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いま、浄化のプロセスにある


心理の世界に彷徨いこんでから、かれこれ20年たつ。これまで、心の平安を求めて、いろんな心理療法、いろんな治療家を渡り歩いてきた。

その間に、よい治療法、よい治療家にも巡り合うこともできたし、その途中で、自らが癒やされたいと思って習ったカウンセリングが仕事になった。

私は、心理学を始めたのが遅かった。始めたときは、人生がおかしな方向に傾いていた。三十代も後半、中年期にさしかかっていた。

何かがおかしい、と感じていた。仕事自体は好きだったけど、職場の人間関係がイヤだ。大好きな人と結婚したけど、彼との関係がだんだん苦しくなってくる。私は人間関係をこじらせ、人生がどうしようもなくなっていた。何とかしなければ。

心理の世界が答えをくれた。

私は愛着障害だということを知った。愛着は、自分と世界とのあいだに安心感と信頼感をはぐくみ、心の発達には欠かせないものだ。すべての始まりは愛着から。それほど大切なものである。

愛着障害のある人が人生を始める、ということは、たとえば基礎工事をしていない脆弱な土台の上に家を建てるようなものである。

私は、それまでの人生をぜんぶリセットするつもりで、カウンセリング、ボディワーク、セラピー、スピリチュアルを転々としながら自己探求を続けた。占いにはハマらなかったな。

よい治療法といっても、万人に効く治療法はない。回復するためには、自分に合った療法を自分で探さなければならないし、セラピストとの相性も、もちろん大切になってくる。

まず、探し当てたセラピストなりカウンセラーのところへ2回行く。2回のうちに自分に合うかどうか判断して、ここだと思ったらお金を使ってそこへ通いつめる。ここは違うと判断したら、次を探す。その繰り返しだった。

あるボディワーカーのホームページを読んでファンになって、石垣から用事があって上京したとき、わざわざ中央線に乗ってトコトコ吉祥寺まで会いに行って、その人の施術を受けたら、期待はずれでガックリ、ってこともあった。また、あるカウンセラーのブログを読んでその人生ストーリーに感動して、予約を入れる時に挨拶メールまで送ったんだけど、実際にカウンセリングを受けたら、そのカウンセリングスタイルが私に合わなかったこともあった。

癒やしのプロセスは、扉が一枚開けば、また次の扉が現れて、その扉を開ければ、また次と、どこまでも続いていて、終わりがない。その時々の向き合うべきテーマがあって、必要なときに必要なところに繋がってきたと、思う。

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最近よかったのは、ピフノセラピー(催眠療法)である。14年前に受けたときは、なんだかよく分からなくて興味をなくし、それっきりになっていた。今回はピプノセラピーとは、どんなことをするのかちゃんと理解し、把握できた。しかも、効果は予想を遥かに上まっていた。

いつもやってるパターンとか、思いグセ、ありますよね。人生の初期設定が、これらの人生脚本を作っているのはご存知ですか? この初期設定が埋まっている潜在意識にアクセスして、その情報を書き換えてしまうのがピプノセラピー。

初期設定を書き換えるんです。どうやって書き換えるかというと、上手くいかないパターンの原因になった過去まで退行します。

そして、再現された現場で、お父さん、お母さんにそのとき言えなかった本当の気持ちを言い、その時、してほしかった事をしてもらうんです。それを退行催眠のなかでやります。

誰からも否定されないが環境のなかで、自分の気持ちに気づき、それを相手に伝えることで、感情が自然にほぐれ、人は動き出すことができるようになります。

間違った思い込みに気づき、それを修正する療法もたくさんあるけど、初期設定から変えるピプノセラピーのほうがパワフルだ。これを学ばないてはない。

私はピプノセラピーを正式に習って、講座で一緒に学んた仲間たちと何回も交換セッションをして練習を重ねている。

しかし、何回も言うが、万人に向く治療法はない。その治療法の守備範囲というものがある。

一口によい治療法といっても、私に合う治療法がほかの人に合うかどうか分からないし、誰かに合う治療法が私にも合うかどうか分からない。

また、あるセラピーが、以前受けたときは良くなかったけど、人生の別の時期にはヒットすることがある。

私はこれからも自分に合った、よい療法、よい治療家を、探し続けるんだろう。歩いても歩いても、ゴールは見えて来ないかもしれない。癒しには、終わりはないのだろう。

だけど、ピプノに出会ったことは儲けものだったなあ、とつくづく思う。ピプノは特別。もっと早くやっておけば良かった。



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