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「転ばないと見えない世界がある。」~#noteフェス・トークセッション 谷尻誠さん×田中元子さん からの学び~

「未来が見えない、わからない」ってとても不安ですよね。

けれど、世の中を力強く、自分らしく生きている人たちには、見えてる未来や景色があるんだろうと漠然と思っていました。
勝手に思い込んでました。

でも。
当然ながら、そんなことはないんですよね。

明日を知って今を生きる人はいない。
一秒一秒、ガチャ
(田中元子さん)

この言葉がとても心に響きました。

あたり前なことだけど「未来が見えない、わからない」というのは、どんな人であろうとも、だれであろうとも共通することなのです。
これに改めて気づくことができ、すこし気持ちが楽になると同時に、「『一秒一秒、ガチャ』って言い放つ、この人おもしろい!」と心動かされた瞬間でした。

この言葉を聞いたのは、note CREATOR FESTIVAL 2021の、1日目に行われた「暮らしをデザインする」というトークセッションでした。

登壇者は、建築家で起業家の谷尻誠さんと、株式会社グランドレベル代表取締役社長の田中元子さん。

日々いろんなことでもやもやし、前に進みづらいわたしにとっては、このトークセッションの内容はビジバシと心に響くものばかりでした。そして、金言ラッシュ。
これって本当に無料でいいのかなと思うほどでした。


やってみないとわからない

わたしは、相手に否定されたら嫌だな、うまくいかなかったらどうしよう、わたしにはできない、とすぐにネガティブな思いが頭の中をめぐります。新しいことに踏み出すのがかなり苦手なタイプです。

しかし、お二人は、

やってみないとわからない

と言い放たれます。
たくさん失敗をしてきたというようなお話もあったので、さまざまな経験に基づいて、この力強い言葉が出てきているのかなと感じました。

でも、そう言われても、やはり「こわい」という思いが先に出てきます。

田中さんと谷尻さんはこうおっしゃいます。

転ばないと見えない世界がある。
その先がある。

できないと思うのは経験がないから。
反対意見が出れば出るほど
 新しくて 知らないことで
その向こう側がある。

だから「やってみないとわからない」なんですね。
こわがるばかりで、その先の向こう側なんて想像したことがありませんでした。

明日を知って今を生きる人はいない

さらに田中さんはこう話されます。

明日を知って今を生きる人はいない。
一秒一秒、ガチャ。

そうなんですよね。
先のことなんてみんな知らないし、わからない。わかる人なんていない。

知らないし、わからないなら、「リスクってなんだろう?」「できないってどういうことだろう?」って思えてきます。

リスクと思ってるけど本当にリスクかどうかはわからないし、できないって思っているけどただやったことがないだけなのかもしれない。

失敗を失敗として恐れていても、現状のまま、今ある世界が何も変わらずそこにあるだけ。現状を満足しているならそれでもいいけど、もやもやしているなら、やっぱりちょっと踏み出してみるのもありかもしれません。

一秒一秒、ガチャ。とてもユーモラスだけど、奥深くて魅力的な表現です。

さらに谷尻さんがこう話されます。

失敗してももとに戻るだけ。またやればいいじゃん。
だから、リスクなんてない。

この「失敗してももとに戻るだけ」という発想も新鮮でした。
失敗しても取り戻せないことはない。結局もとに戻るだけで、リスタートすればいいだけど思うと、踏み出すことへのハードルがとても低くなります。

青写真どおりいく人生って、つまらない

「暮らしをデザインする」というこのセッションのタイトルについて、田中さんは「わたしは暮らしを全然デザインしていない!」と言い放っちゃいます。「デザインしようなんておこがましい。(そんなことして)ないです」と。

おお~(タイトル否定した~)!と思っていたら、

ハプニングやアクシデント、偶発的なことが起きたら、
そんなエラーとかバグをいかに喜べるか。
デザインしきれていない醍醐味をいかに味わうか。
青写真どおりにいく人生ってあり得ないし、つまらない。

ハプニングやアクシデントなどから、いかに学び、よりよくしていくかを考えるということなのでしょうが、それを「喜ぶ」や「醍醐味を味わう」という表現でとらえていらっしゃるのが本当にすばらしいです。

人生ってハプニングだらけでむしろそんなもの、そのほうが楽しい、と前向きにとらえている考え方がとてもかっこいいと素直に思えましたし、勉強になりました。

楽観的に、そして主体的・能動的に、自分の人生をとらえて切り開いていく。そういう心構えがとても重要だなと感じます。難しいかもしれませんが、わたしも意識していきたいです。そうすることが、人生を楽しむことにつながるのだなと強く感じました。

目の前のやりたいことをやる

視聴者からの「自分の暮らしについての理想像が見つかりません」というコメントに対して、お二人は次のように話されました。

理想像なんてない。好きなものや気持ちいいものがあるだけ。
どうしたらいいか。あなた自身を知るだけ。(田中さん)

理想かどうかはさておき、
目の前のやりたいことをやるっていうことが重要。
そうしてるとやりたいなっていう理想かもしれないところに近づいていく。
(谷尻さん)

「好きなこと」「やりたいこと」を大切にして、このことを軸にしっかりと思考を回しておられるお二人だからこそ、このパワーあふれる言葉が出てくるんだなと感じました。

自分自身を知る。目の前のことをやる。

具体的かつ大切なTipsだと思いました。

「間違い」なんてない

続けて、田中さんがおっしゃいます。

間違わないようにしようと思うのが一番恐ろしいこと。
「間違い」なんてない。
できた出来事を財産にするのか、くずにするのかは自分でしかない。

「間違い」なんてない。
本当に力強い言葉で、勇気をもらいました。

間違い? 失敗? 事象をどうとらえるのかは自分次第。人生なんてハプニングがつきもの。自分がいいと思ったのならば、臆せずに一歩踏み出してまずはやってみよう。その先にしか見えない世界がある。自分の人生を楽しむために。

とても学び多いトークセッションでした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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