連載 第2回!サラリーマンがゼロからの革靴作り 〜靴教室編〜
こんばんは!河野 祐太です!
福岡は梅雨の合間の快晴ですが、小学生の頃からずっとコンプレックスの天然パーマには梅雨は苦手な季節ですw
さて今回は連載 第2回です!
前回と同じく、2週間ぐらい空いちゃいました!すみません!
何度も書きますが自分の確認の意味も含め…
本連載は読んで頂くみなさんに、
・そもそも靴って自分で作れるんだ!
・あ、ここの工程面白そう!やってみたい!
・ここの修理ぐらいなら、今後自分でやれるかも?
と思える小さなキッカケになれば、と思って始めました!ぜひ感想、率直なご意見をお待ちしてます!
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ちなみに今後の連載予定はこんな感じです。
・プロローグ 〜靴作りを始めたきっかけ〜
・第1回〜採寸、革裁断〜
・第2回〜甲革(アッパー)縫製①〜 ◀︎今回の記事
・第3回〜甲革(アッパー)縫製②〜
・第4回〜吊り込み〜
・第5回〜底面圧着〜
・第6回〜踵の積上げ・仕上げ〜
・エピローグ
ご希望があれば書く内容や順序など、どんどんいじりますのでお気軽にコメントください!
ではでは、早速本文に入っていきましょう!
第2回〜①縫い始める前に〜
前回は採寸をして、型紙を作り、革を各パーツに裁断するところまで進みました。これからはそれを縫って繋ぎ合わせていく工程になります。
いわゆる『平面を立体にしていく』というやつです。
そのために使うのがミシンですね。実は、家庭科の授業振りに触りましたwそして靴を作るミシンは革を縫うので、家庭用のものとはちょっと違います。よく利用される2種類を簡単にご紹介します。
・18ミシン(腕ミシン)
皆さん靴職人と聞くとこのミシンのイメージをする方も多いんじゃないでしょうか。やっぱりかっこいいですよね!
ちなみに、これと向きが逆で、右から左へ腕が伸びた17ミシンというのもあります。こちらは鞄などを作る時に使うようです。
・ポストミシン
教室で使ったのはこっち。腕ミシンより高性能なミシン。お高い。でも機械制御ができるから、初心者でも扱いやすいそうな。あとは腕部分が下から出てきているので、既成靴の履き口などを縫うのはちょっと難しい…修理向きではなさそうですね。
そして、時間はかなり空きますが、自分で買ったのはこれ!CIRDARの腕ミシン!このレベルでミシンを買うという無茶をしましたwでもカッコよくないですか?お気に入りの相棒です!
※番外編
はやくも番外編w また教室で飛ばしてしまった重要な工程があります。それは革を漉く作業です。
縫製する時には重なる部分が出てきますが、その段差をなめらかに繋ぎ合わせるため、そして靴の内部の足当たりを良くするためにも、革の端を漉きます。
これもやるしかない!訓練します!
第2回〜②かかと部分を縫う〜
さて、いよいよ実際にミシンを使って縫う工程です!なかなか文字で説明するのが難しいので、写真多めでいきます!
まずは端革で練習。難しいですが結構好きになりました。端をひと針ずつ攻めていく感じがいい。
そして、本番の革へ。
まずは見た目には影響のない、靴の内側の革(ライニング)から始め、面の革も。表は3つのパーツに分かれてるので、まずそれぞれを縫い合わせるところから。
早くも、ここから立体になり始めます。
ちょっと、靴っぽい雰囲気が出てきてますよね!次の工程に進みますよ!
第2回〜③縫った部分を割る〜
縫った部分をそのままにしておくとかなりの段差ができてしまいますよね。なので、この部分を割ります。具体的にはこんな感じ。
※写真がライニングしかありませんでした…
この時は割り方があまく、もっと力を入れてやった方が良かったと反省です。随所にビビってやり切れてない箇所ありです。
第2回〜④表と裏の革を縫い合わせる〜
今回の最終章!
それぞれの革で、かかとの曲線が出てきたところで、ようやく表と裏を縫い合わせますが、その前に履き口の処理をします。やり方は色々ありますが教室ではこんな感じ。
裏に補強テープを貼って、折り返す。やはり脱ぎ履きでダメージを受けやすい部分なので大切ですね。
いよいよここから縫い合わせ。こんな感じで合わせてミシンへ…
出来上がりはこんな感じ!靴のお尻部分、いい感じですね!でもやっぱり割り方があまいw
履き口側に余ったライニングを切って完成。切り口が雑ですみません。ここも練習あるのみ。
・終わりに〜ちょっと次回予告〜
皆さん如何でしたでしょうか?かかと部分を作るだけでも結構色んなことをやってますよね。やっぱり靴作りは工程が多い、だからこそ楽しい!
次回はいよいよ、つま先側を縫ってミシンでの縫製作業の完了までお届けします!靴の全体像がようやく見えてきますのでお楽しみに!
※写真をちょっとチラ見せ
バンバンご指摘、修正、追記など、ご感想があればコメントください!全力でご対応します!
第3回以降の連載も、ぜひ読んでやってください!引き続きお願いします!