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【愛着障害・うつ・AC】パーツ心理学が教える、変わらない理由

いまの自分を否定しながら変わろうとしても変わらないー。

二十年以上にわたる治療生活の中で悟ったことです。

自分にダメ出しながらもっとましな自分になろうとしていた時は変わることができませんでしたが、ついに諦らめて駄目な自分を受け入れたとき、初めて大きな安らぎが訪れました。

それから自分責めが無くなりました。自分と和解したのでしょうか。

変わりたければ、今の自分のままで居ることです。

そのときの体験を書いた記事はコチラです。


変えようとしても、なぜ変わらなかったのでしょうか? 考えてみたいと思います。  

セラピーやセミナーのジプシーをやった事がある人でしたら気づいていると思いますが、受けた直後は良くなったけど、暫くすると元に戻っていた、ということがよくあります。

ボディセラピーを受けて痛みがとれたけど、また同じところが痛くなる、とか。

思考の歪みを訂正して新しい考え方に書き換えても、暫くすると忘れてしまう、とか。

そんな経験は、私も何度もしました。

なぜ、変えようとしても変わらないのでしょうか?

変わらない理由があるのです。

パーツ心理学という考え方があります。

一人の人は、複数の人格から成っていて、複数の人格が一つのチームとして機能している、と考えるのです。

一つ一つの人格には、それぞれキャラがあり、存在理由があり、意地もプライドもあります。

そう言うと、なんとなく分かっていただけると思います。

変えようとしてしているビリーフも、チームのワンパーツです。

心理ブロック、間違った思い込み、色メガネとも言います。

「どうせ愛されないんだ」とか「私は居なくてもいいんだよ」という悲しい誤解をしています。

そのパーツは子供時代に自分を守るために作り出したものですが、今となってはその信念が成長を邪魔しているのです。

もうお分かりになられたと思いますが、変わろうとすることは、要らなくなったそのパーツに、出ていってください、と言っているようなものです。

あなたがもしそのパーツだったら、どう思いますか?

いままで必死になって守ってくれていたパーツです。

あたい、意地でも出ていかないわよ、と言わないでしょうか?

変えようとしても変わらない理由をパーツ心理学は教えてくれます。

そのパーツを労い、存在理由を認めて、話を聞いてあげることから始めたいと思います。

自分のすべてを受け入れたとき、ほんとうの癒しは訪れるのです。


パーツ心理学について書いた記事はコチラ。


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