![イマジネーションボックス](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15462978/rectangle_large_type_2_b24530e860bf31f8a97b7e622f3ea345.jpeg?width=800)
図書館に行くと大抵児童書のコーナーで紙芝居をやっているので、そばで絵本を漁りながら聞き耳をたてる。紙芝居を見に行ったことなんてないのに懐かしい気がするのは、幼い頃母に絵本を読んでもらった記憶と重なるせいなのかな。
コールタールまみれになってしまうウサギの話を、何度も繰り返し読んでもらった。タイトルは忘れてしまったけど、本の挿絵と添えられた母の手を覚えてる。「コールタール」という不思議な言葉と音の響きに、世界は本当に知らないことだらけだと思った。
紙芝居を見ている子どもが、ときどき質問したりする。「今のガオーって、前もそのガオーだった?」背中越しの紙芝居は、私の空想を加速させる。気がつけば外が暗くなっていて、慌てて本を借りる。毎回、違う道を通って帰る。
宜しければ、サポートお願い致します! 頂いたサポートは、絵の制作資金として大切に使わせて頂きます。