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ラブ・ダイヤグラム② 素敵なもの・壊れもの

同世代の子達がキラキラしながら青春を満喫するのを尻目に勉強して、私は志望通りの大学に入り、卒業すると希望通りの大きな会社に入社した。

これは、私が胸に秘め続けた野望がついに達成された瞬間でもあった。

都心ど真ん中の一等地、この日本一洗練され、
お洒落で煌びやかな街の高層ビルで、
私は他の人間が羨むほど素敵に仕事をし、
遊んでやりたかったんだ。

勉強しろと親に厳しく言われながら
やってきた学生時代だった。
今は地味な女かも知れないが、今に見てろ。
絶対に学校を出て社会人になったら、
お洒落に生きてやるんだ。
その一心で私は、ただひたすらストイックに、
優秀な成績を収めるべく努力をし続けた。

一応…高校や大学の時に人並みに
彼氏がいた時もあったけど、
先に語った私の野心の前には恋愛なんて二の次だ。
私の望む生活を実現する為には、
何をおいてもまず学業で結果を
出さねばならなかったんだ。

抑圧からの解放。
青春のすべてを犠牲にしてまで
納得できるほどの対価。
私にとっては、
それが丸の内OLになる事だったってわけだ。

別段仕事内容自体に、
何の理想も求めてなどいなかった。
ただそのライフスタイルに憧れていただけだ。
カッコよくブランド物を身に纏って通勤して、テキパキと仕事をこなして素敵なランチをして…
17時からは全力で自分の時間を、
都会の中で満喫なんていう
そんな生き方がしたかったんだ。

ヒールの音を響かせながら、
広いエントランスホールを進み、
大理石に囲まれた受付に入るとPCを立ち上げる。
会社の受付業務が私の仕事だった。
来客の対応、訪問者の情報の登録に管理、代表電話やメール対応に加えて
車の手配や会議室のブッキングなんかもする。

入社して半年くらいは流石に大人しくしていた。
仕事を円滑にこなせた上での素敵生活じゃなきゃ
却って格好が悪い。

ソツ無く仕事に当たれるようになり、
自信を付けるにつれ
私は人か思い描くような…
言わば丸の内OLらしい生活スタイルに
身も心も次第に染め上げていった。

見た目を仕上げようとするなら、
自分で四の五の試すよりも
それなりにお金をかける方が手っ取り早い。
コスメにこだわり、メイクを学んで、
人気の美容室に行き、
ブランドの服やアクセサリーに身を包むと
私は全くの別人になれた気がした。
鏡を見るたび信じられない程の多幸感が湧いた。

望むものになれたのだという自信が
また私を変えていったのだろうか、
周囲の目もまるで以前とは違うモノへと
変わっていった。
どこへ行っても、誰と会っても
一目置かれるようになった。
仕事の評価すら変わっていった。
私が会社の入り口で綺麗で居るだけでも
会社の為になるんだと分かると、ますます私は自分の容姿を隙の無いものにしていった。

言葉は悪いけど、ザマアミロと思った。
散々私を付き合いが悪いだの、
地味だのなんだのと言いながら
今まで私を見ようともしなかった
同級生や見知らぬ人たち。
やってやった。
私は自分の理想通りのものになってやった。
素敵にカッコ良く生きてやっている。

何の不満もある筈がない。
十分なお手当も頂いて、
17時からはお洒落な街で好き放題が出来る。
同じような事に価値と魅力を感じる
友人や知り合いも増えて、
色んな遊びを彼らと試したりもした。

私の思い描いていた通りの素敵な毎日。
同じ職場の中には、
女の身でありながらも上を目指して
バリバリ働く人も居たけど、
私はそんな仕事の仕方に何の魅力も感じなかった。
自分に正直に、全力でこの煌びやかさを満喫するのに忙しかった。

ただ、これを何十年も出来ないのは
よく理解していた。
受付の私。
今でこそ若いし綺麗にもなれたしで、重宝され、
チヤホヤもされるけど、
私だって当然いつか年を重ねる。
数年働いて、
キラキラしているうちにイイ男を捕まえて
寿退社するのが私の最良のゴールなんだろうなと、そう考えていた。

そんなある日、
入社して一年ちょっと過ぎようって時だろうか。

彼氏が出来た。

会社内の経営企画部に居る奴だった。
友人のセッティングした飲み会で知り合った。

前々から「仕事は出来て優秀だけどちょっと変な奴」っていう彼の人物評は耳にしていて、その飲み会が初めての彼との接触だったけど、
私はその聞いてはいた「変な所」にすっかりやられてしまった。

顔つきは爽やかで、
屈託なく笑うしハキハキ話すけど、
特別イケメンと言う訳でも無く…
…と言うよりそもそも、彼には見てくれをよくしようと言う意識が欠如していて、飲み会にも寝ぐせの付いた頭とヨレヨレのYシャツでやってきていた。女の子が来る飲み会に参加するっていうのにだ。
何だコイツとしか初めは思わなかった。
ところが…いざ話してみると、
凄い事ばかりポンポン言ってくる。


「趣味とかあるんですか?」

「習い事…ですかねぇ。仕事で出来る事増やしたくて。今はイタリア語習ってます。」

「仕事の為ですか」

「まあそうです。何でも出来る様にしたくて。いい仕事したいんです」

「そういう…仕事から離れたとこで、好きな事とかって何かあったりします?」

「強いて言うなら…読書かなぁ。面白い本見つけたんですよ!心理学の本なんですけど、ビジネスシーンで使えそうな点が一杯あってね!例えば…」


…徹底した仕事人間…
年は私の4つ上で、三人来ていた男連中の中で一番先輩で、かつ役職も上…上司…なのだけど
そんな彼の度を越えた仕事人間っぷりを、後輩の筈の二人からも終始弄られ続けていた。そもそも今回の飲み会からして、後輩二人に彼は半ば無理やり連れてこられたらしい。

仕事から少し離れて、たまには遊べと。
そんな事言われるほど仕事一筋な時点で凄いけど、
それを言ってくるのが自分の部下だというのも、
なんだか普通じゃない。
信頼関係からなのか、
彼の人間性がそうさせるのか。

やり手の仕事人は他にも居るけど、
そういう人達とは毛色が違った。
やり手の人って、
普通もっとギラギラとしたオーラを放っていて、
例外無く身なりもバチッと決めていて、
華やかな人ばかりなのに彼はどこか
飄々としていて、
どちらかと言うと学者とか、
教諭とか、そんな雰囲気だ。
…なのに口ぶりだけが、一切の迷いも澱みも無い、
企業の務め人のそれで、
そのアンバランスさが、
ますます彼を不思議なものにさせていた。

まるで未知の生物にでも初めて触れるような
好奇心を覚えたけど、
「ちょっと変わった、多分悪い人ではない」位の感想でしか無く、その日は別れたけど、週明けに急に彼が、私の座るカウンターの前までやってきて、
飲み会の時には見なかった大真面目な顔つきで何かを私に差し出した。


「こないだどうも。あの時に興味あるって言ってた心理学の本。良かったら読んで。あげるよ。」

「え…いやあの、ありがとう…ございます。
…いや待って、頂くとか申し訳ないですから」

「僕はもう頭に入ったから。
持ってても本棚の肥やしなんだ」

「じゃああの、わかりました。一旦お借りします。嬉しいんですけど、くれたりは困っちゃいますから。帰ってから読んでみますね!」

相当困惑した。
興味がある…なんて、確かに言ったけど、話を合わせてポロッと言った程度の事だ。そんなの真に受けて、家からわざわざ本を持ってきたのも困ったし、何より…彼の真剣そのものな目に困った。


「わかった。じゃあ、読み終えたら返してくれたらいいよ。小原さんみたいに対面して仕事する人には、絶対役に立つから。ゆっくり読んでみて。」


どう見ても、これをキッカケにまたお茶でも…なんて言いにきた雰囲気じゃないんだ。より良い仕事の為に役立ててとしかまるで考えてなさそうな…
まるで問題の分からない所を聞きに行った時の先生みたいな雰囲気で、用が済むなりサッサと「じゃあこれで」と、素っ気なく立ち去ってしまった。

去ったら去ったでまた困った。
彼の性格からすると、本を返すときに
「どうだった?どこそこが実用的でしょ?」
なんて話をされかねない。
眺め読む程度じゃ簡単に見破られそうな気もする。
受け取った時点で、要点を抑える程度には読み込む他無くなってしまったんだ。

ところが…家に帰って嫌々ページを開いたこの本が、
思いのほか本当に興味深くて面白かった。
あっという間に読み終えてしまうと、彼にその感想を伝えてみたくなってしまった。

後日お返しするときに、チラとそんな話をしたものの、案の定話が長くなり、昼食でも取りながら話そうとかそんな流れになり、いつのまにか彼といろんな話をするようになってしまった。

知れば知る程彼は変な人だった。

とんでもなく仕事に対して情熱的な人で、
四六時中どうすればうまく仕事が回るかを考えていて、休みの日には更に自分を高めるべく、勉強したり、見分を広める為に人に会ったりしていた。

それが常識の範囲内の事なら私も何も言わないのだけど、一体この人はいつ寝てるのだろうか、いつ心休めてるんだろうかと心配になるレベルで、
ある時私は彼に聞いた。
会えるのは殆どランチの時だけで、その時も私が勧めた、イタリアンの晴れた日のオープンテラスの席でだった。


「なんでそんなに、命削るみたいにしながら仕事ばっかりなんですか」

彼の有様はどう考えても異常で、執念めいてすらいた。単純な疑問だった。いったい何が彼をそこまでさせるのか。
…この時に聞いた、彼のその答えが…
その後私をいつまでも囚われ続けることになるなんて想像もしていなかった。


「仕事選ぶって言うのは…人生選ぶってことだから。
社会人になったら、人生の半分は仕事の時間。
…だから、半分の人生、最高で悔いのないものにしたい」

正確に言えば、私がこの彼の人生観に囚われたのは二度。一度目はこの時だった。

なんて潔い事を言う人なんだろうかと感動すら覚えた。本当にこの人なら、その情熱ならきっと、本当に最高の半分の人生にするだろう。
こんな人間に今まで会った事が無かった。
そして今後、会えるとも思えなかった。

この人しか居ないと思って、私から告白した。
あなたともっと一緒に居たい…とか、そんな風な話をした。付き合ってください、愛してますでは、彼には重荷に思うかもしれないと思ってハッキリとは言わなかった。


「僕、忙しいから…あまり構ってやれないと思う」


振られ文句だ。


人生初めて自分から告白して
振られたのかと愕然とした
…が、すぐに彼は言葉を続けた。


「…けど、出来るだけ僕も居たい」


そんな風に、告白と言う一大イベントすら、私にとっては斬新な上にドッキリみたいなものまで挟まれつつ、私たちの交際は始まった。

基本的な彼の姿勢は別段変わらなかった。
仕事一筋で、今まで通り、努力を惜しまず時間をつかう所も。それでも時折私の為だけに時間を作り、遊びに行ったりただ一緒に二人で居たりもしてくれた。

普通のカップルに比べると、
そんな時間は少ないかもしれない。
でも私は幸せを感じていた。
会社で上を目指し、努力を惜しまない彼が、貴重な時間を私の為だけに作ってくれる。その事が誇らしく、ただ嬉しかったんだ。

私が思い描いていたような派手さはない彼だったけど、彼は私の想定していなかった形の喜び、不思議な安心感を与えてくれた。

これで、私は全部手に入れた。
望む仕事。煌びやかな日々に友人、洗練された自分の姿、そして将来有望で、私に優しくしてくれる彼氏。全部叶えたんだ。そう思った。



そんな満ち足りていた時が1年も過ぎたある日、
彼の方から誘われた。
大抵私の方が彼に、どこに行きたいあそこに行こうと声を掛けて時間を作ってもらっていたのに、何だか珍しかった。

誘われた場所も変わっていて、会社から少し離れた所にある公園に呼び出された。

色々、期待はした。最初は。
何か重要な話があってそんな所に誘われたのは分かっていた。ただそれが良い事なのか悪い事なのか…
冷静に考えると喜び事にしては場所のチョイスに違和感がある。
彼は、長らく彼女も作らず仕事一筋だったとは言え、思った程女性慣れしていない様なタイプではなかった。プロポーズするのに素敵な場所や演出を用意するだけの気遣いや
しゃれっ気だって持ち合わせている筈だ。

次第に嫌な予感に包まれながら、
言われた公園に向かうと
彼は街頭に弱く照らされたベンチに、
一人ぽつんと座っていた。

努めて明るく、声を掛けた。どうした?…って。

すると彼はこう言った。


「会社、辞めることにした」


…急に何を言い出したのかよく分からなくて
固まってしまった。


「前から、考えてた」


仕事は順調そうだった。
こないだも大きい仕事を上々に片づけて
会社に表彰までされたばかりだった。


「何で」…そう聞くのが私には精一杯だった。
意味不明だった。


「アメリカの会社に行く」

「いや、ちょっと待って」

「日本だけじゃない、世界の人を相手に仕事が出来るんだ。内々に進めてた。世界企業だ。
君も名前を知って…」

「わかんないよ!!ちょっと待ってよ!!」



一体何から問い詰めればいいのか。
私にまでそれを黙ってた事か、
それとも現状の何が不満なのかか。
急に世界だ何だと言われても、
頭の整理が追い付かない。

転職?新たなステージに挑戦したいとかそんな話?

外資にヘッドハンティングとかそういうの?
サッパリだ。


「アメリカの…会社?」

「そうだ、アメリカで働く」

「何で今の会社じゃダメなの?
大手じゃん、結果出してるじゃん」


必死に、心を静めながら頭を巡らせると、
彼がアメリカ行きと同時に別れ話を切り出そうとしていると思った。

私の相手が嫌になったのか。
それほどまでに仕事の方が好きかと思いながらも
上手く何を言えばいいのかが浮かんでこなかった。

彼は遠い目をして少し黙ったのちに
また凄い事を言い出した。

「僕は…出世すると思う。
今の会社で、重役…上手く立ち回れば
社長にだってなれると思う」

自信に満ちた、ある種彼らしい言葉だった。
自分の能力、情熱努力を微塵も疑わない。
だからこそ彼は結果を出し続け、
将来を期待される程の人間なんだ。
私が尊敬して、心奪われたのも正にそういう所だ。


「けど、日本止まりだ、どれだけやっても。
僕は自分の能力を、もっと世界の為に使いたい。世界の為に良い仕事をしていきたい」

彼は、私の想像よりも遥かに凄い事まで
考えている人だった。
只物じゃあ無いのは知っていたけど、まさかここまで…スーパーヒーローみたいな話まで考えているなんて思いもしなかった。

世界の為…彼は、多分世界中どこへ行っても彼であり続けるだろう。本当に世界の為に仕事を出来るだろうとも思った。


「前に君に話したね。
仕事を選ぶのは人生を選ぶことだ。
僕は人生を最高のものにしたい。
後悔するものにしたくはない」


潔過ぎる。美しさすら感じてしまった。
その潔さによって、自分はこれから振られるであろうというのに、そんな事が些末に思えてしまいそうになる、どこまでも揺らがない彼の信念、生き方。

これは…私なんかじゃ付いて行けない…
と、諦めも沸いた。

ここで彼が話を止めてくれれば、
私は私なりの生き方をしようと、
ただ彼とは住む世界が違ったんだと
そう考えて切り替えようとしたはずだった。

…が、彼は最後の最後、
私の心を一気に黒く染め上げる言葉を吐いた。


「こんな小さな所で終わらせたくないんだ」


偉人の言葉でも聞いている気分だった私の気持ちを
いっぺんにひっくり返された一言だった。


小さな所…って言った。この人。


私はあなたの言う、
その小さな所に入るのに一生懸命だった、何年も。
誰にも見向きもされない自分の人生をひっくり返した。望んでた通りの素敵な日々を手に入れたんだ。

そんな私を…
彼の言う小さな所で受付をやって、
満足そうに楽しく暮らしている私の事を
一体この人は今まで内心どんな目で見ていたんだろう。

急に、体験した事のない謎の感情が湧き出して
止まらなくなった。

大声上げたい位に頭に来ていながら、
涙も出ない程悲しく沈んだような…
どっちにも感情は振り切れずに、
グチャグチャと混ざり合わない
白と黒をかき回しているみたいな気分だった。


「だから…」


そう言いかけた彼の言葉を遮るように、
私はベンチから立ち上がって……

逃げた。

何を言えばいいのか、どういう顔をしていればいいのかももう分からなくなっていた。今自分がどんな感情なのかもよく分からない。
悔しいと思ったのか、悲しいと思ったのか、
それとも恥ずかしいと思ったのか。

ヒールを履いていることも忘れて、転びそうになりながらも必死に走って彼から逃げた。
後ろも振り返らず、何も聞こえないまま。

どう逃げて、どうそのあと
帰ったかも覚えていない。

ただ、何も聞きたくなんて無いし、彼が視界に入るのも私が見られるのも嫌で、息切れるまで走って逃げた事だけだ。覚えているのは。

恐ろしくなって電話の電源も切って
そのまま会社も無断欠勤して二日ほど家に籠った。

彼が小馬鹿にした、ちっちゃな所の受付業務をしなきゃならない。彼から電話が来るかもしれない。
そう思うと、会社にも行けず、電話の電源も入れられなかった。

……急に三日後、部屋のインターホンが鳴って、
恐る恐る見ると母親がカメラの前に立っていた。

会社から実家に電話が入ったらしい。

事情も話せず、体調を崩したと嘘をついてその場を取り繕い、会社にもようやく連絡を入れて謝った上で、嫌々ながら辛うじて職場復帰をすることとなった。

開き直る事も出来ていなかった。

彼が現れたらどうしよう。
着信拒否はしているものの、
仕事中直接目の前に来られてはどう仕様も無い。
落ち着かないままカウンターに座り、
またそこから二日…三日と経ったが
彼の姿が現れることはなかった。

そんなある日、風のうわさで、
彼はもうとっくに退職した事を知った。

…だけど、私の生活はもう元には戻らなかった。
あれほど自信に満ち溢れ、キラキラとした日々を送っていたのに何もかも、色も、意味も失っていた。

それがどんな色だったか、どんな味の幸福でどれだけ大切に思ったものだったか思い出そうとするたびに、彼の言葉ばかりが脳裏に浮かんだ。


「仕事を選ぶのは人生を選ぶこと」


私の人生が、これか。

そう思うと次第に耐えられなくなって、
復帰から2か月後、私は会社を辞めた。

私の…夢、野望そのものだった筈の丸の内OLをだ。

マンションを引き払い、都内も離れ、
とは言え実家に帰る気になんてなれず、
何となく貯金を使って、
安い温泉宿なんかに泊まっていた。

そんな時にたまたまハナちゃんが連絡してくれて、
彼女の家に転がり込んで、仕事を紹介された。

私が中学時代だけ住んでいた町の小野原でだ。
仕事が決まってすぐ自分のアパートを借り、
至る現在…ってところだ。

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