長編小説 ラブ・ダイヤグラム③ 昭和な男
「違う違う、こっちも両方ナット締めるんだよ。
同じくらいにすんの」
「もー…ムズイってぇ…
乙女のやる事じゃあ無いよこんなの…
ヤマさんにやってもらう」
「愛ちゃーん、出てるよー。
その乙女の悪い所。男の人に頼らない!
自分でやるんだよー、自分のバイクなんだから」
週末、ハナちゃんの家のガレージで、
私達はバイクを直していた。
走行中にカラカラ音がするので見て貰ったところ、
チェーンが緩んでいたらしく
その場で修理することとなった。
てっきり詳しいハナちゃんが
やっ