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リタイア人の徘徊日記(169)|奄美大島の南端の町で思い出の海岸に行く

。2024年1月。学生時代に長期滞在した奄美大島へ40年ぶりに行きました。
滞在していたのは島の南、古仁屋という町。地名としては瀬戸内町と言うらしい。(当時は知らなかった)

40年前は、東京の竹芝桟橋から名瀬港まで「波之上丸」というフェリーで行き来していました。現在では東京からの航路はありません。
名瀬港から南端の古仁屋までは路線バスで。
山だらけの奄美は峠越えの連続で約4時間。船酔いでヘロヘロの状態から、次は車酔いという試練。
それでもひと山超えるごとに見える海の美しさのなんと素晴らしいことよ。
人の手が入っていない自然美の海岸線に魅せられてしまったのでした。

今回は飛行機で約3時間。空港からはレンタカー。
当然ですが、学生時代とは違います。体力も気力もね。
それでも山越えを覚悟していろいろ準備してスタート。

ところが走り出してみて拍子抜け。とても立派なトンネルの連続。
40年という月日の長さを感じてしまいました。
あとで古仁屋の町の人に聞いたら、陸上自衛隊の基地が瀬戸内町にできたからだそうです。
そうかー、お国の力かぁ。

お陰様で寄り道しながら楽々到着。懐かしの古仁屋の街並みはなんとなく覚えがあってノスタルジーに浸ってしまいました。
奄美は雨の多い島。
学生の頃、港の近くの小さな食堂でバイトしつつ、その2階に下宿していました。
夏になると毎週やってくる台風。特に南にいると、台風がひとつ過ぎると次の台風がもう海の向こうに見えていた。

さあ、この度の2日間の滞在で果たして青空が見える時はあるのか?

おさかなやさんが運営する食堂「あま海」さんにて

美味しい海鮮丼をいただきながら、ぼんやり明日のプランを考える。
しかし、結論は出ず、朝起きた時の天候で考ることにしました。

そして、翌朝。窓の外をみたら。。。「青空がでてる!」
それっとばかりに車に乗り今回一番いきたかった場所へ向かいます。

それは、ホノホシ海岸。海沿いの狭い道をひた走る。土曜日の早朝なので他に車はいません。ついつい海に見とれて前方不注意。いかんいかん。

到着! 駐車場から海岸まで徒歩3分程。やっと朝日が昇る時刻です。

あちこちにこの看板。これぞ奄美大島です。

ホノホシ海岸の最大の特徴は丸い石がごろごろあること。強い風と波にもまれた丸石がびっしり海岸を覆っています。

波が打ち寄せるたびにシャリシャリと石の音。とても歩きにくいのでヒールのある靴でいくのはやめましょう。

明るくなってきて荒々しい海岸線がはっきり見えます。
ここは奄美を離れる日が決まり、出発の前日に島にお別れに来た場所。

本当は帰りたくなかった。
しかし、時は大学4年の夏の終わり。卒業の準備と就職活動をしないとこれからの生活がままならない。
その日は台風が近づいていて大荒れの天気。
暴風雨の中、荒れ狂う波に向かっていつかここに戻ってくると誓ったのに、実現したのはなんと40年も経ってからでした。

戻る途中にマネン崎展望広場という見晴らし台があったので寄り道。

おー、走って来た海岸道路が見える。珊瑚の海も綺麗。やはり太陽光があるといいなぁ。

反対側には加計呂麻島がみえる。

太陽がだいぶ高くなってきました。今日はしばらくお天気が持つかな?
それなら、加計呂麻まで行ってみるのもいいですね。

念願のホノホシ海岸再訪が実現して満足。
しかし、この時点で朝7時半。今日一日をどう過ごすのか?
宿に戻って朝ごはん食べて本日のプランを考えることにします。
(2024年撮影)

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