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今まで読んできた本まとめ、一気に20冊くらい。

絶望を希望に変える経済学 バナジー、デュフロ共著 日本経済新聞
ノーベル経済学賞を見事獲った、バナジー、デュフロの新作。
著者の本は分かりにくい部分もあったりしたんだが、本作はかなり読みやすく、
万人受けする一冊。ノーベル経済学賞受賞者の理論を元に、経済学について、
面白く楽しく説いている。学生は購入しての一読をおすすめしたい。

自由の命運  アセモグル、ロビンソン共著 早川書房
リバイアサンや、狭い回廊などを例示して、各国の政治、経済の形態に鋭く
切り込んだ一冊。その標題どおりの内容もさることながら、経済史の深みに感嘆する。

ポールローマーと経済成長の謎 ウォルシュ著 日経BP
 ポールローマー氏の発明した新成長理論。これはどういうことか?
どうして発明されたのか?を書いた本だが。経済学氏の本としても楽しめる。
数々の経済学者(徳にアメリカ)が登場する。これは興奮もの。
そちら方面をたどりたい方にもおすすめの一冊。

Dynamic general equilibriam modeling Heer,Maussner著 スプリンガー
 ニューケインジアンのコンピューターを使った数値解析をするための動学の本。
こう書くと難しいが、僕の人生の中でも最重要なテキストです。
ありがとう!最高のニューケインジアンのテキストだ。
ただ当然のように最初書いたように、とてつも無く難しい。パソコンのない方は読めない。

動学マクロ経済学へのいざない 蓮見亮著 日本評論社
僕にとって去年は動学の年だったな。難しい本だが、
マクロ動学を知るための本としてはこの本か二神くらいしかないだろうな。
とっつきは悪いが詳細に動学について書いてある。

組織の経済学 ポール・ミルグロム著
昨年ノーベル経済学賞を獲ったミルグロム氏の本。
オークション理論だけではなく、インセンティブや経済理論にとって
重要なキーワードを叩きこめる、是非読もう。

学問の発見 広中平祐著 講談社ブルーバックス
 数学フィールズ賞を獲った、著者の伝記的一冊。
有名な「広中の電話帳」のエピソードもちゃんと載っている。感涙もの。
数学経済学とジャンルは違うが、学問に対する接し方など学ぶ面は多々あるだろうな。
子供でも読めるので、数学的才能、数覚を伸ばすために良い一冊。

貧困の経済学 マーティン・ラヴァリオン著 日本評論社
この後紹介する、エスター・デュフロ氏の本を読む前に読んでおきたい一冊。
応用ミクロ経済学である、開発経済学はただ漠然と経済学を、学んできた人には、
分かり辛いかも。しかしこの2冊を持ってすれば、何をやりたいか分かるだろう。
貧しい人たちを救うことは立派な経済学の大儀なのだから。

政策評価のための因果関係の見つけ方 エスター・デュフロ他著 日本評論社
ノーベル経済学賞を、史上最年少47才で獲った、
デュフロ氏の本。数ある著作物を読む上で参考になります。
とはいえ、入門ですが統計学や、計量経済学の知識が必要です。
日本の教授陣もこぞって賞賛していたデュフロ氏、早くもやってくれたという印象。
その実証、エビデンスを大事にした貧困との戦い方。必読物!

MMT入門 ランダル・レイ著 東洋経済
MMTの教科書 真壁昭夫著 ビジネス教育出版
どちらも今巷をにぎわす、現代貨幣理論の本。
政党れいわ新撰組が支持する理論でもおなじみ。
インフレが少なく、自国通貨建てなら、歳出がいくらでも出来てしまうという、夢のような理論。
信じてみたくもなりますね。流行に乗ってでも読む価値はあると思います。

資本論2巻、3巻 マルクス著 

やっと読みきれたという感じ。読後達成感が、かなり大きかった。
普通マルクス研究者以外は、1巻だけを読み込むというが、2巻3巻まで読めたのはなんだかんだで満足です。
今でこそ、現代経済学では、労働価値説が価格理論でも説明できてしまったりするので、ケインズと同じで
研究の終わった古典です。しかし香港、フランスを見るに、学ぶことは多くありますね。


ピケティー以後 ソロー、ポール・クルーグマン他著 青土社
名だたる経済学者が、ピケティー21世紀の資本いついて論評している一冊。
かなり面白かった。僕は数字を見なければ信用できない性質なので、その辺の論評が難しくも良かったと思う。
経済学者の勉強術 根井雅弘著 人文書院
経済学は独習がかなり難しい学問。僕もそれで実際苦しんだ。みんなでワイワイガヤガヤが一番!
経済学史を専門とする著者が、バラエティーあふれる経済学者を、またはに、学んでいくのは、
学習の大きな味方になるだろう。読みやすいのも良い!

マクロ経済学講義 ブランシャール著 多賀出版
昔はマクロ経済学で最も難しいテキストだったため、数学や経済理論に強くないと全く歯が立たないだろう。
そして経済数学をマスターしておくことをおすすめします。
このテキストを理解できれば、現代のマクロ経済政策QQE,メニューコスト、バブル、RBC等等、一通り分かるだろう。

時間の経済学 小林慶一郎著 ミネルヴァ書房
経済学でも時間は大事です。ラグ(遅れ)とか、離散時間とか、時系列分析なんてのもあるほど。
この本は、世代間の、時間を主に取り上げた本。初心者でも理解できるように、
サンデルやアレントにも触れているため、好感。 

経済と人間の旅 宇沢弘文著 日経ビジネス人文庫
ポストケインジアンの著者の活躍が記された本。
真似しようたって、出来ないくらい、華々しい、経済学者としての人生を送った著者だが、
今読んでも参考になる箇所は多々ある。ケインジアンを目指すならぜひ読んでおきたい一冊。
その生き方に学ぶことが出来ます。

読書大全 日経BP
昨年流行ったこの本。様々なジャンルの本をカバーしてるから
一冊手許にあってもいいだろう。ケインズ卿、マルクス、ピケティーと、
学習の道を歩み始めた方の頼りになる事間違いない。

宗教の経済学 バロー著 慶応義塾出版会
宗教と経済学は余り関係ないんですが。
そういった前提で、この理論的宗教本を読むと理解が深まるであろう。
理論的過ぎるのが長所。

超訳ケインズ 山形浩生著 東洋経済
あるようでなかった一冊。次に挙げる一般理論を読むときの手助けとなる

雇用、利子、および貨幣の一般理論 ケインズ著 日経BP
僕の最も尊敬する経済学者ケインズ卿。
元々大学院生、経済学者向けにかれた本なので難解。
読むたびに「きづき」があり、今回も投資の波動と設備投資の波動は
同じと理解できた。

企業、契約、金融構造 オリバー・ハート著 慶応義塾出版
今まで経済学を学んできた僕が言うのもなんだが、法律の学習も楽しい
軽く数式も交えて、経済学から分析した法律を記している。
エコノミスト、法律家だけでなく、一般読者にも楽しさは伝わるだろう。

バブルの経済理論 櫻川昌哉著 日経新聞
バブルについて知りたい人、はもとより、
経済に詳しくない人にもおすすめ!だがかなり厚い、
ジャンルは経済史。必読物。

人新世の資本論
昨年のベストセラー。著者はマルクス主義者で、
意見は僕とは地うが面白い。膨大な知識を持つとされる著者が、
批判的に世相を斬っていく。ちょっと難しいが

一気に20冊弱。まあお暇なときにでも読んでくださいね!

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