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中学受験に身につけておきたい「自制心」とは?娘のクラスが学級崩壊に。

娘のクラスが学級崩壊

娘の学校のクラスが「学級崩壊」してしまいました。

今まで「学級崩壊予備軍」でしたが、担任の先生がお休みをされている間に、「学級崩壊」してしまいました。
監視の目がないのをいいことに、子どもたちは好き放題。
教室は大荒れです。

以前から学校では問題視をされていて、この有り様を保護者にも知ってもらいたい、ご家庭でも指導していただきたい…ということで、保護者はいつでも参観をしてよいことになっています。

私は何度か教室へ見に行ってみました。

授業中は勝手に立ち歩く、走る、大きな声でおしゃべりをする。
休憩中だったかなと思うほど、自由に動いていました。

おしゃべりしてザワザワ…ではありません、ギャーギャー騒いでいます。
ここ動物園だっけ?と思うくらいの騒々しさ。
はっきり言って動物園の猿山のほうが静かだと思えるレベルでした。

クラス全員が騒いでいる訳ではありません。
2割ほどの子どもは、座って先生の話を聞いています。
でも、授業での先生の話を聞きたくても、うるさすぎて聞こえないそうです。

給食当番もサボる、でも給食は食べる。
掃除もサボる。でも昼休憩はしっかり遊ぶ。

自由気まま、まさに「無法地帯」。

以前は静かに授業を受けていた子も、どんどん周りに流され騒ぐ側になっていました。

子どもたちは皆、「今は静かにする時間」なのはもちろん分かっています。
「話をしたいけど、静かにしないと」という気持ちのコントロールができていないのです。

自制心がないのです。

好き勝手をすると、自分は今後どうなるのか?
周りにどんな影響を与えるのか?
後のことなんて、考えていないでしょう。

「今」話したい。
衝動的な気持ちを抑えることができないのです。

あとで休憩時間はあるのに、やりたいことを先延ばしにすることができないのです。

我慢できないのではありません。
自分の感情や欲望をうまくコントロールできないのです。

娘から「皆やりたい放題。サボっている人たちが楽をしていて、なんでちゃんとやろうとしている私たちが損をしなくちゃいけないのって思う。本当に不公平」と聞きました。
理不尽な思いをしていました。

何かしてあげたいけど、私が彼らを黙らせる訳にもいきません。
仮に「静かにしなさい!」と大声で言ったとしてもその場が静かになるだけで、その内うるさくなる。
短絡的な解決でしかありません。

自分たちで「今は静かにしないと」と気づかないと意味がありません。

私はいつも座って授業を聞いている少数派の子たちに聞いてみました。
「この状況を見て、自分はどうなりたいと思う?」

やらなければいけない事はきちんとやろうと思う。
サボっても何も残らない。
サボっている人たちは、周りの人の気持ちを考えずに自分だけ楽しみたいだけ。
自分は「サボる人たち」にはなりたくない。

ちゃんと自分の信念がありました。
素直でまっすぐな意見だなと思いました。

ブレることのない芯の強さが、この子たちの行動に現れていました。

私ができることは「見る」ことしかできません。
でも見ることで、
「見ている人はちゃんと見ているんだよ」
「認めているんだよ」
とこの子たちに伝え続けていきたいと思っています。

受験勉強においても、粘り強さや自制心はとても大事です。

「やらなければいけない」と納得をし最後までやり抜く力。
偏差値よりずっと大事なものだと思っています。

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