本場のジンギスカンを教えてもらったらどハマりした話【かゆ旅@札幌その3】
北海道の方に「道民の方って、みんなジンギスカンが大好きなんですか?」と聞くと、「いや〜、さすがに"みんな"ってわけじゃないですよ。まあ、ウチの家族はみんな大好きですけど」と返ってくる率100%(わたし調べ)。
そんな北海道の激アツソウルフード、ジンギスカン!
ただの羊肉の焼肉、じゃないんです、全然。
今回はプチ札幌滞在記その3、地元民に教えてただいた "俺らのジンギスカン" がおいしすぎて、北関東出身/東京都在住の人間がジンギスカン沼にずぶずぶにハマっちゃったお話です。
▷ 何を食べてもおいしい北海道の話【かゆ旅@札幌その1】
▷ エノキのほんとうの姿にびっくりした話【かゆ旅@札幌その2】
▶︎ 本場のジンギスカンを教えてもらったらどハマりした話【かゆ旅@札幌その3】
人が集まるところにジンギスカンあり
初夏のある日。
札幌駅のすぐそばにある北海道大学を散策しました。
自転車移動が当たり前の広大なキャンパス。何もかもがでっかいどう!
キャンパスの中に畑、森、川。
ああ、なんて素敵なの。こんなキャンパスで学生生活を送ってみたかった〜……!
なんて思いつつ、ふっと脇道に目をやると……
ん?なんだなんだ、この看板……
「ジンギスカン等で使用した
残り炭は消火したのち、
必ずこの中に入れてください。」
……!笑
「BBQで使用した〜」とか「使用済みの炭は〜」とかじゃなくて、「ジンギスカン」ピンポイント!笑
めっちゃおもしろい!すんごいおもしろい!ほんとうに北海道の方ってジンギスカンが好きなのね!
あまりにツボって、札幌の方に「こんな看板があって笑いました」と写真をみせると「???」。
わたしが何にツボっているのか伝わらない謎の空気……
一生懸命わたしが感じた面白みの趣旨を説明すると、ジンギスカン魂がチラリ……!
札幌人「ああ!なるほどね!こっちはお花見でもなんでも、人が集まるとジンギスカンなんですよ、それが普通なんで」
わたし「BBQにする〜?お肉はラム肉にする〜?じゃなくてですか?」
札幌人「そういうんじゃなくて。ジンパ。"ジンギスカンパーティー"です」
わたし「ほう……!」
わたしの知ってるジンギスカン
わたしの思うジンギスカンといえば、ズバリ「松尾」!
松尾ジンギスカン、通称「マツジン」。
味付きのラム肉(マトン肉)は甘辛くて柔らかくて。ジューっと焼いてるうちに"秘伝のタレ"とお肉の脂が野菜に染み込むのもまたおいしいんですよねえ〜……!
札幌人「あ〜〜〜〜、そっちか〜〜〜!味つきか〜〜〜!自分の周りはだいたいアレなんですよ〜、野菜と丸ラム焼いて、ベルのタレにバシャって浸すくらいにつけて……」
わたし「ちょ、ちょ、丸ラム?ベルのタレ?(なんか用語がでてきたぞ)」
札幌人「あ、キッチンつきのところに滞在してるんですよね?教えるんで、1回やってみてくださいよ!」
というわけで、ジンギスカン大好き札幌人の推す「俺らのジンギスカン」を伝授していただきました!
札幌人の推す「俺らのジンギスカン」
「ジンギスカンは家庭料理なんで、ほんと人によって定番が違うんですよ。でも、ウチのジンギスカンはこうっていうのを教えますね」と前置きつきで教えていただいたジンギスカン。
材料|Let's ショッピング!
師の指示通りにカゴに入れていきます。
お肉は「丸ラム」。
お肉コーナーの冷凍ゾーンに「ラム肉肩スライス」というお名前で売っていました。
焼き肉を参考にすると1人前は200g?400g入りだと、二人前って感じでしょうか。
タレは「ベル」!
どこだろ〜ってなるのを覚悟していたのに、お店での展開がダイナミックだったので一瞬でわかりました。笑
「ベルのタレ」という商品名ではなくて、ベル食品さんという会社の「成吉思汗(ジンギスカン)たれ」だったのですね。オッケー、把握しました!
その他、具材は……
もやし(必須!)、ピーマン(必須!)、突きこんにゃく(!?)、玉ねぎ(あれば)、とのこと。
玉ねぎが高かったので今回は省略。OKです!そろいました〜!
作り方|Let's 実践!
さっそく下ごしらえからスタートです。
ラム肉は解凍して、もやしはさっと洗って、ピーマンは細切り。
突きこんにゃくはアク抜き不要とあるものはそのまま水を切ればOKとのこと。
ジンギスカン鍋は「あれば」。ホットプレートでも良いし、フライパンでも良いそうです。
意外と「こうじゃないとダメ!」っていうのは少ないんですねえ。ゆるい感じ、好きですよ。
民泊のお部屋はそんなに広くないしスーツや布団に臭いがついちゃうとアレなので、フライパンで、しかも換気扇の下で「立ち食い」でチャレンジすることに。笑
中火でフライパンが温まったころ、ぐるぐるぐる、とラム肉に入っていた「脂」をとかして……
お野菜たちをポンポンポンと入れて焼きつつ、ラム肉を焼いて……
お肉が焼けたら、タレに絡めて、いただきま〜〜〜〜〜す!(超かんたん!)
気になるお味は?|Let's 実食!
んまっ!!!!
んんんんんまっ!!!!!!
ラム肉のジューシーなこと!タレのお味の隙のなさもすごい。
もやしのあっさり感がバランスを取ってくれるから、ラム肉からドバドバでる脂にやられないという仕組み。こりゃ〜、もやしは必須ですね。
ピーマンの青みのアクセントもポイント高し!
なるほど〜……味付け肉じゃないから、肉汁や野菜からの水分でタレが薄まって、お味がどんどん変化するという発見!
タレを継ぎ足したときに「また濃くなる感じ」があるから、エンドレスで食べちゃう……!
うひゃー、これは……ごはん泥棒、酒泥棒!んまー……!
そして、疑惑の「突きこんにゃく」。
正直、前半はそこまでの存在意義を感じなかったのです。
が、後半になって「!」。
ラムの旨い脂を吸った突きこんにゃくのおいしさったらもう!!!!
すき焼きの白滝的な!おでんの大根的な!
突きこんにゃく必須……めっちゃおいしい………!
食べる前は、にんにくいらないの?味変にレモン汁とか?にんじん?きのこ
?と、思っていたけれど……初心者のわたしが下手にアレンジすることなく、考え抜かれた構成に従ってよかったと強く思いました。
「なるほどね〜……」と100回くらい呟きながら、ぺろり。
ふう、身体が熱い!大変おいしゅうございました!
東京でもあの味を!まるごと北海道でみーつけた!
札幌はひとり出張だったので、ど〜〜〜〜してもあのジンギスカンを夫にも食べさせたくなりました。(要はすっかり "俺らのジンギスカン" にハマったわけです。笑)
ネットだと送料がかかる分、なかなか高価な「丸ラム」。
しか〜し、北海道のアンテナショップ「まるごと北海道」で発見!
味付きラムはもちろん、丸ラムもちゃんとありました!
なんなら「ベルのたれ」も売っていて(スーツケースに割れないように包んで入れる必要なかった!笑)。
さすがまるごと北海道。
そんなこんなで、無事、教えていただいたジンギスカンを東京の我が家でも再現することができました!
わたし「ね?おいしいでしょ!?タレの味完璧でしょ!?突きこんにゃく必須でしょ!?」
夫「ん〜〜〜〜〜まっ!」
わたし「ね?ね?でしょ?でしょ?」
夫「ん〜〜〜〜〜まっ!!!」
そんなこんなで、すっかり我が家の定番に!
身体をほくほく温めるラムを汗だくでいただきながら、キンキンに冷えたビールをぐいっ!
ぷは〜!最高!
ジンギスカンって、たのしいですね……!
まとめ
師がおっしゃるように、ジンギスカンにあわせる具材や流儀は家庭によってさまざまだそうで。
「ジンギスカン=松尾」と思っていたわたしのジンギスカン観は、ほんの一例でしかなかったのですね。
他にも、ジンギスカンのタレに「ベル派」「ソラチ派」という派閥(?)があるだとか、"牙城崩し"と呼ぶ、冷凍状態の丸ラムをドーンと一気に乗せて解凍&焼くを一気に行うワイルドな食べ方があるだとか。
ジンギスカンに関するエピソードの尽きなさは、それだけジンギスカンというお料理が愛されている証なのでしょうね。
ああ、おもしろい、おもしろい!
時勢が許せば、屋外でわいわい盛りあがる"ジンパ"にも参加したいなあ〜!(お誘い待ってまーす!)
以上、鈴木かゆがジンギスカンなしの人生に戻れなくなっちゃったお話でした。
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\「ラム粥」もおすすめです/
\ラム肉の脂はしつこいので、紙皿がおすすめです/
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