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侍ジャパンの強さについて

 という煽ったような題で、侍ジャパンのことについて書いてみたい。

 大谷の大谷のための侍ジャパンだったような見出しもある中で、一歩引いて冷静にどういったところが強かったのか、自分が思ったことを勝手に書いてみる。


 基本に忠実な野球に徹していた

 予選から決勝まで全勝で優勝した今回の侍ジャパン。

特に予選で相手に対し大差をつけて勝っていることから、どうしても強打のイメージが強いのだが、ここまで大差がついた理由は強打だったからではない。

各打者とも、ボールをよくみる。

ランナーがいるときは最低でも進塁できるような打撃を心がける。ライト方向にボールを打つ、最低でもタッチアップができるように外野にフライを打つなど、ごくごく基本的な動作がどのバッターも徹底してできていた。

 侍ジャパンは、いうまでもなくMLB、NPLの選りすぐりの選手が集まっているチームなので、普通に考えると「俺で試合を決めてやる!」という選手がいても不思議ではない。

 ただ、今回のチームは、たとえ長打で大量得点した直後の打者から、大振りすることなくひたすらボールを見極め、最低でも残っているランナーをなんとか次のベースへ進めるという意識がとても強かった。

これができていたからこそ、メキシコ戦でいきなり投手戦になった試合展開でも、打線が極端に低迷せず、逆転に持ち込むことができたし、決勝戦でも競り勝つことができたのではないだろうか。

選手一人一人が、自分で考える野球ができていた

 非常にわかりやすい例で言うと、大谷のセーフティバントだ。

どうにかして勧めて誰かがホームに帰ってくるには何をしたらいいのか。

これをスタメンだけでなく控えの選手も含め考え行動にできていたのではないだろうか。

 だからこそ、決勝戦で出てきた投手たちもあれだけプレッシャーの中でもなんとか投げ切ることができたのではないだろうか。


チームに大きな信頼関係が構築されていた

 大谷選手が会見で、「次に繋げれば何とかなるだろうと思っていた」と言っていたが、まさにそれを表していたと思う。

今回の打線は、本当にどこからでも出塁して点に繋げることができる打線だったと思う。

これは結局のところ、とにかく四球でもいいから塁に出る。
次のバッターもなんとかして次の打者に繋ごうとする。
という信頼に根ざしたプレイができていたように思う。
メキシコ戦の9回裏の吉田正尚選手がフォアボールを選らんだ直後、次の打席の村上宗隆選手に向かって、合図を送ったシーンなんかはまさにその現れだと思う。

徹底して基礎を貫き、自ら考えて行動ができる選手が集まり、互いに熱い信頼で結ばれていれば、メジャーにだって勝つことができるはずだと思った。

 そして、そういうチームを上手く醸成していった栗山監督はやはり凄い監督なんだな、と改めて思ったのである。

本当におめでとう!全試合とてもいい試合でした。本当に見ていて楽しかった。


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