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個人的に、とても個人的に、いいな、と思ったnoteを集めるマガジン。
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2019年7月の記事一覧

パタゴニアが提示する「未来への羅針盤」

Coyoteという雑誌があります。Switchという雑誌と同じ会社が出版している雑誌で、旅をテーマにしたエッセイやインタビューを掲載しているのですが、No49の特集はパタゴニアでした。パタゴニアは、今年創業40週年を迎えました。 パタゴニアという会社は、仕事の合間にサーフィンに行くのもよし、会社を休職して別の仕事や長い度にでるのもよし、といった従業員の自主線を尊重した働き方、自然環境に配慮し、長く使ってもらうことに主眼をおいた製品づくり、自然環境を維持するための様々な支援活

中川政七商店のビジョンファースト経営について

こんにちは、中川政七商店 取締役の緒方(@notmegumi)です。 最近ありがたいことに「中川政七商店はビジョン経営がうまくいっている会社」という認知が増えてきているようで、このあたりについて色々な方にご質問いただくこともあり「大枠を整理すると弊社の構造はこうです」というのを書いておくことにしました。 ※なお、この内容は7月に私が登壇したDIGIDAY BRAND LEADERSの内容を元に一部を引いたり足したりしています 基本的にはトップに貼り付けた図で話はほぼ完結し

"何もできない"を細分化する悩み解決法

ネガティブが最高潮に達すると、「自分は何もできない」とわんわん嘆きだす。特技もないし、仕事もできない、人に迷惑かけてばかりだとベッドに横たわりながら力なく友達に電話をかけていたとき、友達が一呼吸してこんなことを言ってきた。 「"何もできない"じゃなくて、できることとできないことをはっきりさせよう?」 そこから、友達のヒアリングが始まった。 その時私が悩んでいたのは、仕事のこと。編集も、ライティングもうまくいかず「何もできることがない」といじけていた。友達は業界が全く違う

毎日自分をホメてみたら世界が少し明るく見えた

僕はこのところ、毎日自分をホメている。 「ジムに行ったからえらい」 「寝坊しなかったからえらい」 「出勤したからえらい」 すると世界が少し明るく見えるようになってきました。今回はそんなゆるふわなようで、ちょこっと大切かもしれないお話。 平均点からのキョリ、あるいは減点社会まず息苦しい世界観の話をする。 平均点からのキョリが物差しになる世界観。 60点平均で70点なら、「70点」を取ったその絶対値より、平均からの「+10点」分しか褒められない。逆に60点平均で50点なら

親を許すということ

僕と僕の父は割と仲が良かったのですが、それでも中学の頃にはかなり揉めて、わだかまりが残ってロクに口を聞かなかった時期もありました。でも、親元を長く離れたのがよかったのか、大学卒業後に帰省した頃には、自分が子供のときのように、また父に自然に接せれる関係に戻れたのです。その後は子育てに口出しされて揉めたりした時期もありましたが、距離を置いて暮らすことで、割と平和に過ごしてきました。父が亡くなるときにそばにいてあげられてよかったです。 でも、みんながみんな、うまいこと親とのわだか

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おわりのはじまり

「ごめん、もう終わろう」 2年前のそろそろ冬が始まる頃に、私は大好きだったはずの人と別れた。 大学生の頃から7年間をかけて、ゆっくりと信頼関係を構築した唯一無二の人である。一緒に笑いあった日も、一緒にいなかった時に彼のことを考えていた時間も、全てが惜しかった。私の青春の全ては一人の男性にあった。 そして、世界で一番大切な人を失った25歳の私は、何も要らなくなった。周りからは、彼氏と別れただけ、と思われていたはずだ。それでも、私の世界の中心が無くなってしまったのだ。その時、