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リタイア人の徘徊日記(29)京都|建仁寺でデジタルアートの国宝を見る

2022年11月。京都初心者の3日目。比叡山から戻ってきた後、宿の近くの建仁寺へ行きました。

閉館ギリギリ。勇んで入場すると。。。

いきなり俵屋宗達作の風神雷神屏風が現れて驚いた。
えー!国宝なのにこんな扱いでいいの?
と思ったらこれは高精細複製画、つまりデジタルで再現されたレプリカでした。(Canonが協賛している)
本物は京都国立博物館にあるそうです。

ということで、こうして写真も撮れてしまう。
文化財は大切に遺すために保管し、もとの場所には精巧なレプリカを置く、というのはヨーロッパやエジプトの遺跡でも行われています。

前回の京都観光は高校生の修学旅行。それから何十年も経った今、最も変わったなと感心するのは文化財保護に対する科学技術の進歩。

文化遺産を劣化させることなく保管する設備が整ったことにより、以前では暗いお寺の奥にあって様子がよくわからなかったり、非公開だった国宝の仏像や絵画を間近で見ることができる。これってすごいよなぁ。

建仁寺の風神雷神屏風もレプリカとはいえ、お寺の中にある姿を眺めることができるのは素晴らしい。美術館で見るのとは違った臨場感が得られます。

襖絵も同様。素人には本物かどうかは判断できない。でもその作品のすばらしさはわかります。

法堂の天井画。建仁寺建立800年を記念して2002年に描かれた2匹の龍の図。
迫力あります。こちらも今後、テクノロジーを生かして末永く遺していただきたい。

建仁寺は臨済宗。禅寺らしい庭もいいですね。

縁側に腰かけてゆっくり鑑賞できます。

こころ打たれるお寺でした。本物を見に美術館の方も行かなくてはね。
(2022年撮影)
#旅のフォトアルバム

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