ラブ・ダイヤグラム② 素敵なもの・壊れもの
同世代の子達がキラキラしながら青春を満喫するのを尻目に勉強して、私は志望通りの大学に入り、卒業すると希望通りの大きな会社に入社した。
これは、私が胸に秘め続けた野望がついに達成された瞬間でもあった。
都心ど真ん中の一等地、この日本一洗練され、
お洒落で煌びやかな街の高層ビルで、
私は他の人間が羨むほど素敵に仕事をし、
遊んでやりたかったんだ。
勉強しろと親に厳しく言われながら
やってきた学生時代だった。
今は地味な女かも知れないが、今に見てろ。
絶対に学校を出て社会人に