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「ちひろさん」を見た(ネタバレあり)



まえおき


お弁当屋さんで働いている、元風俗嬢のちひろさんが、お店の人のみならず、お店のお客さん、道で通りかかった人たちを今の生活より少しだけ幸せにしていくといったお話です。


ちひろさんに癒される

ホームレスの「師匠」にお弁当を持って行ったり、男の子にもお弁当を買ってあげたりと、普通の人ならが立ち入ることを考えないところを、そっと手を差し伸べます。

「師匠」に対しては、お風呂に入れるばかりか体まで洗ってあげ、洋服も与え(女性物だけど)、ビールまでご馳走してあげようとします。

入院しているお弁当屋さんの奥さんに対しても、こまめにお見舞いに行き、彼女がリハビリとして取り組む折り紙を一緒におるなどして手厚くサポートします。

ただ本人に対しては手厚く面倒を見ようとしますが、男の子に対しても母子関係の問題を解決したり、女の子についても家庭の問題に立ち入ろうとしたりはしなのです。

最終的には、本人がどう思い、どう行動するのか、それは自分で決めること、自分で行動を起こすことなのです。

気になったら、本人が自分で立って歩こうとするまでの力を与えてくれるのです。


共感できる部分があるはず

そんなちひろさんですが、人が大好きで常に周りに人がいたほうがいいというタイプではないのです。もしかしたら、本当は関悪必要がなければ関わらないでいたほうがいいと思っているのかもしれません。

人との距離の保ち方については、もしかしたらちひろさんと共感できる部分があるかもしれません。


自然な演技が心地よい

有村架純さんが、元風俗嬢、現お弁当屋さんの売り子さんという主人公が身に纏っているとても自然体な雰囲気と、そして時々寂しさが顔をだす「ちひろ」という女性そのものになって演じているように見えました。

有村架純さんの演技は、以前見た「フォルトゥナの瞳」くらいしか見たことはないのですが、「これが有村架純の演技です!」という演技ではなく、演技汁キャラクターを自分の中に完全に取り込んで、極自然な演技をされる方なのかなと感じました。見ていて、とても気持ちよかったです。


元店長のリリーフランキーさんも

ちひろさんの努めていた風俗店の元店長さんの役でリリーフランキーさんが出演しているのですが、リリーフランキーさんの演技もまさに、どことなく胡散臭さがある感じでまさに適役という感じで映画に奥行きを与えていました。


あまり難しいことは考えずに、少し癒される映画が見たいなと思った時に良い映画だと思いました。

それではまた次回

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