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相談を受けるとき、大切にしてること。

二年くらい前まで、相談するのもされるのも苦手でした。

弱音の吐き方がわからない
人に支えてもらっていいと思えない
誰にもわかってもらえないと感じる

なんでも一人で抱え込んでいました。人に支えてもらったり分かち合ったりしてもいいんだと、思うことができませんでした。

最近ようやく、他の人の相談に乗ったり苦しくなる前に誰かに相談したりすることができるようになりました。

うまく相談できなかった昔の自分やいま誰かの相談に乗ってる人たちの参考になればいいなと思い、自分が人からの相談を受けるとき、大切にしていることをまとめておきます。


1. 相手の言葉を信じる

人の相談を受けることは、非常に繊細で難しい行為です。

移り変わる人の悩みに真摯に寄り添うには、多様な価値観への理解や言葉にならないものへの想像力、自分の視点や解釈を磨き続けることが要求されます。

相談するされる関係のいちばん手前には、相談する人の言葉があります。

自分が相談を受けるとき、まずそのいちばん手前にある相手の言葉を信じることからすべてをはじめたい、といつも思っています。

相談してくれた勇気と言葉の裏にある気持ちを想像して、目の前にいる人に丁寧に向き合いたいのです。

相手の言葉を信じられないとしたら、疑うべきは相手ではなく、自分の人を信じる姿勢かもしれないと思っています。


2. フラットな立場で対話する

「相談するほうが弱い」「相談を受けるほうが偉い」といった立場による偏見を持たないように気をつけています。

相談する人は恐縮し、相談される人は目の前の相手をみれなくなり、お互い素直に言葉を出せなくなるからです。

相談する人される人の二人で、同じ問いや目的に向かって、それぞれの気持ちや意見を交換することが、人が人に相談をする意味だと思っています。ある法則に従って答えが出るなら、その答えを提示するのは人である必要はありません。

悩みに真剣に向き合うほど、時間と労力が必要になります。自分の外側にある答えを発見するのを待つのではなく、自分の中にある問いと気持ちに向き合う主体性が求められるからです。

一人きりで難しい問いを考えるのはあまりにも大変なので、その大変さを少しだけほかの人と分け合えればいい。一緒に困難を経験して乗り越えたとき、その二人の間には、結果として信頼が生まれるのだと思っています。


3. 関係性の中から、答えらしきものを見出す

相談という場面には、明確な答えが求められていないときやどれだけ探しても答えがないときがあります。

相談の場での答えのようなものの内容は、どんなものでもいいのかもしれない。

最近、そう思うようになりました。

本当に大切なのは、相談の回答の周辺にあるものではないか、と思うのです。

相談する人とされる人の信頼関係
相談への回答を自分なりに解釈しようとする思考
相談した体験自体が行動の後押しになること

相談する人の納得する答えのようなものは、相談を受ける人の言葉がではなく、フラットに対話できる関係性の中で生まれてくもの、見出されるものです。

いままで話せなかったことを話せたり、相談内容の相対化による悩みと行動への解像度の高まりによって、相談する人の中から答えのようなものが発見されていきます。


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相談するされるという営みに、自分自身、救われてきました。

一人では抱えきれない問題を分け合ったり喜びや悲しみを分けあったりして、人との付き合い方を学び、関係性を深めてきました。いまの自分があるのは、たくさんの人に支えてもらえたからです。

相談する人自身の可能性を広げる場
相談される人もエンパワーされる場
相談の繰り返しで関係性が深まる場

これからも、相談という繊細で難しくも尊い営みを通して、人とよくつながっていきたいと願っています。

そのために、まず自分からできることをしていきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

bosyuもやってるよ。お気軽に。



最後まで読んでいただきありがとうございます。