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民族性と声のふしぎ/私自身の八重山④

声には
その人のメンタリティが顕れているようだ。

心理状態や心的傾向が
声を聞いているとなんとなく分かる。

先日のこと。

石垣市内の飲食店に
問い合わせの電話をしたら
あ、これは本土の人の声だと
とっさに判別がついた。

本土の人の声は、 
島の人の声と明らかな違いがある。

どことなくキツいなと感じたら
本土の人の声である。

島の人の声は
角がなくて柔らかい。
ぎすぎすした声の人は、まずいない。

これはどうしたことか。
本土の人の声は、
接客業の人でさえ
緊張の糸が一本通ったような
微妙に戦闘モードなのを感じる。

石垣に15年、住んでいて
ずっと気になっていた。


そんなとき
「日本人の脳の世界一」
という中野信子さんのYou Tubeを聴いていて
なるほどなあ、と思った。

それによると日本人は

1、世界一(人口の80.2%が)心配性な

2、世界一 正確性を重視する

3、世界一 失敗を嫌う

脳の特性をもつ民族だという。

そういうことだったのか。

だとしたら、
われわれ大和民族が
サバイバルモードになるのは
無理もないことなのか。

さいきん、
自己肯定感、自己肯定感と言うが、
日本人の自己肯定感が上がらないのは
脳の特性だったのか。


ちょっと小耳にはさんだ話だが、
日本人のほとんどが
アダルトチルドレンで、
それは戦争のトラウマを引きずっている
せいで神経系が過覚醒だ
という説を唱える人がいるが、
この説はちょっとどうかな
と思う。

なぜなら、
戦争のトラウマを引きずっていているのは
日本人だけじゃなくて、
世界中、悲しい歴史のない国は無いし、
それを言うなら、
沖縄の、さらに離島の歴史は
大和よりもずっと悲惨だ。

だから、
日本人は戦争のトラウマのせいで
アダルトチルドレンが多くて
神経系が緊張状態であるという説は
意味を成さない。


島の人の声は、
戦争のトラウマとは無関係に
柔らかくて優しい。
なだらかだ。

それはやはり、
島の人は大和民族とは違うからだろう。




彼らは
サバニという
10人乗りぐらいの木造船を漕いて
島から島に渡った
勇猛果敢な海洋民族の末裔。

気質もまったく違う。

1、お金が無くなったら働きにいくさー、
  という能天気な人がいるし、
  
2、時間の管理はテーゲー(適当)だし

3、失敗してもいいし、
 


彼らは
大和民族の脳の特性とは
真逆な価値観で生きている。

もっともっと、と
せき立てられ、
競わされることのない
生き方が声に顕われているのか。

とても安らかな声。

私は
その声に魅了され、
とうとう移住までしてしまった
のである。


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