繰り広げるアクション映画です。

息もつかせぬ連続アクション

レディバグ(運び屋)、エルダーの息子木村雄一(殺し屋)、サン(ホワイト・デスの息子)、タンジェリンとレモン(名前は可愛いですが、二人組の殺し屋)、ホーネット(これも毒を使う殺し屋)、プリンス(名前に反して女性、この人もまぁ殺し屋です)と、同じ新幹線にとにかく殺し屋が乗り合わせて、一つのトランクの争奪戦を始めるので、ひっきりなしにアクションが発生することになります。

車両の前方に移動しては戦い、後方に行っては戦いと狭い(はずの)新幹線で暴れまくります(映画を見るとわかりますが、新幹線といっていますが、当然本当の新幹線ではなく、かなり広い設定になっています)。


結局乗り切るレディバグ

ブラッド・ピットさんが、何をやっても何一つ思った通りにいかない運び屋のレディバグという役を好演しています。そもそも、名前が全く強くなさそうなところがいいですよね。

彼は、トランクを奪取する依頼を受けて新幹線に乗り込むのですが、この依頼も本来カーバー(なんと、ワンカットだけ出演するライアン・レイノルズさん)が受けるはずだったのが、腹痛でレディバグに回ってきたものなのです。

東京駅から東海道新幹線に乗り込み、守備よくトランクをゲットして品川駅で降りようとするのですが、いつものように運の悪さが発動して下車できなくなり、どんどん深みにハマっていくことになります。

この、自分の悪運に振り回されながらも、殺し屋達をなんとか退けていくのですが、キャラクターは何一ついいところはないのですが、ブラッド・ピットさんが演じることで何か安心感が感じられるんですよね。そこが良くないという人もいるかもしれませんが、個人的にはそこがブラッド・ピットさんの持ち味ではないかと思い、好印象でした。


ハリウッド俳優の真田広之さん

個人的に痺れたのは、真田広之さんです。エルダーは、最初は新幹線に乗らないんですね。なので、あまり登場シーンがないのかなと思っていたのですが、後半に満を持して出てくるんですね。登場のシーンもかっこいいんですよ。

真田広之さんの持ち味も非常によく出ていいますし、いい役だったと思います。

彼は、日本ではそれほど評価高くないように思うのですが、英語も無茶苦茶上手いですし、ドラマや映画にも頻繁に出ていますし(日本ではあまり放送されていないものも多いようですが)、本当に日本を代表するハリウッドで成功している俳優だと思っています。

日米問わず、ちょっと成功すると役を結構選ぶ役者さんがいますが、個人的にどんな役でもとにかく出演しないと役者といえないと思っているので、コンスタントに役を得ている真田広之さんの活躍は嬉しいです。


作品の印象

おそらく、原作が伊坂幸太郎さんの小説であるためと、ブレット・トレインが題材になっているので、日本がベースになっている映画だと思いますが、クインティン・タランティーノさんの描く日本ポイなと思いました。ここまでやるなら、プロットだけ活かして全く異なる世界観で描いても良かったのではないかと思いました。


まとめ

はちゃめちゃな、ほぼなんでもありなアクション映画で、過激な表現に抵抗がなければ、楽しめる映画だなと思いました。

ではまた次回

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