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【うつ・AC・HSP】不幸マウントされる私の優しさって、どうよ?

ちょっとクライ話かも知れませんが、
大切なことだと思うのでお話させてください。

沖縄県八重山諸島の石垣島に15年、 
住んでいますが、沖縄の人は、
歴史の翳りというんですか、
被害者意識がつよい人が多いと感じます。

本土の歴史と明らかに違うところは、 
沖縄はかつて植民地だった、
ということです。ですから、
たしかに沖縄が被害者だったことには
違いないのですが。

歴史のはなしをすれば、
日本は太平洋戦争に負けてアメリカの 
ポチに成り下がってしまいたしたが、 
それ以前の歴史のなかで
植民地にされたことは一度もありません。

世界史をふり返れば、 
イスラムと十字軍の戦争、 
モンゴルがヨーロッパまで版図を拡大したり、アジアとアフリカ、南米が列強諸国の  
植民地にされたなど、
支配と侵略の歴史は世界中にありました。
そのなかで、日本は
外国から支配されたことがありません。

いっぽう沖縄はといえば、
もともと琉球という独立国でしたが、 
武力をもたなかったために
島津藩の植民地にされ、
八重山諸島は島津藩と首里王朝から
二重支配を受けました。
とくに八重山諸島では
人頭税という過酷な年貢のとりたてが
明治維新のあとまで続きました。

さらに沖縄の悲劇はつづいて、 
太平洋戦争での地上戦、
戦後は米軍基地の問題、
本土の捨て石にされた怒りと悲しみは
消えることはありません。

何が言いたいのかといえば、
日本は原爆を落とされて、
あれだけ虐められたのに
アメリカが好きですよね。 
まったくおめでたい国民。
ところが、沖縄は
歴史の怨念を忘れていなくて、
ヤマトに虐められたことを
しっかり覚えています。

そんなことも知らずに無防備でいたら
沖縄の怒りの地雷が爆発して 
怖い目にあったことは何回もあります。

ここから心理のはなしになります。

石垣島には本土出身のひとが1万人いる、
と言われています。
石垣島の人口が5万人ですから、 
5人に1人は本土の人
ということになります。

住んでみて実感したことは、
本土出身者のなかに
沖縄の怒りの地雷を踏むグループと
沖縄の怒りの地雷を踏まないグループが
あるみたいだ、ということです。

地雷を踏まないグループは、
仕事で来ている人たち。

地雷を踏むグループは、
自然や田舎暮らしが好きで、
精神面の充実と豊かさを求めている人たち。

この地雷を踏むグループの人たちは、
優しく繊細な人たちで、
もう一つ言えることは
ほぼ間違いなく心に傷を負った人たちです。 
癒しを求めている人たちです。

コラージュ 2005年

このグループの人たちは
優しく繊細がゆえに
人の苦しみが手に取るように分かり、
親身になって共感することができるのです。

そこは美質ではありますが、
マイナス面もあります。
他人の侵入をゆるし、つい
他人の問題まで背負ってしまうのです。

被害者意識のつよい彼らは、
「僕たち私たちの苦しみをわかるのか?」
「歴史を知れ!」
と迫ってきます。
被害者意識が強い人は時として
攻撃性を剥き出しにしてくるから
怖いです。

しかしよく聞いていると、
彼らの言うことは感情的で
時として客観性に欠けている場合があります。
「日本人ほど戦争をした国民はいない」
とか真顔で言うし、
本土に空襲があったことを知らないし、
沖縄だけが被害者だと思っているのかなと。
決して彼らの前では口には出しませんが。

そのうちに彼らの怒りのはけ口に
利用されているだけなのだと
気づくのです。

彼らは「苦労知らずのキミに 
私の気持ちが分かるのか」
「私のほうがずっと苦労している」 
と言いたげです。
 
彼らはあなたの優しさに甘えています。
苦しみを何とかしてくれと
重荷をあなたに半分、
背負わせようとしています。

こういう時は
ぴしっと一線を引いて
自分を守らなければいけないのです。
他人の荷物はそちらにお返しするのです。
そして、自分のことに集中しましょう。

私はこの怒りの地雷を踏むグループでした。

これは大切なことですが、
地雷を踏むグループの人、
日頃からよく怒られる、パワハラされる、
攻撃される人は、まちがいなく
怒りの感情を抑圧してますよ。

怒りの感情を抑圧していると
周りに怒っている人が来ます。

怒りは怒りを呼ぶのです。

不幸マウントされる
優しいあなたや私は、
自分のなかの怒りに気づいて
解放してあげることです。

あなたは、ほんとうは誰に 
怒っているんでしょう?
もう気がついてますよね?



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