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【うつ】変わりたければ、今の自分のままでいること


一見、逆説的ですけど、これが真実です。
変わりたければ、今の自分でいること、
それしかありません。

なぜなら、
変わりたいと願うことは、
今の自分を否定することだからです。

今の自分を否定しながら
変わることは出来ません。

セラピーを受けて、いっとき変わったけど、
暫くすると元に戻ってしまうのを
多くの人が経験したことがあるでしょう。

私はこれまで何度もありました。
いつか変われるとセラピーに二十年、
どっぷり浸かっていますが、
変わったところも有るけど、
全く変わっていないところが有って、
愕然とします。

変わりたいと切望している時は
ダメな自分を何とかしたい、
というモチベーションでした。
自分を嫌い、否定し、憎み、呪ってる。 
自分と戦っている、自分を虐めてるのです。

その時は変わることは出来ずに
そこにずっと停滞していました。

この否定、否定のループを
私はどうやって抜けたのでしょうか。

心理の世界では
回復のゴールは、親を諦めること
といいます。
親のことがどうでも良くなって
気にならなくなることです。

私は「あの親ではいやだ」
と思い続けていました。
ずっと親に怨みがましい気持ちを
持っていたのでしたが、 
それは激しい執着の裏返しで、
まだ親に期待している証拠なのでした。

母がいつか悔い改める日が
来るのではないかと
あり得ない事を期待して
担当のカウンセラーを呆れさせたのが
わずか3年前でした。

こころは親にすがる子供同然で
いつまでも成長できない自分に
我ながら可哀相なやつだと
ため息が出ました。

ところが、今年になってから急に
降参する気になったのでした。
それが私なんだ。

ふとそう思ったのは 
何がきっかけかは分かりませんが、
もう十分にやったから
気が済んだのかも知れません。

あの親でいい、
この私でいい、
この人生でいい。
芯からそう思えたのです。

戦うのをやめて
自分と和解したのでした。

いまの自分でいい。

回復を目指すのをやめて
傷を抱えたまま生きて行くことに
したのです。

そうすると、かつて無いほどの
安らぎが訪れました。

自分以外のものになろうと
自分を責めてきたことにも
気づきました。
これまで自分に厳しすぎたね。
これまで嫌ってごめんね。
これまで優しくなくてごめんね。
これからは自分の味方をします。

私は自分と仲なおりしたのでした。

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