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【愛着障害・うつ・AC】大人になるということ
あなたは人を変えようとしてイライラしたことはありませんか?
これはアダルトチルドレンあるある、です。人は変えようとしても、変わることはありません。
アダルトチルドレンの人は、他人にたいして要求が多い人です。他人に過大な要求をしてしまいます。
自分は正しい、相手が間違っている、だから、相手が変わるべきだと本気で思っています。
人の「間違い」を放っておけないのです。
あなたは、そういうところがありませんか?
人を自分の思い通りにコントロールしようとしますが、人は思い通りになってくれず、終いに腹を立てます。
さらに自分は正しい人なのに、あの人たちに苦しめられていると被害者のように感じます。
これ、アダルトチルドレンの人はみんな覚えがあると思います。
なんでこの話を始めたかというと、先日、高校時代のクラスメイトと話した後に、私のこれまでの人生で一番イヤだった先生のことを思い出したからです。
高校時代のクラスメイトと話した記事はコチラ
そのイヤな先生とは、高2の時のクラス担任で、その先生の高圧的な言動に当時の私はすごく傷ついていたのですが、いま思えば、あの先生は、もしかしたらアダルトチルドレンだったかもしれないと気づいたからです。
先生も人間ですから。あのイヤだった先生をアダルトチルドレンとして見ると理解できることがあるなあ、と思えるからです。
高2の時のその先生は指導熱心でした。内向的で友達のいない私を問題児扱いして、私のクライ性格をなんとか改造しようといろいろ仕掛けてきました。
クラスの席かえで私の周りに、いわゆる活発な生徒を配置されたときは困惑して、居場所がなくなったような気がしました。
きみの性格は家庭に原因があるんだから両親と仲良くしなさい、自分のほうから歩み寄りなさい、と言われたときは、むちゃくちゃなことを言う先生だと呆れました。
親子関係に問題があるのは、子供である私の責任ではありませんし、子供である私に親を変えることなんかできません。
そんなことが一年間つづきました。先生のやりかたは執拗で執念深かったです。正しいことをしている、と思ってやっていたんでしょうが、私にとっては無理なことを強要されて苦痛でしかありませんでした。
これだけしてやっているのに、なんで変わらないんだと怒り、と私を責めていたかもしれません。
しかし、内向的で自分の世界をまもりたい私は、先生の無理解に苦しみました。放っておいてほしかったのですが、何も言うことはできませんでした。私にとって忍耐の一年間でした。
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それから高3になって、やっと担任が替わって解放されたと思ったら、なんとその先生は私の美大進学を邪魔しに来ました。「美大に行こうなんて、甘すぎる」と口出ししました。もう担任でもないのに。なんでこんな意地悪するんだろうと悲しくなりました。
私が言うことを聞かなかったから、腹いせしに来たんでしょうか。いったいどんな屈託があるんだろうと思っていたら、そのあと、あの先生はもともと絵を志していたけど貶されて断念したと噂に聞きました。英語の先生でしたけど。
高校時代のそんなことを思い出したのですが、いまは心理学の勉強をしているので、あのころとは見方が変わりました。先生もいろいろと辛かったのかもしれないと思うようになりました。私に過大な要求をした先生はアダルトチルドレンだったのかも知れません。
人は周りの人に期待することがあります。期待がはずれると、分かってほしいのに分かってくれないと失望し、怒ります。
それは無意識のうちに母を求めているからです。というと、意外だと思われますか?
幼児のときは母子一体化していますから、ママは私の気持ちを分かってくれて当たり前だと思います。期待に答えてくれないと怒るのは、強い甘えがあるからです。これが子供の心理です。
成長する過程で、やがて相手は別人だと認められ、相手は思い通りにならないことを受け入れことができるようになります。
それが大人になる、ということです。
期待に答えてくれないとき腹を立てるのは、まだ幼児的願望が残っているからです。自他の区別がついていないのです。母子一体化のなかにいるのです。
他人が思い通りにならなくてイライラしたときは、幼児的願望が疼いているのです。
アダルトチルドレンの人が過大な要求をするのは、期待に答えてほしい幼児的願望に完璧主義がプラスされているからでしょう。
アダルトチルドレンの人は、母なるものを求めている人で、相手に没入して行こうとする傾向があると思います。大人じゃないんです。幼児的甘えが残っているんですね。
ですから、人を変えようとして苦しんでしまう人は、心理的にまだ母子一体化のなかにいると言えます。
他人のことが気にならなくなって放っておけるようになったら、大人になれるのです。
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