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【愛着障害・うつ・AC】自立するより甘えるのが先

あなたは安全基地をもっていますか?

安全基地はこの世界を安心して生きていくための心の土台です。養育者との間に情緒的な絆が結ばれると、心の中に安全基地を持つことができて、それは一生つづきます。

「困ったら親の所に転がり込めばなんとかなると、この年になっても思ってるんだよ」
と中年のおじさんが、むかしの私の上司でしたが、その人が話したときは、愛着ということを
子供時代に体験していなかった私には、頼れる人がいることが羨ましく思えたものです。

実際に転がり込むかどうかは別にして、いざという時は甘えられる人がいる、そう思えることは大きな安心になるでしょう。

親との間に安定した愛着があると、子供は安心して外の世界へ冒険に出かけられます。この世界は安全なのだ、自分は世界からまちがいなく受け入れられていると確信するのです。

真に自立するためには、養育者とのあいだに愛着が形成されていることが大前提なのです。

いっぽう不運にも養育者との間に愛着を形成できなかった人は、その後も不適切養育を受けている可能性があり、厳しい道のりになります。

衣食住は与えてくれたけど、こころを育ててくれる親が居なかったのです。親が居なかったのに一人で頑張ってきたスゴイ人たちではあるのです。本人は、厳しく生きている自覚もなしに厳しく生きている人たちです。

このような人たちを、加藤諦三さんの本で「(愛された人の)ロールスロイスに乗って高速道路を快適にとばすような人生にたいして、(愛されなかった人は)人力車で行くような人生になります」と読んだときには、分かりやすいたとえ話で、よくぞ言ってくれたと思いました。愛された人は、愛されなかった人の苦労は分からないだろうな、と日頃から感じているからです。

愛着障害の人は全体の35%いると言われています。三人に一人は愛着障害ということです。


愛着の絆を結ぶためには、養育者の「抱っこ」と「応答」が必須です。情緒的にかかわらないと子供は脳の発達に支障をきたし、社会的行動ができなくなることが知られていています。

子供は、心理的な安全や、健全なコミュニケーションを経験することがなければ、発達障害と似た症状を呈するようになります。


応答することは、かなり大事です。赤ちゃんが何か表現したとき情緒的かつ肯定的に応答することによって、健やかなセルフイメージが作られていきます。

応答の反対はネグレクトです。ネグレクトは子供の脳の発達に支障をきたすことが知られていています。

ネグレクトは酷い、ということを知っていましたか? ネグレクトより虐待のほうが関りがあるだけまだマシなのだそうです。虐待のほうが酷いと思っていましたが、実はその逆で、虐待よりネグレクトのほうがもっと酷いのだそうです。

養育者が応答しなかったら子供は自分を捉え損なったり、感情を否定されると、その感情を感じてはいけないと思うようになります。




愛着障害の人は、甘えをこじらせた人です。子供時代を思いっきりやっていないから、いつまでも卒業できません。十分に甘えられるまで、こころは親離れできないのです。

劣等感が強く完璧主義
信じられる人が誰もいなくて
関わる人がみんな恨みの対象になる
見捨てられ不安が強くて
一人で居られない
依存症になりやすい
安心感がない

これらの症状をすべて持っていました。

愛着障害だった私は情緒的かかわりが苦手で、コミュニケーションしなくても平気だったり、それがフツウだと思っていました。

発達障害のグレーゾーンかというほど、人間関係がどういうものか分からず、仕事はタスク重視で人に頼ったり協力し合うということを知りませんでした。

組織に入ってから何度も注意されました。
「黙って仕事をしないで、みんなと仲間になること」
自分の価値とスゴさを認めさせようとして空回りしていた私に上司は
「私だってそんなに出来ないよ」
「そんなに出来る人は此処にはいないよ」
と呆れ顔でした。
私は自分の平凡さを受け入れられないのでした。

ほんとうによく頑張ったものだと思います。

ですから、愛着障害の人は頑張って自立しようとするより甘えるほうが先なのです。安全基地になってくれるような人をさがすほうがいいです。


ところで、沖縄県の八重山諸島に住んで15年になりますが、こちらの社会では頑張らない、競争しないという価値観を大切にしていて、「沖縄には一番になれ、という教育はない」とも聞きます。人以上にがんばる成果主義だった私みたいな人は、煙たがられます。

沖縄は過剰に頑張ってしまう人にとって癒やされる土地なんでしょう。厳しく育った人は、自分に大甘になるぐらいが、ちょうどいいのかも知れません。

安全基地を見つけましょう。安全基地は、あなたらしく幸せに生きるためのベースになってくれます。

自立は甘えがあってはじめて叶うものなのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

パーソンセンタード表現アートファシリテーター/心理カウンセラーの洲崎加容子でした。

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💎洲崎  加容子(すざきかよこ)パーソンセンタード表現アートセラピーファシリテーター/SORAピプノセラピスト/産業カウンセラー/自己探求家20年の治療生活の途中、石垣島移住のすえ、愛着障害、複雑性PTSD、解離性障害を克服  セラピーおたく/ボディセラピーが好き

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